科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
がんとの闘い/Anti-Cancer Therapy |
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授業コード /Class Code |
B404241001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
薬学部/Pharmaceutical Sciences |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
金1(後期)/FRI1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
平岩 英培/HIRAIWA EIBAI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《選択科目》/*** MAJORS *** 《ELECTIVE》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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平岩 英培/HIRAIWA EIBAI | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、アドバンスト科目であり6年次に配当しています。 この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、「2.科学者として、医薬品を含む化学物質等の特性や生体・環境への作用と影響、及び人体の構造と機能、疾病の成り立ちを理解するのに必要な科学に関する基本的な知識を有している」および「3.薬の専門家として、医薬品及び薬物治療についての専門的な知識を有している」を目指します。 薬学部のディプロマポリシー 私たち薬剤師は、がんの治療にあたって、がんに対する理解はもちろんのこと、特に薬物療法に精通していなければなりません。「がんとの闘い」では、がんの診断、各種がんの概略を理解した後に、薬物療法に用いる抗がん薬の作用機構、有害反応などの抗がん薬の特徴を学びます。また、がんの治療においては、がん性疼痛のコントロールや抗がん薬による免疫力低下とそれに伴う感染症対策についても理解しておく必要があります。そのために、NSAIDsなどの抗炎症薬、抗菌薬、抗アレルギー薬についても作用機構を中心に学びます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
以下の各SBOsを到達目標とする。 C14 薬物治療 (5)病原微生物・悪性新生物と戦う ①【感染症】 C14ー(5)ー①ー1 1)主な感染症を列挙し、その病態と原因を説明できる。 ②【抗菌薬】 C14ー(5)ー②ー1 1)抗菌薬を作用点に基づいて分類できる。 C14ー(5)ー②ー2 2)代表的な抗菌薬の基本構造を示すことができる。 C14ー(5)ー②ー3 3)代表的なβーラクタム系抗菌薬を抗菌スペクトルに基づいて分類し、有効な感染症を列挙できる。 C14ー(5)ー②ー4 4)テトラサイクリン系抗菌薬の抗菌スペクトルと、有効な感染症を列挙できる。 C14ー(5)ー②ー5 5)マクロライド系抗菌薬の抗菌スペクトルと、有効な感染症を列挙できる。 C14ー(5)ー②ー6 6)アミノ配糖体系抗菌薬を抗菌スペクトルに基づいて分類し、有効な感染症を列挙できる。 C14ー(5)ー②ー7 7)ピリドンカルボン酸系抗菌薬の抗菌スペクトルと、有効な感染症を列挙できる。 C14ー(5)ー②ー8 8)サルファ薬(ST合剤を含む)の有効な感染症を列挙できる。 C14ー(5)ー②ー9 9)代表的な抗結核薬を列挙し、作用機序を説明できる。 ④【抗真菌薬】 C14ー(5)ー④ー1 1)代表的な抗真菌薬を列挙し、作用機序および臨床応用を説明できる。 ⑤【抗ウイルス薬】 C14ー(5)ー⑤ー1 1)代表的な抗ウイルス薬を列挙し、作用機序および臨床応用を説明できる。 ⑥【抗菌薬の耐性と副作用】 C14ー(5)ー⑥ー1 1)主要な化学療法薬の耐性獲得機構を説明できる。 C14ー(5)ー⑥ー2 2)主要な化学療法薬の主な副作用を列挙し、その症状を説明できる。 ⑦【悪性腫瘍の病態と治療】 C14ー(5)ー⑦ー1 1)悪性腫瘍の病態生理、症状、治療について概説できる。 C14ー(5)ー⑦ー2 2)悪性腫瘍の治療における薬物治療の位置づけについて概説できる。 ⑧【抗悪性腫瘍薬】 C14ー(5)ー⑧ー1 1)代表的な抗悪性腫瘍薬を列挙できる。 C14ー(5)ー⑧ー22)代表的なアルキル化薬を列挙し、作用機序を説明できる。 C14ー(5)ー⑧ー3 3)代表的な代謝拮抗薬を列挙し、作用機序を説明できる。 C14ー(5)ー⑧ー4 4)代表的な抗腫瘍抗生物質を列挙し、作用機序を説明できる。 C14ー(5)ー⑧ー5 5)抗腫瘍薬として用いられる代表的な植物アルカロイドを列挙し、作用機序を説明できる。 C14ー(5)ー⑧ー6 6)抗腫瘍薬として用いられる代表的なホルモン関連薬を列挙し、作用機序を説明できる。 C14ー(5)ー⑧ー7 7)代表的な白金錯体を挙げ、作用機序を説明できる。 C14ー(5)ー⑧ー8 8)代表的な抗悪性腫瘍薬の基本構造を示すことができる。 ⑨【抗悪性腫瘍薬の耐性と副作用】 C14ー(5)ー⑨ー1 1)主要な抗悪性腫瘍薬に対する耐性獲得機構を説明できる。 C14ー(5)ー⑨ー2 2)主要な抗悪性腫瘍薬の主な副作用を列挙し、その症状を説明できる。 C14ー(5)ー⑨ー3 3)副作用軽減のための対処法を説明できる。 (3)薬の効き方II ⑥【炎症・アレルギーと薬】 C13ー(3)ー⑥ー1 1)代表的な炎症治療薬を挙げ、作用機序および主な副作用について説明できる。 C13ー(3)ー⑥ー2 2)慢性関節リウマチの代表的な治療薬を挙げ、作用機序および主な副作用について説明できる。 C13ー(3)ー⑥ー3 3)アレルギーの代表的な治療薬を挙げ、作用機序、臨床応用、および主な副作用について説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
化学療法薬、抗悪性腫瘍薬、分子標的治療薬、癌性疼痛、支持療法、非ステロイド性鎮痛薬、抗アレルギー薬 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
テキストおよび配布したプリントを使用して講義を進めます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
