シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
民法Ⅳ(債権総論)/Civil Law Ⅳ(Obligations:General Provisions)
授業コード
/Class Code
B000044001
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
法学部/Law
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
火2(前期),金1(前期)/TUE2(SPR.),FRI1(SPR.)
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
田中 康博/TANAKA YASUHIRO
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 〈一般専門教育科目〉/*** MAJORS *** 〈ADVANCED SUBJECTS〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
田中 康博/TANAKA YASUHIRO 法学部/Law
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
◆  授業の目的
この科目は、法学部ディプロマ・ポリシーのうち、「1.知識・理解」および「2.汎用的技能」に対応し、法的素養を身につけることおよび法的思考に基づいた説得力ある解決指針を示すことができるようになることを目的としている。
民法総則・物権法及び債権各論に関する理解を前提に、民法典第3編「債権」のうち、399条から520条の20までについて学ぶ。もっとも、民法の規定は相互に関係しているため、必要に応じて対象範囲以外の規定および特別法についても学ぶ。
債権総論は、その発生原因の如何を問わず、およそ債権に共通する規律を扱う分野であり、民法全体の理解に欠かせないものである。実社会での重要性も高く、法学部卒業生としてこの分野についての理解を身につけていることが必要である。
到 達 目 標
/Class Objectives
◆ 到 達 目 標
①対象範囲に関する基本用語および概念を理解し、適切に用いることができる(「1.知識・理解」)。
②対象範囲における諸制度・諸規定について、そのような制度・規定が設けられた趣旨を理解し、説明できる(「1.知識・理解」)。
③解釈上の問題について、基本的な最上級審の立場(判例)を理解し、説明できる(「1.知識・理解」「2.汎用的技能」)。
④対象範囲に関する単純な事例について、法律の規定に基づいて論理的に解答できる
(「2.汎用的技能」)。
授業のキーワード
/Keywords
授業の進め方
/Method of Instruction
◆ 授業の進め方
1.レクチャー方式を基本としつつ、適宜受講生に対して質問をする方式を採る。応答を求められた場合には、沈黙してはならない。
2-1  講義では、配布資料において予め示した質問をするとともにこれに関連した派生的な質問もする。
2-2  講義の目標の達成のために講義中では講義資料には示していない「復習の質問」(これのでの民法科目のテーマも含む)をすることもある。
3. 言うまでもないが講義を妨害する行為は、一切これを認めない(場合によっては退室を命ずる)。 

履修するにあたって
/Instruction to Students
◆ 履修するにあたって
・民法と社会・民法Ⅰ(総則)・民法Ⅱ(物権法)・民法Ⅲ(債権各論)の単位を修得しているとの前提で講義は進められる。
・六法(2023年版が望ましい)は一回目の講義から必ず携行しなければならない。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
◆ 授業時間外に必要な学修
この科目では、予習・復習等のために1回の講義あたり4時間の講義時間以外での学修が必要となる。
学修方法は以下に指示するとおりである。4時間の予習・復習の時間配分については受講者の判断に委ねる。予習・復習で特に注意すべき点はその都度説明する。
1.3回の講義ごとに予習事項を示した資料を、3回目ごとの講義の最初の回の前の回の講義(例えば、講義番号2については第3回講義となる)で教室で配布する(なお、第01/02/03回講義分については第01回において配布する。したがって第01回講義については授業計画で示したテキスト①の指定の章を読んでくればよい)。受講者は配布資料での指示に従いテキスト①により予習して講義に臨まなければならない。
2.予習に際しては、まずはテキスト①の当該箇所を講義資料を参考にして通読し(資料中の【補足】については後記3)、あわせて条文の確認を怠らないこと。
なお、テキスト①で紹介されている判例については講義資料として配布するので【事実】と【判決理由】を十分に読んでくること。
