科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
国際経済法/International Economic Law |
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授業コード /Class Code |
B203571001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
木2(前期)/THU2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
大塚 泰寿/OTSUKA YASUHISA |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈一般専門教育科目〉/*** MAJORS *** 〈ADVANCED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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大塚 泰寿/OTSUKA YASUHISA | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
対面授業 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目では、法学部のDPに示す、法の理念および現実の社会における法の運用を踏まえて、法および政治について体系的に学修し、法化社会・国際化社会に対応した法的素養を身につけることができる。また、社会における各種の問題について、その要点を把握し、必要な情報を収集・分析して、法的思考に基づいた説得力ある解決指針を示すことができる。そして地域社会から国際社会に至る国内外の公共的事柄に関心と責任感を持ち、公平性と客観性を重視した判断および行動ができる。 「国際法入門」「国際法(総論)」の発展科目として位置づけられる。 この科目は、国際経済活動(国境を越えた、営利を目的とする産品、資本、サービスなどの移動)を規律する国際法規則を概観することを目的とする。具体的には、世界貿易機関(WTO)に関する法を中心にして講義するとともに、IMFや世界銀行といった国際機構の役割や、国際投資に関する法などを解説する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
国際経済活動に関する規則の概要を説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
国際経済法 GATT WTO IMF 国際投資法 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
レジュメ・板書を中心にして、講義形式で行う。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
緊張感を持って授業に臨むこと。遅刻、あるいは授業中の私語や携帯電話の使用は厳禁である。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
配布されるレジュメを熟読すること。また、参考書に挙げた『国際経済法(第3版)』の関連部分を読むとよい。(予・復習それぞれ各30~60分程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
特になし |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験100%。試験では、この授業を通じて学修してきた知識の理解度などを問う |
テキスト /Required Texts |
なし。 |
参考図書 /Reference Books |
中川淳司・清水章雄・平覚・間宮勇『国際経済法(第3版)』(有斐閣、2019年) 松井芳郎編『ハンディ条約集』(東信堂、2009年) 松井芳郎・佐分晴夫・坂元茂樹・小畑郁・松田竹男・田中則夫・岡田泉・薬師寺公夫『国際法[第5版]』(有斐閣Sシリーズ、2007年)のうち、第13章。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 国際経済法とは何か | 国際経済法を学習するための前提として必要である国際法の基礎的な知識について説明した後に、この授業で学ぶ「国際経済法」の定義について講義する。 | |
2 | 第2回 | 国際貿易体制の成立と展開 | 1947年のGATTの概略や1995年のWTO成立を中心に、第2次大戦後の国際貿易体制が成立するまでの歴史を概観する。 | |
3 | 第3回 | WTOの基本構造① | WTOの組織や主要機関について講義する。 | |
4 | 第4回 | WTOの基本構造② | WTOの紛争解決手続(違反申立て)について講義する。 | |
5 | 第5回 | WTOの基本構造③ WTO協定の国内的実施 |
WTOの紛争解決手続(非違反申立て)とWTO 協定の国内的実施について学修する | |
6 | 第6回 | WTOの基本的規律① | WTOの基本的規律(無差別原則)について講義する | |
7 | 第7回 | WTOの基本的規律② WTOの特別規定・例外措置① |
引き続きWTOの基本的規律(市場アクセスの改善)について講義する。 また農業貿易などに関する特別規定について学修する |
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8 | 第8回 | WTOの特別規定・例外措置② | 無差別原則の例外的措置である、通商救済措置(セーフガード措置、ダンピング防止措置、補助金相殺措置)について講義する。 | |
9 | 第9回 | WTO体制におけるサービス貿易と知的財産保護 | WTO体制におけるサービス貿易を規律するGATSおよび、知的財産保護に関するTRIPS協定について講義する。 | |
10 | 第10回 | 地域主義とWTO体制 | WTOは、特定の加盟国間で貿易自由化を進める地域的経済統合をいくつか認めているが、それらについて考察する。 | |
11 | 第11回 | TBT協定/SPS協定 貿易と環境 |
WTOが保護する自由貿易の価値と、環境や安全など他の正当な価値との調整の問題を考察する。 | |
12 | 第12回 | 国際通貨体制とIMF① | ブレトンウッズ体制の中心を担ってきたIMFについて、同体制崩壊後の現在の役割もふくめて講義する | |
13 | 第13回 | 国際通貨体制とIMF② 国際金融機関 |
IMFの組織及び世界銀行をはじめとする国際金融機関の役割について講義する。 | |
14 | 第14回 | 国際投資に関する法① | 国際投資保護の伝統的な法制度について講義する。 | |
15 | 第15回 | 国際投資に関する法② | 戦後の国際投資法について、投資保護協定などを中心にして講義する。 |