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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
ヒューマニズム[19~]/Medical Ethics
授業コード
/Class Code
B410312003
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
薬学部/Pharmaceutical Sciences
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
木2(後期)/THU2(AUT.)
単位数
/Credits
1.5
主担当教員
/Main Instructor
白川 晶一/SHIRAKAWA SHOICHI
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 《必修実習・演習群》/*** MAJORS *** 《REQUIRED COURSES》
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
白川 晶一/SHIRAKAWA SHOICHI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
授業の方法
/Class Format
授業は、「講義」形式での対面授業を行う予定です。
しかしながら、新型コロナ感染症がまん延していれば、オンライン(Zoom)で行います。
ミーティングIDやパスコードは、Zoomでの授業が決定した際にお知らせします。尚、Zoomで授業を行う場合には遠隔授業となりますので、台風等で暴風雨警報が発令されていても授業は行います。ただし、避難指示や避難勧告が発令されている場合には、ご自身の安全を最優先にし、自治体の避難指示に従って下さい。
授業の目的
/Class Purpose
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、必修実習・演習科目であり1年次に配当している。
この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、1、8を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
この授業科目は、臨床薬学科目群に属している。学生は、人の誕生から死までの間に起こりうる様々な生命医療倫理の問題に対して医療の担い手としてふさわしい感性を養うことができる。つまり、この科目からディプロマポリシーの1.「医療人として、豊かな人間性と高い倫理観、広い教養をもち、人の命と健康的な生活を守る使命感、責任感」が理解できる。また、ディプロマポリシーの8,「進歩する医療に対して常に関心や学習意欲をもち、生涯にわたり自己研鑽に励む態度」を理解することができる。なお、この授業の担当者は、医師として30年の臨床経験があり現在も医療現場で働いている内科医の臨床教員である。 
到 達 目 標
/Class Objectives
以下の各SBOsを到達目標とする。
Aー(1)ー①ー2,5,7
〔2;患者・生活者の健康の回復と維持に積極的に貢献することへの責任感を持つ。5;生と死を通して、生きる意味や役割について、自らの考えを述べる。7;様々な死生観・価値観・信条等を受容することの重要性について、自らの言葉で説明する。〕,
Aー(1)ー②ー6,7,8
〔6;健康管理,疾病予防,セルフメディケーション及び公衆衛生における薬剤師の役割について説明できる。7;薬物乱用防止,自殺防止における薬剤師の役割について説明できる。8;現代社会が抱える課題(少子・超高齢社会等)に対して、薬剤師が果たすべき役割を提案する。〕,
Aー(1)ー③ー1,3,4,6,7
〔1;医薬品のリスクを認識し、患者を守る責任と義務を自覚する。3;医療に関するリスクマネジメントにおける薬剤師の責任と義務を説明できる。4;医薬品が関わる代表的な医療過誤やインシデントの事例を列挙し、その原因と防止策を説明できる。6;代表的な薬害の例(サリドマイド,スモン,非加熱血液製剤,ソリブジン等)について、その原因と社会的背景及びその後の対応を説明できる。7;代表的な薬害について、患者や家族の苦痛を理解し、これから回避するための手段を討議する。〕,
Aー(2)ー①ー1〜4
〔1;生命の尊厳について、自らの言葉で説明できる。2;生命倫理の諸原則(自律尊重,無危害,善行,正義等)について説明できる。3;生と死に関わる倫理的問題について討議し、自らの考えを述べる。4;科学技術の進歩,社会情勢の変化に伴う生命観の変遷について概説できる。〕,
Aー(2)ー②ー1,3
〔1;医療倫理に関する規範(ジュネーブ宣言等)について概説できる。3;医療の進歩に伴う倫理的問題について説明できる。〕,
Aー(2)ー③ー1〜4
〔1;患者の価値観,人間性に配慮することの重要性を認識する。2;患者の基本的権利の内容(リスボン宣言等)について説明できる。3;患者の自己決定権とインフォームドコンセントの意義について説明できる。4;知り得た情報の守秘義務と患者等への情報提供の重要性を理解し、適切な取扱いができる。〕,
Aー(2)ー④ー1〜3
〔1;臨床研究における倫理規範(ヘルシンキ宣言等)について説明できる。2;「ヒトを対象とする研究において遵守すべき倫理指針」について概説できる。3;正義感,社会性,誠実性に配慮し、法規制を遵守して研究に取り組む〕
E2ー(8)―②ー1
〔1;遺伝子治療の原理、方法と手順、現状、および倫理的問題点を概説できる〕
E2ー(8)―③ー1~4
