科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
民法Ⅲ(債権各論) 【①~④】/Civil LawⅢ(Obligations:Special Provisions) |
---|---|
授業コード /Class Code |
B200223001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火1(後期),金2(後期)/TUE1(AUT.),FRI2(AUT.) |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
田中 康博/TANAKA YASUHIRO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈一般専門教育科目〉/*** MAJORS *** 〈ADVANCED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
田中 康博/TANAKA YASUHIRO | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
---|---|
授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、法学部ディプロマ・ポリシーのうち、「1.知識・理解」および「2.汎用的技能」に対応し、法的素養を身につけることおよび法的思考に基づいた説得力ある解決指針を示すことができるようになることを目的としている。 民法総則および物権法に関する理解を前提に、民法典第3編「債権」のうち、521条から724条の2までについて学ぶ。もっとも、民法の規定は相互に関係しているため、必要に応じて対象範囲以外の規定および特別法についても学ぶ。 債権各論は、契約、不法行為等の債権の発生原因を扱う分野であり、民法全体の理解に欠かせないものである。実社会での重要性も高く、法学部卒業生としてこの分野についての理解を身につけていることが必要である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
①対象範囲に関する基本用語および概念を理解し、適切に用いることができる(「1.知識・理解」)。 ②対象範囲における諸制度・諸規定について、そのような制度・規定が設けられた趣旨を理解し、説明できる(「1.知識・理解」)。 ③解釈上の問題について、基本的な最上級審の立場(判例)を理解し、説明できる(「1.知識・理解」「2.汎用的技能」)。 ④対象範囲に関する単純な事例について、法律の規定に基づいて論理的に解答できる(「2.汎用的技能」)。 |
授業のキーワード /Keywords |
|
授業の進め方 /Method of Instruction |
1.レクチャー方式を基本としつつ、適宜受講生に対して質問をする方式を採る。応答を求められた場合には、沈黙してはならない。 2-1 講義では、配布資料において予め示した質問をするとともにこれに関連した派生的な質問もする。 2-2 講義の目標の達成のために講義中では講義資料には示していない「復習の質問」(民法総則・物権法のテーマも含む)をすることもある。 3.なお受講者の人数如何によっては座席指定をすることもある。座席指定された場合には指定座席に着席して受講しなければならない。 4.言うまでもないが講義を妨害する行為は、一切これを認めない(場合によっては退室を命ずる)。 5.資料は講義番号ごとに教室で配布する。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
・民法と社会・民法Ⅰ(総則)・民法Ⅱ(物権法)の単位を修得しているとの前提で講義は進められる。 ・六法は一回目の講義から必ず携行しなければならない(2024年版が望ましい)。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
この科目では、予習・復習等のために1回の講義あたり4時間の講義時間以外での学修が必要となる。 学修方法は以下に指示するとおりである。4時間の予習・復習の時間配分については受講者の判断に委ねる。予習・復習で特に注意すべき点はその都度説明する。 1.3回の講義ごとに予習事項を示した資料を、3回目ごとの講義の最初の回の前の回の講義(例えば、講義番号2については第3回講義となる)で教室で(のみ)配布する(なお、第01/02/03回講義分については第01回において配布する。(なお、第01/02/03回講義分については第01回において配布する。したがって第01回講義については授業計画で示したテキスト①序章 第1章を読んでくればよい)。受講者は資料での指示に従いテキスト①により予習して講義に臨まなければならない。 2.予習に際しては、まずはテキスト①の当該頁を講義資料を参考にして通読し(資料中の【補足】については後記3)、あわせて条文の確認を怠らないこと。 なお、テキスト①で紹介されている判例については講義資料として配布するので【事実】と【判決理由】を十分に読んでくること。 3. 資料中の【補足】の部分については予習の段階では深く追究する必要はない。したがって【補足】に関するテキスト①の当該箇所については一通り目を通すだけで十分である。 4. 講義終了後は講義の理解ができているか、資料に付した確認問題の解答等を通じて、十分に復習しなければならない。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
