科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
西洋の歴史 【法・経営】/Western History |
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授業コード /Class Code |
B000981002 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月4(後期)/MON4(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
佐藤 一進/SATO TAKAMICHI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈一般専門教育科目〉/*** MAJORS *** 〈ADVANCED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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佐藤 一進/SATO TAKAMICHI | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
基本的に対面形式での講義を予定しているが、新型コロナウィルス感染拡大状況に応じて、遠隔授業(オンデマンド講義)への切り替えもありうる。 OneDrive上の講義動画フォルダへのリンクは、下記「遠隔授業情報」欄に示す。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
本科目は、全学のDPに示す、広い教養と豊かな人間性と社会性の陶冶とともに、法学部のDPに示す、国内外の公的事柄への関心と責任感の涵養を目指している。 わたしたちは、いま、なぜ、いまあるような世界と時代のなかに生きているのでしょうか。 現代文明ないし現代世界は数多くの地域や文化の歴史から構成される多元性を特徴としているものの、その基本的な構成原理や理念、およびダイナミズムは、西洋(おおまかに北米と欧州)に起源しています。 本科目では、以上のような問題意識から、西洋史のなかでも、とりわけ20世紀の現代史に焦点と主題を絞り、蘇以前の時代の歴史については、前者を理解するための必要に応じて言及し、解説します。 また、歴史上の事件や出来事、現象が、どのように関連しているのかについても思考するための解説に努めます。 要約すれば、本科目は、「すべての歴史は現代史である」ということを体感しながら、西洋についての知識と理解を深めることで、非西洋地域の歴史についても「思考」する能力を涵養する機会を提供するものです。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
(1)20世紀の西洋史の大まかな過程のイメージを土台に、基礎知識(歴史事象とその年号、人名、語彙、概念等)を習得する。 (2)高等学校にて履修する範囲の西洋史について、授業を担当できる。 (3)西洋という他者の歴史を学ぶことで、現代日本に生きると同時に、グローバル世界にも生きる私たちを的確に認識できるようになり、「いま」を思考するための土台を構築する。というのも、「いま、ここ」を捉える最良の手段のひとつが、「いま」を超えた過去、そして「ここ」を超えた他者を知ることだからである。 |
授業のキーワード /Keywords |
帝国主義(植民地主義)、第一次世界大戦、資本主義、共産主義、ロシア革命、世界恐慌、ファシズム、第二次世界大戦 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
事前に参照資料のデータ・ファイルを配信し、それを参照しつつ、基本的にはパワーポイントで作成した資料を用いながら講義形式で授業を進めます。 参照資料は受講者各自で事前に印刷し、受講の際に手元に置き、いつでも参照できるようにしてください。 なお、受講者の理解度や反応に即しながら、下記の予定が変更される場合があります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
高校で世界史(あるいは政治経済や現代社会)を履修済みであるのが望ましいものの、必須ではありません。 知識量の多寡よりも、講義での解説にもとづきながらじっくりと思考し、無知を恐れず積極的に授業に臨む姿勢を尊重します。 初回授業時に具体的な流れと予定を説明するので、初回授業の受講は必須となります。 質問や相談等がある場合は、下記のアドレスまでメールにて連絡してください。 オフィス・アワーを利用しての面談を希望する場合も同様です。 なお、成績評価に関する疑義などの問い合わせについて、メールでは一切の対応をしかねます。教務窓口を通して、しかるべき時期に問い合わせてください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
講義中は膨大なメモを取ることになるので、復習としてそれらを整理するべく、本科目専用のノートを用意し、それに清書してください。 予習と復習を併せて、おおむね1週間あたり120分を要します。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
特に求めません。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
期末試験(マークシート方式)で評価します(100%)。 授業内での質疑応答に参加した履修者には平常点を加えます。 なお、受講者数の規模や理解度に応じて、成績評価方法を変更することもありえます。 |
テキスト /Required Texts |
なし。必要に応じて、講義レジュメ・資料等を事前に配布します。 |
参考図書 /Reference Books |
本講義の内容に関連の強い研究書・概説書としては以下を参照のこと。それ以外の文献については講義内で紹介する。 B・クローチェ『思考としての歴史と行動としての歴史』上村忠男訳、1988年 M・ブロック『歴史のための弁明』松村剛訳、岩波書店、2004年 G・バラクラフ『現代史序説』中村英勝・中村妙子訳、岩波書店、1971年 K・ポミアン『ヨーロッパとは何か:分裂と統合の1500年』松村剛訳、平凡社ライブラリー、2002年 T・ジャット『20世紀を考える』河野真太郎訳、みすず書房、2015年 J・ジョル『第一次世界大戦の起原』(改訂新版)池田清訳、みすず書房、2017年 C・クラーク『夢遊病者たち:第一次世界大戦はいかにして始まったか』(1・2)小原淳訳、2017年 R・ゲルヴァルト『敗北者たち:第一次世界大戦はなぜ終わり損ねたのか 1917-1923』小原淳訳、みすず書房、2019年 A・トゥーズ『ナチス 破壊の経済 1923-1945』(上・下)山形浩生・森本正史訳、みすず書房、2019年 T・ジャット『ヨーロッパ戦後史 上 1945-1971』森本醇訳、みすず書房、2008年 T・ジャット『ヨーロッパ戦後史 上 1971-2005』森本醇訳、みすず書房、2008年 山本雅男『ヨーロッパ「近代」の終焉』講談社現代新書、1992年 L・ハント『グローバル時代の歴史学』長谷川貴彦訳、2016年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 1 | 導入 | なぜ歴史を学ぶのか、あるいは、歴史がなければ、われわれはどうなってしまうのか | |
2 | 2 | 第一次世界大戦とは | 映像資料の視聴 | |
3 | 3 | 第一次世界大戦とヴェルサイユ体制 | 第一次世界大戦の概要と「ヴェルサイユ体制」の構築、国際連盟 | |
4 | 4 | 第一次世界大戦とワシントン体制、ロシア革命 | 「ヴェルサイユ体制」の形成、ロシア革命の過程 | |
5 | 5 | ソヴィエト連邦の形成 | ソヴィエト連邦の形成過程、共産党独裁への道 | |
6 | 6 | 資本主義の興隆から世界恐慌へ① | 映像資料の視聴 | |
7 | 7 | 資本主義の興隆から世界恐慌へ② | 「戦間期」の反映、金融資本主義の成長、大恐慌の発生、ブロック経済化 | |
8 | 8 | 世界恐慌への対峙 | アメリカのニューディール、恐慌期のソ連経済 | |
9 | 9 | 第二次世界大戦とは | 映像資料の視聴 | |
10 | 10 | 第二次世界大戦への道① | ナチス=ドイツの成立、ファシズムの台頭、ナチスの経済政策 | |
11 | 11 | 第二次世界大戦への道② | ナチス=ドイツの対外拡張、日・独・伊の接近、独ソ不可侵条約、英の宥和政策 | |
12 | 12 | 第二次世界大戦の勃発から終結まで | ドイツの「電撃戦」、独ソ戦、アメリカの参戦、太平洋戦争 | |
13 | 13 | 第二次世界大戦の戦後処理と総括 | 「連合国」の形成と反転攻勢 | |
14 | 14 | 第二次世界大戦の犠牲、および、その原因論 | 各国の犠牲者数、ホロ・コースト、四つの「原因論」 | |
15 | 15 | 全体の振り返り | 現代史の教訓とは何か |