科目一覧へ戻る | 2023/07/31 現在 |
開講科目名 /Class |
政治学Ⅱ/PoliticsⅡ |
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授業コード /Class Code |
B000201010 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
経済学部/Economics |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火2(後期)/TUE2(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
金川 幸司/KANAGAWA KOJI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 (法学関連科目)/*** MAJORS *** (RELATED SUBJECTS IN LAW) |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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金川 幸司/KANAGAWA KOJI | 経済学部/Economics |
授業の方法 /Class Format |
「講義」 教科書とパワーポイント、動画を交えて対面にて行います。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
講義では基本的な政治制度と政治過程の問題を扱いましたが、こうした制度や過程は、様々な社会的文化的条件や国際社会の動向の影響下にあります。そこで後期の講義の序盤では、これらが政治に対してどのように作用しているのかについて理解することを目的として、政治体制や政治文化、グローバル化といった事項を取り上げます。また、現実の政治課題は、自由や公正といった様々な価値的・規範的な問題を含んでいます。そこで講義の中盤以降では、これまでに学んだ政治の制度や過程に関する基本的な知識を前提に、政治という人間の営みを如何にして把握し、それに対してどのように関わっていけばよいのかという基本的な問題意識に立って、政治や政策の課題について考え、対処していくのに役立つ規範的・理念的な理論や概念を修得することを目的とします。この目的に従い、講義では、政治の規範的・理念的要素について考察する講学上「政治理論(political theory)」と呼ばれる分野から、自由主義、公共性、デモクラシー、市民社会といった理論や概念を主題として取り上げます。 前期・後期の講義を通じて、現代の政治問題について理解し判断するための政治学的な視点と知識を身に付けていってください。これらは、他の政治学関連分野の知識を習得していくうえでの基盤となります。兵庫県庁での実務経験のある教員ですので、特に地方分権、政治過程、公私関係などに関して、現場での経験を元にした講義を行います。 この科目は、学部のDPに示す4.自分の意見を口頭や文書によって表現し、相手の意見を理解することで、良好なコミュニケーションをとることができるようになることを目指しています。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
○講義で扱った知識を整理し、確かなものとして定着させ、頭の中に政治現象を把握するための見取り図を持てるようにする。○日々、生起し報道される政治現象に対し、先の知識や見取り図を用いて、その現象ないし問題がどのような意義や関連性を有するものであるのか、体系的にはどの項目と関連し何処に位置付けられるものであるのかについて、理解し把握できる能力を身につける。○日々、政治に関する大量の情報に晒される中で、一面的表層的で偏った主張や報道に流されることなく、多様かつ体系的な視座を確保し、バランスのとれた総合的な理解や判断を心がけるような思考態度や習慣を身につける。○規範的な問題や政治哲学についての議論の状況や考え方を学び、自分でも論理的に思考し、議論を展開できるようになる。 |
授業のキーワード /Keywords |
政治、権力と正統性、対立と協調、国民代表、利益集団、政治体制、自由主義、公共性、デモクラシー、市民社会、地方自治、コミュニティ、NPO |
授業の進め方 /Method of Instruction |