〔1;移植医療の原理、方法と手順、現状、およびゲノム情報の取り扱いに関する倫理的問題点を概説できる、2;摘出および培養組織を用いた移植医療について説明できる、3;臍帯血、末梢血および骨髄に由来する血液幹細胞を用いた移植医療について説明できる、 4;胚性幹細胞(ES細胞)、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いた細胞移植医療について概説できる。〕
学生は、生命の尊さを認識し、人の誕生から死までの間に起こりうる様々な生命医療倫理の問題を歴史的に説明できる。
授業のキーワード
/Keywords
出生前診断、高度生殖医療技術、クローン技術、安楽死、尊厳死、脳死、予防、治療、延命、臓器移植、遺伝子診断、遺伝子治療、再生医療、利益相反、薬害、過労死、ハンセン病、優生思想、バイタルサイン、生活習慣、ヘルシンキ宣言、リスボン宣言等
授業の進め方
/Method of Instruction
毎回プリントテキストを配布後、パワーポイントで授業をおこないます。ビデオ鑑賞も組み入れます。授業の最後に小テストを行います。
履修するにあたって
/Instruction to Students
授業の後で、復習をしっかり行ってください。オフィスアワーは、月・火・木の昼休みとします。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
新聞やニュースなどで、生命医療倫理の問題をチェックしておいてください。その日に学んだことは、自宅へもどりその日のうちに覚えるようにしてください。目安として1時間ほどかけましょう。また、次の授業前日には前回復習を30分程度行い、知識を定着させましょう。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
別途指示します。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
ヒューマニズムに関する理解ができているかどうかの試験を行います。
評価は、到達度試験30%、定期試験70%の総合評価方式で、
合計100%として行います。
テキスト
/Required Texts
なし
参考図書
/Reference Books
日本薬学会編「ヒューマニズム薬学入門」東京化学同人
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回目 総論および人の誕生における倫理問題を学ぶ 着床前診断と出生前診断の長所と短所、さらには倫理的な問題を、医療における専門用語を用いて説明できる。Aー(1)ー①ー5,Aー(1)ー②ー8,Aー(2)ー①ー1〜4,Aー(2)ー②ー3
2 第2回目 高度生殖医療技術について学ぶ 不妊治療における高度生殖医療について外国の事例をビデオで学び、日本との違いを医療における専門用語を用いて説明できる。Aー(1)ー①ー5,Aー(1)ー②ー8,Aー(2)ー①ー1〜4,Aー(2)ー②ー3
3 第3回目 優生学を理解する 特効薬が登場したにもかかわらず、ハンセン病患者の人権を無視した隔離政策がどれほど長く続いたか、法律の推移にもとづき、日本政府の行ってきたことを説明できる。Aー(1)ー①ー7,Aー(2)ー①ー1〜4,Aー(2)ー③ー1
4 第4回目 安楽死と尊厳死を理解する カレン事件を契機としたリビングウイルや自然死法、遷延性意識障害と安楽死や尊厳死の違いを医療で用いられている専門用語を用いて説明できる。Aー(1)ー①ー5,7,Aー(2)ー①ー1〜4,Aー(2)ー②ー3,Aー(2)ー③ー1〜4
5 第5回目 「死」について、日本の文学作品から学ぶ 森?外の「高瀬舟」という作品を通して、江戸時代の「安楽死」を検証する。A-(2)-①-1〜3
6 第6回目 歴史を通して臨床研究の概要を学ぶ 過去に起こった一般外来診療における合併症の事例からインフォームドコンセントを、さらに第二次世界大戦の捕虜に対する人体実験から、臨床研究における倫理規範(ヘルシンキ宣言等)の意義を、医療で用いられている専門用語を用いて説明できる。Aー(1)ー①ー5,7,Aー(2)ー①ー1〜4,Aー(2)ー②ー1,3,Aー(2)ー④ー1〜3
7 第7回目 免疫抑制薬と臓器移植の倫理について学ぶ 医療が進歩し、免疫抑制薬の登場により臓器移植の拒絶反応は少なくなったが、ドナー不足に伴う倫理的問題などを医療で用いられている専門用語を用いて説明できる。Aー(1)ー①ー2,5,Aー(2)ー①ー3,4,Aー(2)ー②ー3
8 第8回目 医療におけるリスクマネジメントを学ぶ 実際にあったいくつかの調剤過誤の事例をもとに、その原因と防止策について順序だてて、医療で用いられている専門用語を用いて説明できる。Aー(1)ー③ー1,3,4,
9 第9回目 再生医療を学ぶ ES細胞・クローンES細胞・iPS細胞などの相違や、再生医療の現状を専門用語を用いて説明できる。Aー(2)ー①ー3,4,Aー(2)ー②ー3,E2ー(8)―②ー1,E2ー(8)ー③ー1~4
10 第10回目 薬害について学ぶ サリドマイド・スモン・非加熱製剤・ソリブジン・イレッサなどに加え、タミフル・ヒトパピローマウイルスワクチンなどの問題を、医療で使われている専門用語を用いて説明できる。Aー(1)ー③ー1,6,7,
11 第11回目 産業の発展と生活習慣の問題点について学ぶ 生活習慣と過労死の問題や薬物乱用防止・自殺防止、健康管理や疾病予防について医療で用いられている専門用語を用いて説明できる。Aー(1)ー①ー5,Aー(1)ー②ー6,7,8
12 第12回目 利益相反について学ぶ
および総まとめ
米国のゲルシンガー事件や本邦のバルサルタンの問題を中心、利益相反のもたらす影響を学び、倫理観を身につけ、これらの事項を医療で用いられている専門用語を用いて説明できる。Aー(2)ー②ー3,Aー(2)ー④ー1〜3

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