科目一覧へ戻る | 2023/07/31 現在 |
開講科目名 /Class |
中小企業論 [企業](企業)/Small and Medium Sized Enterprises |
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授業コード /Class Code |
B301881001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
経済学部/Economics |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
水3(後期),水4(後期)/WED3(AUT.),WED4(AUT.) |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
井上 善博/INOUE YOSHIHIRO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 (各コース科目・専門科目)/*** MAJORS *** (各コース科目・専門科目) |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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井上 善博/INOUE YOSHIHIRO | 経済学部/Economics |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
<主題>日本では、戦後の経済復興の混乱の中で多くの中小企業が誕生し、生活必需品の供給や輸出で日本経済の発展に貢献しました。しかし、国の政策である大企業への資源の傾斜配分により、中小企業の経営は厳しくなってきました。2000年代に入り、経済のグローバル化が進展し、新興国の追い上げが急速に進んでいます。その結果、中小企業の廃業率は高まり、中小企業数の減少に歯止めがかからない状況にあります。このように中小企業は厳しい状況におかれていることは確かですが、ものづくりの原点としてそして、日本経済の要として中小企業を捉えることも大事です。このように本講義の主題は、中小企業のおかれている現状とものづくりを起点とした中小企業の新たな事業展開について考えることです。 <目的>経済学や経営学にかかわる諸問題を分析できる知識と技能を育むことを目的とする。本講義の目標は、経済学や産業論、国の政策の視点で、つまり大きな視点で中小企業を理解するとともに、経営学つまりマネジメントの視点で中小企業の経営課題を理解することです。アップルコンピューターやホンダなどの現代の大企業は、起業の時点では、中小企業でした。中小企業が世界のトップ企業になっていけるような経営上の工夫についても理解しましょう。 この科目は学部のDPで示す、 1.経済の歴史や制度に係わる知識を修得し、今日の経済情勢を歴史的・制度的に理解できる。 2.経済理論の基礎を習得し、日常の経済生活や経済全体の動向について理論的に理解できる。 (思考力・判断力・表現力等の能力) 以上の点を目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・戦後の日本経済の発展を支えた中小企業の貢献を観察できる。 ・近年のベンチャービジネス(新規事業)の動向について関心を持つことができる。 ・ベンチャー企業を創業するための技能を身につけることができる。。 |
授業のキーワード /Keywords |
シリコンバレー・iPhone・SONY・地域ブランド・セブンイレブンは中小企業? |
授業の進め方 /Method of Instruction |
パワーポイントを活用して授業をおこないます。毎回,中小企業診断士試験の問題を解き,授業の理解度を高めます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
日本の経済を支える中小企業の役割について,調べてみましょう。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
中小企業に関する本を読み,日本の中小企業の力強さ,中小企業のモノづくりの精密さについて理解を深めること。(50分) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業毎回のレポートはありません。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
中間テスト40%,期末テスト60%で評価します。 |
テキスト /Required Texts |
なし |
参考図書 /Reference Books |
佐久間信夫・井上善博『現代中小企業経営要論』創成社。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 中小企業の定義、地位と役割 | 中小企業の存立条件と存立形態について | |
2 | 第2回 | イノベーションと技術経営 | イノベーションの定義と知的財産戦略 | |
3 | 第3回 | 中小企業と経営問題 | 21世紀の中小企業を取り巻く経営環境と経営問題に対する方策 | |
4 | 第4回 | ネットワーク戦略と産業クラスター | 我が国における地域経済活性化の変遷 | |
5 | 第5回 | 中小企業の経営革新 | 新製品の開発や新市場の開拓 | |
6 | 第6回 | 人的資源管理 | 中小企業の人事制度と成果主義 | |
7 | 第7回 | 下請けシステムと中小企業 | 高度経済成長期を支えた中小企業の下請システム | |
8 | 第8回 | 報酬制度と能力開発 | 賃金管理制度と能力開発の方法、労働関連法規の理解 | |
9 | 第9回 | 中小企業と労働問題 | 中小企業の労働者の流動化と大企業との賃金格差 | |
10 | 第10回 | マーケティングの基礎概念 | マーケティングコンセプトの変遷とマーケティングの領域 | |
11 | 第11回 | 中小企業と金融問題 | 中小企業の資金調達方法?公的金融と地域金融機関 | |
12 | 第12回 | マーケティングマネジメント戦略の展開 | ターゲットマーケティングと市場細分化 | |
13 | 第13回 | 産業集積・地場産業と中小企業 | 日本の産業集積の類型と特質、地場産業と地域ブランド | |
14 | 第14回 | マーケティング情報システム | マーケテイングリサーチのプロセス、マーケティングテータの分析手法 | |
15 | 第15回 | 前回までのまとめ | 中小企業の定義や労働環境など中小企業を取り巻く経営環境を理解、整理する | |
16 | 第16回 | 中間確認テスト | 前回までの学習内容が理解されているか確認します | |
17 | 第17回 | 流通システムの変化と中小企業流通 | 流通の環境の規制緩和と流通機能の再構築 | |
18 | 第18回 | 製品戦略 | 提供製品の多様化と製品のモデルチェンジの頻繁化による顧客の取り込みについて | |
19 | 第19回 | 経済のグローバル化と中小企業 | 東アジアでの生産分業ネットワークの構築と中国企業との競合 | |
20 | 第20回 | ブランド戦略とサービスマーケティング | ブランドの機能?品質表示機能や宣伝広告機能など | |
21 | 第21回 | 情報革命と中小企業 | 情報技術を活用したビジネスモデルの検討 | |
22 | 第22回 | 価格戦略 | 価格設定のプロセス、新製品の価格設定政策 | |
23 | 第23回 | ベンチャー企業の成長と課題 | ベンチャー企業の成長プロセスと経営課題 | |
24 | 第24回 | チャネル、物流戦略 | 垂直的マーケティングシステムと物流の機能 | |
25 | 第25回 | 中小小売業とまちづくり | 中小小売業の活性化とコミュニティビジネス | |
26 | 第26回 | プロモーション戦略 | 広告、パブリシティ、人的販売、販売促進による顧客とのコミュニケーション | |
27 | 第27回 | 中小企業と多様なネットワーク | 地域活性化に貢献する中小企業ネットワーク | |
28 | 第28回 | 関係性マーケティングとインターネットマーケティング | ソーシャルネットワークの普及と新たな販売促進媒体の誕生 | |
29 | 第29回 | サービス経済化と中小サービス産業 | 新しい産業を生み出すスモールビジネス | |
30 | 第30回 | 全体のまとめ | 日本の中小企業政策と中小企業の発展可能性 |