対面授業により、教科書をベースにパワーポイントによって説明します。講義までにアップロードしますので、打ち出すか、パソコン、携帯端末(スマホは不可)などにダウンロードして講義の日に持参してください。その内容について、ランダムに指名して質問をすることがあります。また、毎回、簡単な講義の感想を書いてもらうので、そこに、分かりにくかった箇所、説明の補足が欲しい箇所、疑問点などについて、質問やコメントを記載して提出すれば、可能な範囲内で対応します。なお、受講人数によって進め方に変更が発生する場合があります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
第1回目の授業でガイダンスを行います。政治学入門の講義ではありませんので、初歩的な知識については各自で整理しておいてください。そのための自習に役立ちそうな文献などについては、ガイダンスや講義の中で触れます。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事前学習として、講義の対象となる教科書の箇所を読み込んでおくこと。(目安として50分) 事後学習として、講義の対象であった教科書と内容を再確認すること。(目安として50分)、遠隔講義の場合は、以上に加えて、毎回講義の感想を作成してアップロードすること。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
遠隔講義の場合は、毎回、簡単な講義の感想を提出してもらいます。対面講義の場合は、毎回講義の最後に講義の感想を書いてもらいます。その他、レポートを2回課します。提出課題については、次回の講義で解説します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
2回のレポート(基本的に記述式)7割。毎回の感想文3割。ただし、レポートを1回でも未提出の場合は、不可となります。 |
テキスト /Required Texts |
加茂利男・大西仁・石田徹・伊藤恭彦(著)『現代政治学(第4版)』(有斐閣)、2012年、2090円 |
参考図書 /Reference Books |
政治・経済教育研究会(編)『政治・経済用語集(第2版)』(山川出版社)、久米郁男・川出良枝・古城佳子・田中愛治・真渕勝(著)『政治学(補訂版)』(有斐閣)、川崎修・杉田敦(編)『現代政治理論(新版)』(有斐閣)、佐々木毅(著)『政治学講義(第2版)』(東京大学出版会) 建林正彦 ・曽我謙悟・待鳥聡史(著)『比較政治制度論』 (有斐閣アルマ)、新川敏光・井戸正伸・宮本太郎・員柄秀子(著)、『比較政治経済学』(有斐閣アルマ)、松田憲忠・岡田浩(編著)『よくわかる政治過程論』(ミネルウァ書房)、砂原庸介・稗田健志・多湖淳(著)『政治学の第一歩』 (有斐閣ストゥディア)、金川幸司(編著)『公共ガバナンス論—サードセクター・住民自治・コミュニティ—』(晃洋書房)、金川 幸司・後 房雄・森 裕亮・洪 性旭 (編著)『協働と参加―コミュニティづくりのしくみと実践』(晃洋書房) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | はじめに~イントロダクション | 講義の進め方、政治の社会的文化的条件、もう一つの政治学 | |
2 | 第2回 | 政治意識と政治文化 | 政治意識と政治行動、政治文化、イデオロギー | |
3 | 第3回 | 政治とグローバル化 | 国際政治経済、国際連合、超国家機関 | |
4 | 第4回 | 政治体制と政治変動① | 政治体制と政治システム、政治変動の諸形態、非自由民主主義体制(全体主義や権威主義) | |
5 | 第5回 | 政治体制と政治変動② | 自由民主主義体制とその分類 | |
6 | 第6回 | 自由主義とその課題① | 冷戦構造の終結と21世紀の国際社会、積極的自由と消極的自由、福祉国家 | |
7 | 第7回 | 自由主義とその課題② | 公共性 功利主義批判と正義論 | |
8 | 第8回 | 公共性 | 「公」と「私」、共和主義、コミュニタリアニズム、市民的公共 | |
9 | 第9回 | 現代民主政とその課題① | 古代の民主政と近代の民主政、ルソーと人民主権、自由民主主義体制の成立 | |
10 | 第10回 | 現代民主政とその課題② | 大衆民主政批判、多元的民主主義論の展開とそれに対する批判、利益集団民主主義、参加民主主義論 | |
11 | 第11回 | 市民社会と新しいデモクラシー① | 市民社会とは、社会関係資本、市民社会と公共性 | |
12 | 第12回 | 市民社会と新しいデモクラシー② | 熟議民主主義、参加のはしご | |
13 | 第13回 | 政治学の潮流?ディシプリンとしての政治学の展開① | 伝統的政治学、科学としての政治学、行動論 | |
14 | 第14回 | 政治学の潮流?ディシプリンとしての政治学の展開② | 新制度論、政治哲学の復権 | |
15 | 第15回 | 全体のまとめ | これまでの講義のまとめと補足、定期試験について |