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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
基礎生物学[19~]/Basic Biology
授業コード
/Class Code
B410032003
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
薬学部/Pharmaceutical Sciences
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
火1(前期)/TUE1(SPR.)
単位数
/Credits
1.5
主担当教員
/Main Instructor
濱田 美知子/HAMADA MICHIKO
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 《選択必修科目》/*** MAJORS *** 《SELECTIVELY REQUIRED COURSES》
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
濱田 美知子/HAMADA MICHIKO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
授業の方法
/Class Format
講義

連絡先:hamada@pharm.kobegakuin.ac.jp
授業の目的
/Class Purpose
 本授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、選択必修科目であり1年次に配当している。
 この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、3の「科学者として、医薬品を含む化学物質等の特性や生体・環境への作用と影響、及び人体の構造と機能、疾病の成り立ちを理解するのに必要な科学に関する基本的な知識を有している。」を目指します。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

 生物学は、生物そのものから生物が示す様々な生命現象を明らかにしようとする学問です。「基礎生物学」では、生命現象を身近なものに例えることで具体的にとらえて理解することを第一目標とします。薬学を学ぶ過程で必要な生物学の概念を理解し、同級生に説明できることを目指します。
 主に細胞、組織での生命現象に関する基本的事項の意味をわかるところから始めます。また、生命は、物理と化学の力を使った精密な装置であるという側面から、生物の仕組みを物理や化学を使って説明できることを目指します。
 近年の生物学の進歩により生命現象に関する情報量が増え、膨大な内容となっていますが、高校時代に「生物」を履修していない学生にも理解できるように、情報量をある程度絞って、ダイナミックな生命現象を大きくとらえて理解し、1年次後期以降に開講される生物系の専門教育科目への橋渡しができるようになることを目指し、下記の到達目標を掲げます。
到 達 目 標
/Class Objectives
生物の体の仕組みを物理や化学を使って説明できることを目指します。
この科目で学習するモデルコアカリキュラムにおける到達目標は以下の通りです。
JB-(5)-①-1 原子、分子、イオンの基本的構造について説明できる。
JB-(6)-①-1多細胞生物である高等動物の成り立ちを、生体高分子、細胞、組織、器官、個体に関係づけて概説できる。
JB-(6)-①-3細胞内器官の構造と働きについて概説できる。
JB-(6)-①-4細胞膜の構造と性質について概説できる。
JB-(6)-④-1代謝(異化、同化)について説明できる。
C6-(1)-①-1細胞膜を構成する代表的な生体成分を列挙し、その機能を分子レベルで説明できる。
C6-(1)-②-1細胞小器官(核、ミトコンドリア、小胞体、リソソーム、ゴルジ体、ペルオキシソームなど)やリボソームの構造と機能を説明できる。
C6-(2)-①-1代表的な脂質の種類、構造、性質、役割を説明できる。
C6-(2)-②-1代表的な単糖、二糖の種類、構造、性質、役割を説明できる。
C6-(7)-①-1細胞周期とその制御機構について説明できる。
C6-(7)-①-2体細胞と生殖細胞の細胞分裂について説明できる。
C7-(1)-①-1遺伝子と遺伝のしくみについて概説できる。
C7-(1)-③-1人体を構成する器官、器官系の名称、形態、体内での位置および機能を説明できる。
C7-(1)-③-2組織、器官を構成する代表的な細胞の種類(上皮、内皮、間葉系など)を列挙し、形態的および機能的特徴を説明できる。
C7-(1)-④-1中枢神経系について概説できる。
C7-(1)-④-2末梢(体性・自律)神経系について概説できる。
C7-(1)-⑤-1骨、筋肉について概説できる。
C7-(1)-⑦-1心臓について概説できる。
C7-(1)-⑦-2血管系について概説できる。
C7-(1)-⑧-1肺、気管支について概説できる。
C7-(1)-⑨-1胃、小腸、大腸などの消化管について概説できる。
C7-(1)-⑨-2肝臓、膵臓、胆囊について概説できる。
C7-(1)-⑩-1泌尿器系について概説できる。
C7-(1)-⑪-1生殖器系について概説できる。
C7-(1)-⑫-1内分泌系について概説できる。
C7-(2)-①-1神経細胞の興奮と伝導、シナプス伝達の調節機構について説明できる。
C7-(2)-①-2代表的な神経伝達物質を挙げ、生理活性および作用機構について概説できる。
C7-(2)-①-3神経系、感覚器を介するホメオスタシスの調節機構の代表例を列挙し、概説できる。
C7-(2)-⑤-1血圧の調節機構について概説できる。
C7-(2)-⑥-1血糖の調節機構について概説できる。
C7-(2)-⑦-1体液の調節機構について概説できる。
C7-(2)-⑦-2尿の生成機構、尿量の調節機構について概説できる。
C7-(2)-⑧-1体温の調節機構について概説できる。
C8-(1)-①-1異物の侵入に対する物理的、生理的、化学的バリアー、および補体の役割について説明できる。
C8-(1)-①-2免疫反応の特徴(自己と非自己の識別、特異性、多様性、クローン性、記憶、寛容)を説明できる。
C8-(1)-①-3自然免疫と獲得免疫、および両者の関係を説明できる。
C8-(1)-①-4体液性免疫と細胞性免疫について説明できる。
授業のキーワード
/Keywords
細胞、細胞小器官、細胞分裂、生体膜、ATP、受容体、膜電位、活動電位、組織、器官、器官系、恒常性の維持、免疫
授業の進め方
/Method of Instruction
この授業は、様々なワークを伴うアクティブラーニングで行います。
授業開始と同時にプレテストを行い、当該時間で習得すべき項目の確認を行います。
担当者によるレクチャーのあと、教科書の該当項目を読みます。
キーワードの抜粋を行い、その意味を確認します。
キーワードを用いて、その日の課題についてノートをまとめ、学生相互に発表します。
授業の最後にポストテストを行うとともに、ノートは写真撮影し、Moodleに提出してもらいます。