授業内容に関する質問などは、dotCampusを活用します。 オフィスアワー:金曜日 15:00-18:00としますが、在室中であれば対応します。質問などあれば、遠慮なく教員室(C号館2階、C/LP215)に訪ねてください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事後学習として復習すること(目安として1時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業後に連絡 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業中に課す課題で評価する(100%)。 |
テキスト /Required Texts |
NEW薬理学、自作プリント |
参考図書 /Reference Books |
今日の治療薬 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | がんの病態生理 | 1.がんの病態生理、症状、治療法 2.がん化学療法における薬物治療の位置づけ 3.各種腫瘍の腫瘍マーカー※ C14-(5)-⑦-1 C14-(5)-⑦-2 |
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2 | 第2回 | 抗悪性腫瘍薬 1.アルキル化薬 |
1.アルキル化薬 作用機構、特徴、適応、有害反応 ① マスタード類 ② ニトロソウレア誘導体 ③ その他 C14-(5)-⑧-2 |
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3 | 第3回 | 抗悪性腫瘍薬 2.代謝拮抗薬 |
2.代謝拮抗薬 作用機構、特徴、適応、有害反応 ① プリン代謝拮抗薬 ② ピリミジン代謝拮抗薬 ③ 葉酸代謝拮抗薬 ④ その他 C14-(5)-⑧-3 |
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4 | 第4回 | 抗悪性腫瘍薬 3.抗腫瘍性抗生物質 |
3.抗腫瘍性抗生物質 作用機構、特徴、適応、有害反応 ① アントラサイクリン系 ② ブレオマイシン ③ マイトマイシンC ④ アクチノマイシンD C14-(5)-⑧-4 |
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5 | 第5回 | 抗悪性腫瘍薬 4.微小管阻害薬 5.白金製剤 |
4.微小管阻害薬 作用機構、特徴、適応、有害反応 ① ビンカアルカロイド ② タキサン ③ エリブリン C14-(5)-⑧-5 5.白金製剤 作用機構、特徴、適応、有害反応 ① シスプラチン ② その他 C14-(5)-⑧-7 |
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6 | 第6回 | 抗悪性腫瘍薬 6.ホルモン類似薬 7.DNAトポイソメラーゼ阻害薬 8.サイトカイン |
6.ホルモン類似薬 作用機構、特徴、適応、有害反応 ① プレドニゾロン ② 抗エストロゲン薬 ③ 抗アンドロゲン薬 ④ アロマターゼ阻害薬 ⑤ LHーRH誘導体 ⑥ GnRH受容体アンタゴニスト ⑦ その他 C14-(5)-⑧-6 7.DNAトポイソメラーゼ阻害薬 作用機構、特徴、適応、有害反応 ① DNAトポイソメラーゼⅠ阻害薬 ② DNAトポイソメラーゼⅡ阻害薬 C14-(5)-⑧-5 8.サイトカイン※ 作用機構、特徴、適応、有害反応 ① インターフェロン ② インターロイキン2 |
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7 | 第7回 | 抗悪性腫瘍薬 9.分子標的治療薬① |
10.分子標的治療薬①※ 作用機構、特徴、適応、有害反応 ① 抗体 C14-(5)-⑧-1 |
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8 | 第8回 | 抗悪性腫瘍薬 10.分子標的治療薬② |
10.分子標的治療薬②※ 作用機構、特徴、適応、有害反応 ② 小分子 C14-(5)-⑧-1 |
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9 | 第9回 | 抗悪性腫瘍薬 10.分子標的治療薬③ |
10.分子標的治療薬③※ 作用機構、特徴、適応、有害反応 ③ レチノイン ④ その他 C14-(5)-⑧-1 |
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10 | 第10回 | 11.支持療法 | 11.支持療法 がん治療時の有害反応を回避する支持療 法薬、作用機構および特徴 ① 顆粒球減少症 ② 悪心・嘔吐 C14-(5)-⑨-3 |
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11 | 第11回 | 12.がん性疼痛治療薬 ①非ステロイド性抗炎症薬 ②麻薬性鎮痛薬 |
12.がん性疼痛の治療 ① がん性疼痛の治療薬、その作用機構、特徴および有害反応 ② がん性疼痛治療の三段階ラダー C14-(5)-⑨-3 |
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12 | 第12回 | 13.感染症治療薬 ①抗菌薬 |
13.感染症治療薬 ① 抗菌薬 作用機構ごとの抗菌薬の分類、特徴および有害反応 C14-(5)-②-1 |
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13 | 第13回 | 13.感染症治療薬 ②抗真菌薬 |
13.感染症治療薬 ① 抗真菌薬 作用機構ごとの抗菌薬の分類、特徴および有害反応 C14-(5)-④-1 |
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14 | 第14回 | 13.感染症治療薬 ③抗ウィルス薬 |
13.感染症治療薬 ① 抗ウィルス薬 代表的な抗ウィルス薬、特徴および有害反応 C14-(5)-⑤-1 |
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15 | 第15回 | 14.抗アレルギー薬 「がんとの闘い」総括 |
14.アレルギー疾患の治療薬 15.最新のがん薬物治療 C14-(4)-⑥-1 C14-(4)-⑥-2 C14-(4)-⑥-3 |