科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
基礎演習B/Basic Seminar B |
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授業コード /Class Code |
B204791014 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
木1(後期)/THU1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
田中 康博/TANAKA YASUHIRO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈一般専門教育科目〉/*** MAJORS *** 〈ADVANCED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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田中 康博/TANAKA YASUHIRO | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
演習 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、 まず、法学部DPにいう「1. 知識・理解: 法の理念および現実の社会における法の運用を踏まえて、法および政治について体系的に学修し、法化社会・国際化社会に対応した法的素養を身につけている」に必要な基礎的な能力を養うべく、法律学修に必要な基礎的知識を確実にしたうえで、法学部での学修の基本となる「判例」(民法)を素材として、来年度以降本格化する法学部での「体系的学修」に備えて、その読み方を修得することを目的とする。 次いで、次のステップとして法学部DPにいう 「2. 汎用的技能: 社会における各種の問題について、その要点を把握し、必要な情報を収集・分析して、法的思考に基づいた説得力ある解決指針を示すことができる」の達成に必要な基礎的能力を養うことを目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
① 法律学修における「判例」の意味を説明できる(知識・理解)。 ② 学修に必要な「判例」に自ら適切にアクセスできる(知識・理解) ③ 具体的事件の概要(事実)を適切に説明できる(知識・理解)。 ④ 上告審判決の意味を的確に説明できる(知識・理解)。 ⑤ 他の類似事件との異同を説明できる(汎用的技能)。 |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
・演習は受講者が予めの指示に従い予習してい臨んでいることを前提に、質疑応答方式により行う(基本的には、教員の質問に対して指定された受講生がこれに答えるとの方式であるが、受講生同士の質問も勿論許される(むしろ大いに奨められる)) ・質問内容については、前の回の講義で配布する(第一回については、テキスト「はじめに」と「第1章1.法規の構造」の内容をまとめて口頭で発表できるように準備してくること)。 ・教員・他の受講生の質問に対する応答、受講生による他の受講生に対する質問が評価基準に所謂「講義への貢献(教室での発言など) 」であり、毎回一定の点数をつけ、100点満点で20点分を割り当てる。なお、応答を要求された場合は沈黙は認められない。 ・教室では座席指定をする。座席指定された場合には指定座席に着席して受講しなければならない。 ・言うまでもないが講義を妨害する行為は一切これを認めない(場合によっては退室を命ずる)。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
・無断欠席は認めない。無断欠席については1回について最終評価から10点減点する。 ・20分を超える遅刻は欠席と看做す。また遅刻については、当該回の終了後直ちにその理由を申告すること。申告しない場合には20分以内の遅刻については無申告1回について最終成績から5点を、20分を超える遅刻については無申告1回について最終成績から10点を減点する。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
この科目では、予習・復習等のために1回の講義あたり4時間の講義時間以外での学修が必要となる。学修方法の概要は以下のとおりであり、予習が中心となる。 1.第2回第3回については第1回に配布する資料の指示に従い予習し、自分がわらないことを明らかにする。 2.第4回以降は、事前に配布する予習事項に基づいて予習しなければならない 3.各回とも終了後は十分に復習しなければならない(復習してもなお疑問が残る場合には、次の講義で質問してよい:むしろ積極的に質問しなければならない)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
最終の課題以外に学期途中での課題の提出はない |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・【到達目標】の達成度を以下により計る; ①講義への貢献(教室での発言など) 20点 ②課題レボート 80点 ・全講義の3分の2以上の出席者で上の①②合計が60点以上を以って合格とする。なお、課題レポートを提出しない者は/(評価なし)とする。 ・課題レポートの内容・締切り等については改めて教室で示す(なお、採点後〔内容については添削する〕の課題レポート(写し)は返却するが、返却の時期等について別途改めて掲示する)。 |
テキスト /Required Texts |
▼ 道垣内弘人・プレップ法学を学ぶ前に(2版2017年、弘文堂)〔¥1000+税〕 ▼ 六法〔「2024年版」が望ましい〕 ・ポケット六法2024年版 2023年09月発売予定 ・ディリー六法2024年版 2023年09月発売予定 |
参考図書 /Reference Books |
:特に講義で使用するわけではない。しかし、各自で学修することが望ましい: ◆ 横田明美・カフェパウゼで法学を 対話で見つける<学び方>( 2018年、弘文堂) ★ 井田良=佐渡島沙織=山野目章夫・法を学ぶ人のための文章作法(2016年、有斐閣) ★ 野矢茂樹・まったくゼロからの論理学(2020年、岩波書店) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 【講義番号1】第1回~第3回 | 法律学修の基礎 | 第01回 テキスト「はじめに」第1章「1.法規の構造」に従い、法律規定に即して、基本を確認する。 第02回 テキスト第1章2.~4.に従い、「法律の解釈」と「事実認定」について学ぶ 第03回 テキスト第2章により、法解釈の諸方法について学ぶ |
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2 | 【講義番号2】第4回~第6回 | 法の適用 | 第04回 テキスト第4章1.「裁判所と各種の裁判手続」2.「民事裁判手続の概要」に従い、法の適用の実際としての裁判手続について学ぶ: 第05回 テススト第4章3.「刑事裁判手続」4.「裁判以外での法の適用」に従い、法の手続の実際のとしての裁判手続・裁判外の手続について学ぶ 第06回 テキスト第6章に従い、「法の担い手」としての「法曹」その他の法律家について学ぶ |
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3 | 【講義番号3】第7回~第9回 | 判決の読み方 | 第07回 テキスト第6章1.2.に従い、「判例集」と「判例」の意味・意義について学ぶ 第08回 テキス第6章3.4.に従い、判例へのアクセスについて学ぶ(時間があれば、図書館のデータベース検索についても学ぶ) 第09回 テキスト第6章5.に従い、テキストに掲載された「判例」に基づいて、その読み方を学ぶ |
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4 | 【講義番号4】第10回~第12回 | 判決を読む:その1 | 第10回 《最判2016年6月3日民集70巻5号1263頁》を素材に判決の前提なる「事実」と一審判決について検討する。 第11回 《最判2016年6月3日民集70巻5号1263頁》の控訴審判決について検討する。 第12回 《最判2016年6月3日民集70巻5号1263頁》上告審判決について検討する。 |
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5 | 【講義番号5】第13回~第15回 | 判決を読む:その2 | 第13回 《最判2016年6月3日民集70巻5号1263頁》で触れられている《最判1974年12月24日民集28巻10号2152頁》について検討する。 第14回 《最判2016年6月3日民集70巻5号1263頁》で触れられている《最判1989年2月16日民集43巻2号45頁》について検討する。 第15回 第10回以降に取り上げた3本の最高裁判決について比較検討する。 |