科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
憲法特論B(総合)/Special Lecture on Constitutional Law B (General Issues) |
---|---|
授業コード /Class Code |
B204601001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月4(後期)/MON4(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
塚田 哲之/TSUKADA NORIYUKI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈一般専門教育科目〉/*** MAJORS *** 〈ADVANCED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
塚田 哲之/TSUKADA NORIYUKI | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
講義(対面授業) |
---|---|
授業の目的 /Class Purpose |
この講義は、すでに履修した(または並行して履修中の)「憲法と社会」「憲法IA(人権総論)」「憲法IB(人権各論)」「憲法II(統治機構)」の内容を前提として、法学部のDPに示す、「法的思考に基づいた説得力ある解決指針」を示すこと、「公平性と客観性を重視した判断および行動」の実践に必要な発展的知識を獲得するために、コース選択科目として設けられたものである。 具体的には、憲法全般についての具体的論点・現代日本における最新の憲法問題に即して、より発展的・高度な内容(近時の学界での議論状況や最新判例)を検討することによって、より高度な憲法解釈論の習得、憲法問題の発見・検討の手法を獲得することを目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
(1)日本国憲法の解釈に関する重要論点について、学説・判例の内容とその問題点を指摘できる。 (2)日本国憲法の解釈に関する近時の重要・応用的な問題について、最新の学説や最高裁判例を踏まえて説明できる。 (3)現代日本における重要な憲法問題について、自分なりに検討し、結論を導くことができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
日本国憲法、立憲主義、国民主権、平和主義、人権保障、違憲審査、憲法改正 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義形式による。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
この講義は、憲法関連科目全般についてのアドバンス科目という性格を有しており、履修に際しては、当然「憲法と社会」「憲法IA(人権総論)」「憲法IB(人権各論)」「憲法II(統治機構)」について、単位取得程度の知識・理解が前提となり、さらにこれらの科目で扱われたよりも高度・発展的な内容を扱うことになる。したがって、この講義の履修前に上記科目の内容を、そこで使用したテキスト・配付資料を用いて復習しておくこと(並行して履修中の科目については予習を含む)が必要であり、その上で各回についても十分な予習・復習が求められる。以上を十分了解し、意欲のある学生(法科大学院進学希望者を含む)の履修を期待する。 なお、以下の<授業計画>はあくまでも一応の予定であり、講義開始時までの動向をふまえて変更する可能性がある。具体的な授業内容は、第1回の講義で説明する。また、講義期間中に重要な最高裁判決が下されたり、重要な憲法問題が生起した場合には、適宜講義中に取り上げることがある。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
・履修までに、「憲法と社会」「憲法IA(人権総論)」「憲法IB(人権各論)」「憲法II(統治機構)」の内容を、テキスト・レジュメ・ノートを用いて復習しておくこと。 ・各回については、事前配布のレジュメ・資料等を読み込んだ予習(目安として各回2時間程度)、レジュメ・資料・ノート等を用いた内容の確認と自分なりの検討を試みる復習(目安として各回2時間程度)が求められる。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
基本的に毎回、講義内容の確認・疑問点を記入するペーパーの提出を求める。提出されたペーパーの内容については、次回の講義でコメントする。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験(論述式)80%、提出ペーパー20%。 |
テキスト /Required Texts |
・「憲法IA(人権総論)」「憲法IB(人権各論)」「憲法II(統治機構)」で用いたテキスト(芦部信喜[高橋和之補訂]『憲法 第7版』[岩波書店、2019年]、本秀紀編『憲法講義 第3版』[日本評論社、2022年]など) ・六法必携 ・レジュメ・資料は基本的にMoodle,dotCampus,OneDriveのいずれかを利用(または複数を併用)して配布する予定(詳細は、第1回の講義で説明する)。 |
参考図書 /Reference Books |
参考書:別冊ジュリスト『憲法判例百選I・II[第7版]』(有斐閣、2019年)。 その他については、第1回の講義で紹介する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 第1回 | ガイダンス | 本講義の概要・進め方、憲法関連科目の履修内容確認 | |
2 | 第2回 | 立憲主義 | 立憲主義理解の歴史的展開 | |
3 | 第3回 | 国民主権と議会制民主主義 | 代表制理解の歴史的展開と現代的課題 | |
4 | 第4回 | 統治機構 | 日本における統治機構改革(行政改革、地方分権、司法制度改革) | |
5 | 第5回 | 平和主義(1) | 戦後史における平和主義(再軍備、自衛隊、日米安保条約) | |
6 | 第6回 | 平和主義(2) | 冷戦終結後の自衛隊活動の拡大(国連平和維持活動、日米安保体制の展開) | |
7 | 第7回 | 平和主義(3) | 平和主義の現在(集団的自衛権、平和安全法制) | |
8 | 第8回 | 人権保障(1) | 私人間効力に関する近時の学説(基本権保護義務論、新無効力説等) | |
9 | 第9回 | 人権保障(2) | 法の下の平等に関する最新判例(非嫡出子相続分規定違憲決定、再婚禁止期間違憲判決、夫婦同姓合憲判決) | |
10 | 第10回 | 人権保障(3) | 最近の最高裁判決における違憲審査の手法(比較衡量論、合憲限定解釈、堀越事件) | |
11 | 第11回 | 違憲審査(1) | 違憲審査の手法に関する近時の学説(違憲審査基準論と三段階審査論) | |
12 | 第12回 | 違憲審査(2) | 日本における違憲審査権行使の現実 | |
13 | 第13回 | 違憲審査(3) | 違憲審査の理論的基礎(違憲審査の民主的正統性、立憲主義と民主主義) | |
14 | 第14回 | 憲法改正(1) | 憲法改正権の理論と現実(憲法改正手続法) | |
15 | 第15回 | 憲法改正(2) | 日本における憲法改正論議の歴史と現在 |