科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
刑法と社会 【④~⑥】/Criminal Law and Society |
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授業コード /Class Code |
B202971002 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火2(前期)/TUE2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
大山 弘/OYAMA HIROSHI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈導入専門教育科目〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS FOR INTRODUCTION〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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大山 弘/OYAMA HIROSHI | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義科目は、1年次後期以降に配当されている幾つかの刑事法科目への導入専門教育科目である。本講義では、刑事法の全体像と基本的な思考方法について解説する。これにより、学部DPで示されている「法の理念・運用を踏まえて体系的に学修し、法的素養を身につけること」ができることを目的とする。本講義では新聞等で報道され、話題となった刑事事件についても適宜、解説を加えて、刑事法への興味を深めることができるよう工夫する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.刑事法を学ぶことの意義を理解し、説明することができる。 2.条文を検索し、法的思考のプロセスを説明することができる。 3.ショートレポート等を作成して、自分の問題意識を表現できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
刑事法、刑法、刑事訴訟法、矯正法、刑事裁判 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
テキストに準拠した講義形式で進める。授業中に、受講生への質疑応答を行う場合もある。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
毎回、テキストと六法を持参し、しっかりノートをとること。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事前に配布資料(講義レジュメ)をダウンロードして予習範囲を確認し、テキストの該当部分を熟読し、疑問点をノートに書き出して、授業中や授業後に理解したことを確認すること(目安2時間)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
数回、授業中に受講生にショートレポートの作成と提出を求める(テーマは授業中に告知する)。提出されたレポートについては、いくつかのサンプルを取り上げて、評価ポイントを解説する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
成績は、定期試験(80%)とショートレポート(20%)で総合的に評価する。その内容は講義で取り扱った基本知識の理解度と文章表現力を測定ものであり、それらが到達目標に達したと評価された者を合格とする。 |
テキスト /Required Texts |
井田良『基礎から学ぶ刑事法(第6版補訂版)』(2022年・有斐閣) |
参考図書 /Reference Books |
只木誠『コンパクト刑法総論 第2版』新世社(2022年) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション |
本講義の学び方、刑事法の概念・体系 | |
2 | 第2回 | 犯罪とは何か | 犯罪原因論、社会的概念と法的概念を概説する。 | |
3 | 第3回 | 我が国の犯罪現象 | 犯罪白書のデータを分析し、犯罪現状を概説する。 | |
4 | 第4回 | 犯罪対策論 | 犯罪化と非犯罪化、国際化、被害者学、犯罪諸科学の現状を概説する。 | |
5 | 第5回 | 刑罰理論 | 刑罰の正当化理論を概観し、刑罰の種類・内容を概説する。 | |
6 | 第6回 | 施設内処遇 | 被収容者の法的地位、刑事施設内生活の特徴、および問題点を概説する。 | |
7 | 第7回 | 社会内処遇 | 被収容者の社会復帰・再社会化、市民ボランティアの関与等を概説する。 | |
8 | 第8回 | 刑事訴訟法の基礎 | 証拠裁判主義、当事者主義、適正手続原則、無罪推定原則を概説する。 | |
9 | 第9回 | 刑事手続の流れ | 捜査段階、公判段階、執行段階における各原則を概説する。 | |
10 | 第10回 | 日本の刑事手続の特徴と担い手 | 警察官、弁護士、検察官、裁判官、裁判員制度の現状実態を概説する。 | |
11 | 第11回 | 刑法の役割(目的)と性格 | 規範機能、保護機能、保障機能、謙抑性、断片性、歴史性、階級性、国際性等を概説する。 | |
12 | 第12回 | 罪刑法定主義(1) | 罪刑法定主義の意義・根拠・派生原則等を概説する。 | |
13 | 第13回 | 罪刑法定主義(2) | 拡張解釈と類推解釈の区別基準について具体例を挙げて概説する。 | |
14 | 第14回 | 犯罪論の構造 | 三分説と二分説を概説し、構成要件該当性、違法性、有責性の体系的犯罪論を概観する。 | |
15 | 第15回 | 刑法の適用範囲・効力 | 刑法の効力の範囲につき、場所的範囲、時間的範囲、人的範囲、事項的範囲に分けて概説する。国際刑法分野の意義も紹介する。 |