科目一覧へ戻る | 2023/07/31 現在 |
開講科目名 /Class |
現代経済入門/Introduction to Contemporary Economies |
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授業コード /Class Code |
B300171001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
経済学部/Economics |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火3(前期),火4(前期)/TUE3(SPR.),TUE4(SPR.) |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
三好 宏治/MIYOSHI KOJI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 (基幹科目)/*** MAJORS *** (FUNDAMENTAL SUBJECTS) |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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三好 宏治/MIYOSHI KOJI | 経済学部/Economics |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義は受講した学生たちが、経済学部ディプロマポリシーである「経済理論の基礎を習得し、日常の経済生活や経済全体の動向について理論的に理解できる」ようになることを目指す。 【目的1】部分均衡分析の計算問題 多くの経済学者たちは市場の効率性を信頼している。各人の自由に任しておけば「見えざる手」の導きにより社会は効率的な無駄のない状態になる。同時に、市場は失敗することも経済学は教えてくれる。市場の効率性に機能不全が発生する場合、市場の自由に任しておくことはできず、政府が市場を補助する必要性が出てくる。 部分均衡分析は、上述のことを説明するための最も基本的な道具である。部分均衡分析のグラフを読み解く能力は、より上位の専門科目の理解のために必須である。 よって、入門である本講義は、まずもって、部分均衡分析の数学的基礎となる1次関数、連立方程式などの経済学的な使い方、グラフの読み方・書き方などを習得し、部分均衡分析の応用的な計算問題を解けるようになることを目的とする。 【目的2】部分均衡分析を用いた現実の説明 だが、数学的問題に終始することは、学生に経済学を単なる中1数学の計算問題だと誤解させることにつながりかねない。これは、経済学の堕落につながる。 グラフや数式は現実の経済現象を説明する手段である。 暗記にとどまらず、学生が部分均衡分析を用いて現実の具体的経済を説明できるようになることを目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
経済学部の学生として、今後、経済を学んでいくための基本的な知識と思考のフレームワークを獲得する。 ①経済学のグラフが読めるだけではなく、書けるようになる(知識・技能) ②部分均衡を用いて日々の経済ニュースを理解し、他人に解説できるようになる(技能) ③部分均衡分析の計算問題が解ける(知識・技能) |
授業のキーワード /Keywords |
経済学の全体像、曲線上の点の移動、均衡・超過需要・超過供給、様々な弾力性、傾きの変化、曲線のシフト、比較静学、余剰分析、45度線分析、I-Sバランス式 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義スタイルで行う。 講義中に練習問題を解いていく。毎回出席を取る。 学生の理解度に応じて進度調整を行うので、講義内容に若干の増減がある。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
中学数学レベルの数学能力があれば解ける経済学の計算問題を第2週以降はほぼ毎回、練習問題として出題する。練習問題の解説は、もちろん、講義中に行う。 時事問題を具体例として出すので、経済ニュースを毎日見る必要がある。 講義資料として毎回A3プリントを小冊子印刷で配布するが、参考書も購入している方が勿論望ましい。また、第2週以降は毎回グラフを描くので、普通のノート(ルーズリーフ)より、方眼ノート(ルーズリーフ)のほうが望ましい。定規は必携である。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
【1】多くの経済学者はグラフで説明すればわかりやすいという信念を持つ。だが、そもそも小学校・中学校時代から算数・数学の学習を放棄している学生の場合、グラフ以前の問題となる。そのような学生は、自習として自分の実力にあった小学校の計算ドリルや中学数学の問題集を自分で探してやり込む努力が必要となる。(中学数学が理解できていれば不要、必要時間は学生により異なる) 【2】講義で触れる具体例は、突発的に発生した時事問題(まさしく現代経済的問題)になるかもしれない。時事問題のより深い背景を知るためにも、毎日、経済ニュースを見ること。(毎日、最低でも15分) 【3】ノート・プリント・参考図書を用いた予習・復習。(通算45時間以上) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
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成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験100% ただし、出席が3分の2に満たない学生は定期試験の点数に関わらず不可とする |
テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
増田辰吉『1次関数で学ぶ経済学【改訂版】』、大学教育出版、2020年。 スティーブン・レヴィット『レヴィット ミクロ経済学 基礎編』、東洋経済新報社、2017年。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 科学としての経済学、道具としての経済学 | 経済学の基本的な考え方について学んでいく。 | |
2 | 第2回 | 経済の全体像①フロー循環図 | フロー循環図について学んでいく。また、予算制約を用いて、機会費用や経済学における一次関数の活用法を学んでいく。 | |
3 | 第3回 | 経済の全体像②I-Sバランス式 | GDPや3面等下式の説明を通して、方程式でマクロ経済を記述・分析できることについて学んでいく。 | |
4 | 第4回 | 経済の全体像③45度分析と均衡国民所得 | 45度線分析のグラフを書いていく作業を通して、国民所得の決定理論だけではなく、1次方程式のパラメーターと外生変数の関係について学んでいく。 | |
5 | 第5回 | 経済の全体像④景気変動と物価変動 | 45度線分析を用いて物価変動の重要性について学んでいく。 | |
6 | 第6回 | 価格メカニズム① | 需要曲線が右下がりで供給曲線が右上がりであることを学んでいく。 | |
7 | 第7回 | 価格メカニズム② | 価格が上下する理由としての超過需要・超過供給と価格が安定する理由としての均衡について学んでいく。 | |
8 | 第8回 | 弾力性・傾き・売上① | 価格弾力性をグラフから読み取る作業を通して、需要曲線や供給曲線の傾きの重要性についてより深く学んでいく。 | |
9 | 第9回 | 弾力性・傾き・売上② | 価格弾力性と需要曲線・供給曲線の傾きの関係について学んでいく。 | |
10 | 第10回 | 弾力性・傾き・売上③ | 所得弾力性と交差弾力性について説明する。景気変動や他の市場での変化が、分析している市場にどのような影響を与えるかを考えていく。 | |
11 | 第11回 | 基礎から発展へ①ミクロ編 | 需要の価格弾力性と売上高の変化の関係を学ぶことを通して、より発展した完全競争以外の市場理論を学生が学ぶ意義について考えていく。 | |
12 | 第12回 | 比較静学①社会的余剰と死荷重 | 余剰と死荷重について説明する。価格メカニズムが働かない場合を説明する。 | |
13 | 第13回 | 比較静学②税の帰着 | 価格メカニズムが働かない場合や課税が市場に与える影響などを説明する。 | |
14 | 第14回 | 比較静学③失業 | 部分均衡分析を用いて、失業の理由について考えていく。 | |
15 | 第15回 | 基礎から発展へ②マクロ編 | 非自発的失業の議論を通して、より発展したマクロ経済学を学生が学ぶ意義について考えていく。 |