なし |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・次の①から③までの方法により、本授業の到達目標に対する到達度に即して評価する。 各テスト・試験ともに選択肢を選択するだけ及びこれに類する形式の出題はしない。また、全てのテスト・試験について、テスト・試験終了後答案回収と引換えに、解説・採点基準を配布する。 ①確認テスト 10点 ②中間試験(講義時間内に実施する) 40点 ③定期試験 50点 ・合格の基準:②中間試験・③定期試験の両方を受験し、且つ①②③の合計が60点以上を以って合格とする。 (②中間試験・③定期試験の両方を受験しない者は確認テストの受験如何にかかわらず、/評価とする) ・中間試験:実施一週間前には実施要領を掲示する。 ・確認テスト:原則として3回の講義を一纏りとして(実際の講義の進行に合わせるものであり、シラバス基準ではない)講義の目標達成度を問うものである(《確認テスト》と記した講義回の最後の15分~20分程度を予定している。) ・確認テスト・中間試験ともに、原則として実施1週間後の講義において採点・添削した答案(の写し)を返却し、講評をおこなう(詳細は講義で説明する。) ・定期試験答案(の写し)の返却については別途掲示する。 |
テキスト /Required Texts |
① 青野博之・谷本圭子・久保宏之・下村正明・新プリメール民法4 債権各論(2版2020年 法律文化社) ② 六法 特に指定はしない(2024年版が望ましい) |
参考図書 /Reference Books |
① 潮見=山野目=山本=窪田・新・判例ハンドブック【債権法Ⅱ】(2018年、日本評論社) ② 潮見佳男・基本講義債権各論Ⅰ〔契約法・事務管理・不当利得〕・Ⅱ〔不法行為法〕(3版2017年、新世社) ③ 潮見佳男・潮見佳男・新債権総論Ⅰ・Ⅱ (信山社、2017年) ④ 中田裕康・契約法(新版2021年、有斐閣) ⑤ 鎌田=潮見=渡辺・ 別冊法学セミナー新基本法コンメンタール債権2(2021年、日本評論社) ⑥ 松岡=松本=鹿野=中井編・改正債権法コンメンタール(2020年、法律文化社) ⑦ 磯村保・事例でおさえる民法 改正債権法(2021年、有斐閣) ⑧ 森田宏樹監修・ケースで考える債権法改正(2022年、有斐閣) ⑨ 木庭庭顕・笑うケースメソッド 現代日本民法の基礎を問う (2015年、勁草書房) ⑩ 磯村保他編著・法律行為・契約法の課題と展望(2022年、有斐閣) ⑪ 以下は、特に講義で使用するわけではない。しかし、各自で学修することが望ましい: ・横田明美・カフェパウゼで法学を 対話で見つける<学び方>( 2018年、弘文堂) ・井田良=佐渡島沙織=山野目章夫・法を学ぶ人のための文章作法(2016年、有斐閣) ・野矢茂樹・まったくゼロからの論理学(2020年、岩波書店) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 講義番号【1】第01/02/03回 | 主題01 主題 債権各論の基礎 テキスト①序章 第1章 |
第01回 債権法ガイダンス 債権の意義と性質:物権と債権 第02回 債権の発生原因と契約自由の原則 定型約款 第03回 契約:契約とは・契約の種類《確認テスト》 |
|
2 | 講義番号【2】第04/05/06 回 | 主題02 主題 契約総論Ⅰ テキスト① 第1章 第2章 |
第04回 契約の成立① 申込と承諾 第05回 契約の成立② 契約の成立時期 懸賞広告 契約の効力① 契約の拘束力 同時履行の抗弁権 第06回 契約の効力② 危険負担・第三者のためにする契約・契約上の地位の移転《確認テスト》 |
|
3 | 講義番号【3】第07/08/09回 | 主題03 契約総論Ⅱ・契約各論Ⅰ テキスト①第3章 第4章第1節序説第2節贈与 |
第07回 契約の解除① 解除の意義・解除原因・効果 第08回 契約の解除② 解除の効果 第09回 契約各論序説 贈与 《確認テスト》 |
|
4 | 講義番号【4】第10/11/12回 | 主題04 主題 契約各論Ⅱ テキスト①第4章第3節 売買 |
第10回 売買① 売買の意義 売買契約の成立 第11回 売買② 売買の効力① 財産権移転義務と代金支払義務 第12回 売買③ 売買の効力② 売主の契約不適合責任(担保責任)① 《確認テスト》 |
|
5 | 講義番号【5】第13/14/15回 | 主題05 主題 契約各論Ⅲ テキスト①第4章第3節売買 第5章第1節序説 第2節消費貸借 |
第13回 売買④ 売買の効力③ 売主の契約不適合責任(担保責任)② 第14回 売買⑤ 売買の効力④ 売主の契約不適合責任(担保責任)③買戻 交換 第15回 消費貸借 《確認テスト》 |
|
6 | 講義番号【6】第16/17/18回 | 主題06 主題 契約各論Ⅳと中間試験 テキスト① 第5章 第3節使用貸借 第4節賃貸借 |
第16回 使用貸借 第17回 賃貸借① 賃貸借の意義 賃貸借契約の成立 借地権と借家権 第18回 中間試験(試験時間75分) |
|
7 | 講義番号【7】第19/20/21回 | 主題07 主題 契約各論Ⅴ テキスト①第5章 第4節賃貸借 |
第19回 賃貸借② 賃貸借の効力・ 賃貸人の義務・賃借人の義務 第20回 賃貸借③ 地位の移転① 賃貸人の地位の移転 第21回 賃貸借④ 地位の移転② 賃借人の地位の移転 当事者の地位の移転と付随的権利関係の移転《確認テスト》(第16回17回講義含む) |
|
8 | 講義番号【8】第22/23/24回 | 主題08 主題 契約各論Ⅵ テキスト①第5章 第4節賃貸借 第6章第1節~第4節 |
第22回 賃貸借⑤ 賃貸借の終了・存続期間と法定更新・終了にともなう借地借家法の特別の規定・借家権承継の特別規定 第23回 雇用(雇傭) 請負 第24回 委任《確認テスト》 |
|
9 | 講義番号【9】第25/26/27回 | 主題09 主題 契約各論Ⅶ・事務管理・不当利得 テキスト① 第6章第5節寄託・第7章・第8章・第9章 |
第25回 寄託・組合・終身定期金・和解 第26回 事務管理 事務管理の意義・要件・効果 不当利得① 不当利得の意義・侵害利得 第27回 不当利得② 給付利得・費用利得・求償利得 《確認テスト》 |
|
10 | 講義番号【10】第28/29/30回 | 主題10 主題 不法行為法 テキスト①第10章~第12章 |
第28回 不法行為法① 不法行為の意義・要件・請求権者 第29回 不法行為法② 不法行為の効果 第30回 不法行為法③ 特殊の不法行為 自動車損害賠償保障法・国家賠償法・製造物責任法 《確認テスト》 |