科目一覧へ戻る | 2023/07/31 現在 |
開講科目名 /Class |
金融論/Money and Banking |
---|---|
授業コード /Class Code |
B000331001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
経済学部/Economics |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水1(前期),水2(前期)/WED1(SPR.),WED2(SPR.) |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
石田 裕貴/ISHIDA HIROTAKA |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 (基幹科目)/*** MAJORS *** (FUNDAMENTAL SUBJECTS) |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
石田 裕貴/ISHIDA HIROTAKA | 経済学部/Economics |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
---|---|
授業の目的 /Class Purpose |
・この授業の目的は、経済学部のDPに示す「1. 経済の歴史や制度に係わる知識を修得し、今日の経済情勢を歴史的・制度的に理解できる」、及び「2. 経済理論の基礎を習得し、日常の経済生活や経済全体の動向について理論的に理解できる」ようになることである ・世の中では、家計・企業・金融機関・政府などのあらゆる経済主体が多くの経済取引を行っているが、そのほとんどにお金のやり取り(金融取引)が含まれる。金融論は金融取引に関わる様々な経済現象を分析する学問である。講義の前半では金融論の基本として、金融取引をスムーズに成立させるための様々な仕組みや制度(金融システム)について、そのトピックを順に説明する。後半は金融政策を扱う。金融政策とは、広い意味で(1)中央銀行が利子率や貨幣供給量などのコントロールを通じて行う経済政策、(2)政府や中央銀行などが、金融システム安定化のために実施する経済政策の二つを表す(一般的には(1)のみを指すことが多い)。この講義では、(2)の内容(プルーデンス政策)、(1)の内容(日本銀行と金融政策など)の順番で概説していく |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・金融に関する制度・理論・歴史について、基本的知識を身に付け、経済において金融が果たしている役割や機能を説明できる(知識) ・現実の金融や金融政策の課題について、自分なりの考察ができる(態度、技能) |
授業のキーワード /Keywords |
|
授業の進め方 /Method of Instruction |
・毎回、空欄のあるプリントを配布し、黒板書きで授業を進める ・毎回の授業にはそれまでの配布プリントをすべて持参すること ・授業内で、小レポートを提出してもらうことがある ・理由を問わず、プリントの再配布を行わない |
履修するにあたって /Instruction to Students |
|
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
・事前学習として、前回までの授業内容を復習し、次回の授業内容の下調べを行う(1時間) ・事後学習として、授業内容や配布プリントを参考にし、授業のポイントの自分なりの考察を深める(1時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業内での小レポートは、次の授業以降にその解答解説、講評を行う(OneDriveにオンデマンド教材を準備する) |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業内で提出してもらう小レポート(20%)、定期試験(80%) |
テキスト /Required Texts |
なし(プリントを配布する) |
参考図書 /Reference Books |
なし |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 第1回 | ガイダンス、金融とは① | 授業の概要を説明し、金融取引の特徴、金融の機能を学習する | |
2 | 第2回 | 金融とは② | 様々な金利の種類や概念を学習する | |
3 | 第3回 | 通貨 | 通貨の範囲と3つ機能(交換手段、価値尺度、価値貯蔵)を学習する | |
4 | 第4回 | 金融商品① | 金融商品の分類、債券の特徴を学習する | |
5 | 第5回 | 金融商品② | 株式と投資信託の特徴を学習する | |
6 | 第6回 | 金融商品③ | 利回りの概念を理解し、債券の利回りを計算し、保険の特徴を学習する | |
7 | 第7回 | 金融商品④ | 代表的な金融派生商品(デリバティブ)の特徴を学習する | |
8 | 第8回 | 金融機関① | 日本の金融機関を分類する | |
9 | 第9回 | 金融機関② | 銀行の2つの機能(資産変換と情報生産)を学習する | |
10 | 第10回 | 金融市場 | 日本の金融市場を分類する | |
11 | 第11回 | 金融システム① | 金融取引のタイプ(資金移動の形態、取引の形態)を学習する | |
12 | 第12回 | 金融システム② | 日本の金融システムの変遷と特徴を学習する | |
13 | 第13回 | 金融の証券化 | 証券化、MBSの仕組み、リーマンショックについて学習する | |
14 | 第14回 | 決済システム | 決済システムの仕組みと実際を学習する | |
15 | 第15回 | 前半のまとめ | 前半の講義を総括する | |
16 | 第16回 | 預金準備制度① | 日銀当座預金の役割と預金準備制度の概要を学習する | |
17 | 第17回 | 預金準備制度② | 数式展開で説明する信用創造のメカニズムを学習する | |
18 | 第18回 | 預金準備制度③ | ゲーム理論で説明する銀行取り付けを学習する | |
19 | 第19回 | プルーデンス政策① | プルーデンス政策の必要性とその概要を学習する | |
20 | 第20回 | プルーデンス政策② | 自己資本比率規制の概要を学習する | |
21 | 第21回 | プルーデンス政策③ | バーゼルⅢのポイントを学習する | |
22 | 第22回 | 日本銀行と金融政策① | 日本銀行の役割と政策手段(オペ)を学習する | |
23 | 第23回 | 日本銀行と金融政策② | 日銀の操作目標、裁量とルールについて学習する | |
24 | 第24回 | 金融政策の有効性① | IS-LMモデルにおける金融政策の有効性を学習する | |
25 | 第25回 | 金融政策の有効性② | 金融政策の4つの波及経路を学習する | |
26 | 第26回 | 非伝統的金融政策① | 伝統的金融政策と非伝統的金融政策の違いを学習する | |
27 | 第27回 | 非伝統的金融政策② | IS-LMモデルにおける非伝統的金融政策の有(無)効性を学習する | |
28 | 第28回 | 非伝統的金融政策③ | 非伝統的金融政策の政策手段と初期の政策運営を学習する | |
29 | 第29回 | 非伝統的金融政策④ | 最近の金融政策運営を学習する | |
30 | 第30回 | まとめ | 講義全体を総括する |