履修するにあたって
/Instruction to Students
講義内容が、共通教育科目の「生物学概論Ⅰ」と関連しているので、必ず「生物学概論Ⅰ」を履修してください。
プレ、ポストテストはオンラインで行いますので、授業には、スマートフォン、タブレット端末、通信機能があるノートPCのいずれかをもってきてください。
いずれも持っていない学生は、あらかじめ担当者に相談してください。
公共交通機関の乱れを含めて、時間の都合上、遅刻者はプレテストが受験できません。評価に関しては、延着証明などがあれば考慮します。
それ以外に、必ず紙のノート、ボールペン、鉛筆などの筆記具をもってきてください。

オフィスアワー:水曜日9時~18時 教員室 LP237(C号館2階) これ以外の時間でも在室時は随時質問を受け付けます。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
事後学習としてその週のうちに復習(アウトプット)をしてください(目安として1時間)。 Moodle上に練習問題を随時アップしますので、活用してください。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
毎時間の課題ノート、その他、授業中に配布したプリントによる課題など。毎時間のノートは、デジタル写真撮影し、その日のうちにMoodleに提出してください。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
評価
各時間、プレテスト+ポストテスト+課題提出が揃って 10%
到達度確認テスト 30%
定期試験 60%


テキスト
/Required Texts
楽しくわかる生物・化学・物理 岡田隆夫 著 (羊土社)
授業中、テキストを読んだり書き込んだりしますので、必ず紙の本をもってきてください。
参考図書
/Reference Books
やさしい基礎生物学 第2版 南雲 保 編(羊土社)
生理学・生化学につながるていねいな生物学 白戸亮吉、小川由香里、鈴木研太 著(羊土社)
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 基礎生物学ガイダンス
生物現象は、物理と化学で説明できる
基礎生物学はどのように学習するか
世界を構成する分子
JB-(5)-①-1
2 第2回 生体分子
体内外の圧力
無機化学と有機化学
生体内の高分子
核酸とATP
体液
大気圧、血圧、分圧、胸腔内圧、浸透圧、膠質浸透圧
JB-(6)-①-1
3 第3回 細胞 いろいろな細胞
細胞内小器官
栄養と代謝、エネルギー
JB-(6)-①-3
JB-(6)-①-4
C6-(1)-①-1
C6-(1)-②-1
JB-(6)-④-1
C6-(2)-①-1
C6-(2)-②-1
4 第4回 電気 電気とは
静止電位
活動電位
興奮の伝道と伝達
C7-(2)-①-1
5 第5回 遺伝情報 染色体とゲノム
DNA情報に基づくタンパク質合成
遺伝病
C7-(1)-①-1
6 第6回 細胞分裂 分裂する細胞としない細胞
細胞周期
幹細胞
減数分裂
C6-(7)-①-1
C6-(7)-①-2
7 第7回 人体の階層性1 組織
器官
C7-(1)-③-1
C7-(1)-③-2
C7-(1)-⑦-1
C7-(1)-⑦-2
C7-(1)-⑧-1
8 第8回 人体の階層性2 器官系
C7-(1)-⑨-1
C7-(1)-⑨-2
C7-(1)-⑩-1
C7-(1)-⑪-1
C7-(1)-⑫-1
C7-(1)-⑤-1
C7-(1)-④-1
C7-(1)-④-2

9 第9回 ホメオスタシス1 ホメオスタシスの維持機構
体温
血圧
C7-(2)-①-2
C7-(2)-①-3
C7-(2)-⑤-1
C7-(2)-⑧-1
10 第10回 ホメオスタシス2 血糖値
水と電解質、浸透圧、酸塩基平衡
C7-(2)-⑥-1
C7-(2)-⑦-1
C7-(2)-⑦-2
11 第11回 生体防御と免疫1 非特異的生体防御機構
C8-(1)-①-1
C8-(1)-①-3
12 第12回 生体防御と免疫2 特異的生体防御機構(免疫)
C8-(1)-①-2
C8-(1)-①-4

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