科目一覧へ戻る | 2023/07/31 現在 |
開講科目名 /Class |
ライフキャリア論 [生活]/Life Carrier |
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授業コード /Class Code |
B301821001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
経済学部/Economics |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月3(後期),月4(後期)/MON3(AUT.),MON4(AUT.) |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
田宮 遊子/TAMIYA YUUKO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 (各コース科目・専門科目)/*** MAJORS *** (各コース科目・専門科目) |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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田宮 遊子/TAMIYA YUUKO | 経済学部/Economics |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この講義で受講生は、現代社会に生きるなかでどのようリスクに直面する可能性があるのかを学ぶ。次に、政府の役割について学ぶ。政府は、多くの人がリスクに直面することを防ぎ、リスクに直面したときにその影響を最小限にとどめ、貧困に陥った人を救済するための政策を実施している。この講義では、そのなかでも、労働政策、育児支援、老後の所得保障、貧困対策、障害者への社会政策について焦点があてられる。 この講義は、経済学部のディプロマ・ポリシーの以下と関連している。 ・経済の歴史や制度に係わる知識を修得し、今日の経済情勢を歴史的・制度的に理解できる。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
この講義の第1の目標は、現代社会における生活問題に対して、受講者が理論的・分析的な関心をもてること、第2の目標は、生活問題に対する政府の役割について、受講者が十分に理解できること、第3の目標は、受講者各人が現在の制度や政策の問題点を見いだし、今後のあり方について考える力を身につけることにある。 |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
講義形式での授業を行う。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
受講者の理解度に応じて講義の進度は決定されることから、授業計画は適宜変更される場合がある。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
講義の内容を整理し、再確認して知識を定着させるために講義後1時間30分から2時間程度の復習を要する。 参考図書は、随時読み進めることを推奨する。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
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成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験(60%)および小テスト(40%)で評価する。小テストは、事前に予告(実施前週の講義時)した上で、授業時間内に随時実施する。小テストに関して、欠席者の事後提出等は認めない。但し、学則に定められた公欠の場合は申し出ること。 |
テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
椋野美智子・田中耕太郎『はじめての社会保障』(2022年4月段階で最新の版)、有斐閣 駒村康平他『社会政策 : 福祉と労働の経済学』2015、有斐閣アルマ 権丈善一『ちょっと気になる社会保障 増補版』2017、勁草書房 濱口桂一郎『新しい労働社会 : 雇用システムの再構築へ』2009、岩波新書 濱口桂一郎『働く女子の運命』2015、文春新書 濱口桂一郎『若者と労働 : 「入社」の仕組みから解きほぐす』2013、中公新書ラクレ 権丈英子『ちょっと気になる「働き方」の話 』2019、勁草書房 山口慎太郎『「家族の幸せ」の経済学 : データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実』2019、光文社新書 筒井淳也『仕事と家族 : 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか]2015、 中公新書 相馬 直子・ 山下 順子『ひとりでやらない 育児・介護のダブルケア』2020、ポプラ新書 山田昌弘『底辺への競争 : 格差放置社会ニッポンの末路』2017、朝日新書 岩田正美『貧困の戦後史 : 貧困の「かたち」はどう変わったのか』2017、筑摩書房 阿部彩『子どもの貧困 :日本の不公平を考える』2008、岩波新書 阿部彩『子どもの貧困Ⅱ : 解決策を考える』2014、岩波新書 大山典宏『生活保護vs子どもの貧困』2013、PHP新書 阿部彩『弱者の居場所がない社会 : 貧困・格差と社会的包摂』2011、講談社現代新書 柏木ハルコ『健康で文化的な最低限度の生活』1巻~11巻、小学館 ビッグコミックス 中島隆信『障害者の経済学(新版)』2018、東洋経済新報社 横塚晃一『母よ!殺すな(第2版)』2010、生活書院 茂木俊彦『障害児教育を考える』2007、岩波新書 菊池馨実『社会保障再考 〈地域〉で支える』2019、岩波新書 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ライフコースにおけるリスク | ライフコースにおけるリスクについて概観する。 | |
2 | 第2回 | 働くことにかかわる制度と法律 | 労働基準、解雇法制を学ぶ。 | |
3 | 第3回 | 労災保険1 | 労災保険のしくみについて学ぶ。 | |
4 | 第4回 | 労災保険2 | 過労死、職場でのハラスメントについて学ぶ。 | |
5 | 第5回 | 雇用保険1 | 雇用保険のしくみを学ぶ。 | |
6 | 第6回 | 雇用保険2 | 日本の失業と雇用保険制度の問題点について学ぶ。 | |
7 | 第7回 | 日本的雇用システム | 日本的雇用システムの特徴を学ぶ。 | |
8 | 第8回 | ジェンダーと労働1 | 労働市場におけるジェンダー格差、日本的雇用システムと女性労働に関する経済理論を学ぶ。 | |
9 | 第9回 | ジェンダーと労働2 | 雇用差別に関する経済理論を学ぶ。 | |
10 | 第10回 | 若者と労働1 | 新卒一括採用の特徴、若者と就業・失業の動向を学ぶ。 | |
11 | 第11回 | 若者と労働2 | 日本的雇用システムと若者の労働の位置づけを学ぶ。 | |
12 | 第12回 | 仕事と育児・介護の両立1 | 労働基準における妊娠・出産への保護、育児・介護休業のしくみを学ぶ。 | |
13 | 第13回 | 仕事と育児・介護の両立2 | 保育サービスのしくみを学ぶ。 | |
14 | 第14回 | 仕事と育児・介護の両立3 | 児童手当のしくみを学ぶ。 | |
15 | 第15回 | 貧困1 | 生活保護の仕組みを学ぶ。 | |
16 | 第16回 | 貧困2 | 生活保護の仕組みを学ぶ。 | |
17 | 第17回 | 貧困3 | 子どもの貧困、ひとり親の貧困、ワーキング・プアの特徴と貧困防止・救済のための制度のしくみを学ぶ。 | |
18 | 第18回ー第19回 | 高齢期の所得保障1 | 公的年金制度のしくみを学ぶ。 |
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19 | 第20回ー第21回 | 高齢期の所得保障2 | 無年金・低年金問題について学ぶ。 | |
20 | 第22回 | 高齢期の所得保障3 | 女性と年金をめぐる問題を学ぶ。 | |
21 | 第23回 | 高齢期の所得保障4 | 私的年金の役割を学ぶ。 | |
22 | 第24回ー第25回 | 障害者への生活保障 |
障害者への生活保障と所得保障のしくみを学ぶ。 |
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23 | 第26回ー第27回 | 障害者雇用 |
障害者雇用促進、社会参加のためのしくみを学ぶ。 | |
24 | 第28回ー第29回 | 学修のまとめ | 学修のまとめをおこなう。 | |
25 | 第30回 | 理解度の確認 | 学修の理解度の確認と解説をおこなう。 |