科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
演習Ⅱ/Seminar Ⅱ |
---|---|
授業コード /Class Code |
B201111014 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
通年/FULL-YEAR |
曜日・時限 /Day, Period |
火3/TUE3 |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
佐藤 一進/SATO TAKAMICHI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈一般専門教育科目〉/*** MAJORS *** 〈ADVANCED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
佐藤 一進/SATO TAKAMICHI | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
対面形式での授業を予定している。文献講読を進め、一定の学習範囲についてのプレゼンテーションを各自が分担する。プレゼンテーションにあたってはレジュメの作成と配布を求める。 特別警報(すべての特別警報)または暴風警報発令の場合(大雨、洪水警報等は対象外の本科目の取扱いについて⇒授業を 実施します。ただし、避難指示、 避難勧告 が発令されている場合は ご自身の安全を最優先にし 、自治体の指示に従って行動してください。 |
---|---|
授業の目的 /Class Purpose |
本科目は、法学部のDPに示す、法的素養の修得と公的事柄への責任意識、そして公平性と客観性を備えた政治的な思考力、判断力および行動力の涵養を目指しています。 古来、‘Ars longa, vita brevis’(学芸は長く,生は短い)とも、「少年易老學難成」(少年老いやすく、学成りがたし)とも言われます。まして現代人は多忙で、情報も過多です。とすれば、学生時代に学び、考える対象は、「本質的なこと」に絞り込むべきではないでしょうか。 こうした観点から、本演習では、人間と世界の本質の一つとして「政治(politics)」という営為と現象を位置づけ、前年度の「演習Ⅰ」に引き続いて、政治についての思考のエッセンスが凝縮された古典を読み、考え、議論します。テクストの候補としては、プラトン『国家』、アリストテレス『政治学』、マキァヴェッリ『君主論』、デカルト『方法序説』、ルソー『人間不平等起源論』、スミス『国富論』、マルクス『資本論』、ニーチェ『道徳の系譜』など、西欧思想史上の古典作品を予定していますが、オルテガ『大衆の反逆』、ケインズ『説得論集』、アレント『人間の条件』、バーリン『自由論』、フーコー『監獄の誕生』など、20世紀の名著も候補に含めます。 また、福澤諭吉、中江兆民、内村鑑三、新渡戸稲造らの明治日本の知識人、さらには夏目漱石、宮沢賢治、小林秀雄、坂口安吾らの近代日本文学者の著作なども考えられます。 人間的な営みとしての「政治」について、哲学・思想のみならず、文学や芸術の領域にも現れた作品を手がかりに考え、話し、書くことを重視した演習を目的とします。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
(1)政治思想史の基礎知識(人名・語彙・概念・歴史)を習得する。 (2)西欧という他者の思想、そして過去から現在にいたる政治思想の歴史を学ぶことで、現代日本に生きると同時に、グローバル世界にも生きる私たちを的確に認識し、思考するための土台を構築する。というのも、「いま、ここ」を捉える最良の手段のひとつが、「いま」を超えた過去、そして「ここ」を超えた他者を知ることだからである。 (3)過去の思想家の文献(テクスト)を読み、想像し、理解することで、自分自身を客観的に捉える視座を獲得する。なぜなら、文献のなかに展開される思想世界(コンテクスト)は、「いま、ここ」にいる自分を括弧に入れて冷静に考察するのにまたとない環境だからである。 (4)自分自身の思考を、「聞くこと」「話すこと」「読むこと」「書くこと」の反復において展開し、錬成し、掘り下げることができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
民主主義、資本主義、グローバリゼーション、テクノロジー、人間の過去と未来、記憶と忘却 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
まず、政治思想史への関心を喚起するべく、今日の民主主義、資本主義、グローバリゼーション、さらには20世紀の歴史に関する映像資料を視聴します。 そのなかで取り上げられる政治思想史上の古典について、各自の関心から一冊を選択してもらい、それらを全員で共有しながら読み進めるのか、各自が別々の作品を読み進めながら、ゼミにおいて報告発表するのかについて、受講者と協議のうえで決定します。 報告原稿の添削やレジュメ作成の指導とサポートは必要に応じて実施しますので、個人発表や文章作成に不慣れな学生も、不安は払拭し、気概と情熱をもって取り組んでください。 なお、受講者の理解度や反応に即しながら、下記の予定が変更される場合があります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
本を読み、考え、話し、書くことへの熱意と主体性を持った学生の受講を歓迎します。 質問や相談等がある場合は、下記「遠隔授業情報」の項目に示したアドレスまでメールにて連絡してください。 オフィス・アワーを利用しての面談を希望する場合も同様です。 なお、成績のついての問い合わせについて、メールでは一切の対応をしかねます。教務窓口を通して、しかるべき時期に問い合わせてください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
協議のうえで選択したテクストを徹底的に読み込むことが必要となります(テクストの読み込みには、おおむね1週間あたり180分を要します)。そのうえで、各自の関心に応じた切り口から、そのテクストについての報告発表の準備を進めてもらいます。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
受講者数に応じて頻度を決定しますが、定期的な報告発表を求めます。また、各自の報告発表に基づいたレポート(小論文)の提出を前期末と後期末に求めます。提出物については、ポータル・サイトを通じてフィードバックします。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業内での報告分担(30%)、ゼミでの取り組みへの参加度(30%)、期末提出のレポート(40%)の合計で評価します。 |
テキスト /Required Texts |
時間をかけて協議のうえ、選択・決定します。 |
参考図書 /Reference Books |
本演習の内容に関連の強い概説書としては以下を参照のこと。それ以外の古典や二次文献については演習内で紹介します。 宇野重規『西洋政治思想史』有斐閣アルマ、2013年 熊野純彦『西洋哲学史:古代から中世へ』岩波新書、2006年 熊野純彦『西洋哲学史:近代から現代へ』岩波新書、2006年 小田部胤久『西洋美学史』東京大学出版会、2009年 トニー・ジャット『20世紀を考える』河野真太郎訳、みすず書房、2015年 佐伯啓思『近代の虚妄:現代文明論序説』東洋経済新報社、2020年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | 導入 | 本演習のガイダンスと文献選定 | |
2 | 2 | 今日の民主主義について | 民主主義、脱グローバリゼーション、テロリズム、移民排斥、主権国家 | |
3 | 3 | 今日の資本主義について | グローバル資本主義、格差社会、テクノロジー、欲望、労働、経済成長 | |
4 | 4 | 文献購読 | 文献購読とディスカッション | |
5 | 5 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
6 | 6 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
7 | 7 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
8 | 8 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
9 | 9 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
10 | 10 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
11 | 11 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
12 | 12 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
13 | 13 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
14 | 14 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
15 | 15 | 前期の総括と後期の文献選定 | 個人報告、および前期を振り返っての総括とディスカッション | |
16 | 16 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
17 | 17 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
18 | 18 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
19 | 19 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
20 | 20 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
21 | 21 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
22 | 22 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
23 | 23 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
24 | 24 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
25 | 25 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
26 | 26 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
27 | 27 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
28 | 28 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
29 | 29 | 文献購読 | 個人報告、および文献購読、ディスカッション | |
30 | 30 | 年間を通じての総括 | 個人報告、および年間を振り返ってのディスカッション |