3.資料中の【補足】の部分については予習の段階では深く追究する必要はない。したがって【補足】に関するテキスト①の当該箇所については一通り目を通すだけで十分である。
4.講義終了後は講義の理解ができているか、資料に付した確認問題の解答等を通じて、十分に復習しなければならない。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
なし
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
◆ 成績評価方法・基準
・次の①から③までの方法により、本授業の到達目標に対する到達度に即して評価する。
各テスト・試験ともに選択肢を選択するだけ及びこれに類する形式の出題はしない。また、全てのテスト・試験について、テスト・試験終了後答案回収と引換えに、解説・採点基準を配布する。
①確認テスト                         10点
②中間試験(講義時間内に実施する)     40点
③定期試験                           50点
・合格の基準:②中間試験・③定期試験の両方を受験し、且つ①②③の合計が60点以上を以って合格とする。
(②中間試験・③定期試験の両方を受験しない者は確認テストの受験如何に拘わらず、/評価とする)
・中間試験:実施一週間前には実施要領を掲示(A号館)する。
・確認テスト:原則として3回の講義を一纏りとして(実際の講義の進行に合わせるものであり、シラバス基準ではない)講義の目標達成度を問うものである(《確認テスト》と記した講義回の最後の15分~20分程度を予定している。)
・確認テスト・中間試験ともに、原則として実施1週間後の講義において採点・添削した答案(の写し)を返却し、講評をおこなう(詳細は講義で説明する。)
・定期試験答案(の写し)の返却については別途掲示する。 
テキスト
/Required Texts
◆  テキスト
①  松岡=山田=田中洋=福田=多冶川・新プリメール民法3 債権総論 2版 2020年法律文化社
② 六法   特に指定はしない(2023年版が望ましい)
参考図書
/Reference Books
① 潮見佳男・プラクティス民法 債権総論(5版補訂2020年、信山社)
② 潮見佳男・新債権総論Ⅰ・Ⅱ  (信山社、2017年)
② 潮見=山野目=山本=窪田・新・判例ハンドブック【債権法Ⅰ】(2018年、日本評論社)
③ 磯村保・事例でおさえる民法  改正債権法(2021年、有斐閣)
④ 中田裕康・債権総論(4版2020年、有斐閣)
⑤ 松岡=松本=鹿野=中井編・改正債権法コンメンタール(2020年、法律文化社)
⑥ 鎌田=松本=野澤編・新基本法コンメンタール   債権1(2021年、日本評論社)
⑧ 森田宏樹監修・ケースで考える債権法改正(2022年、有斐閣)
⑨ 木庭庭顕・笑うケースメソッド  現代日本民法の基礎を問う  (2015年、勁草書房)
⑩  磯村保他編著・法律行為・契約法の課題と展望(2022年、有斐閣)
⑪ 以下は特に講義で使用するわけではない。しかし、各自で学修することが望ましい:
・横田明美・カフェパウゼで法学を  対話で見つける<学び方>( 2018年、弘文堂)
・井田良=佐渡島沙織=山野目章夫・法を学ぶ人のための文章作法(2016年、有斐閣)
・野矢茂樹・全くゼロからの論理学(2020年、岩波書店) 
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 講義番号【1】第01/02/03回 主題  債権総論の基礎と債権の目的  
テキスト① 改正された民法(債権関係)を学ぶ 序章 第1章 
第01回  債権法ガイダンス
        債権の意義と性質:債権の発生原因と債権総則規定
第02回  債権の目的① 特定物債権・種類債権・選択債権
第03回  債権の目的② 金銭債権・種類債権   《確認テスト》
2 講義番号【2】第04/05/06 回 主題 債権の効力①
テキスト①第2章
第04回  履行請求権・履行の強制
第05回  債務不履行の意義と要件・契約の履行過程と債務不履行
第06回  債務不履行の効果としての損害賠償①   要件    《確認テスト》
3 講義番号【3】第07/08/09回 主題  債権の効力②(債務不履行)と責任財産の保全①(債権者代位権)
テキスト①第3章  第4章第1節第2節
第07回  債務不履行の効果② ・ 代償請求権・受領遅滞
第08回  債権者代位権①  意義と要件
第09回  債権者代位権②  行使の効果   《確認テスト》
4 講義番号【4】第10/11/12回   主題  責任財産の保全②(債権者代位権・詐害行為取消権)
テキスト①第4章第2節第3節
第10回  債権者代位権③  個別権利実現準備型
第11回  詐害行為取消権①  意義と要件①
第12回  詐害行為取消権②  要件②    《確認テスト》
5 講義番号【5】第13/14/15回 主題  責任財産の保全③(詐害行為取消権)及び多数当事者の債権及び債務①(原則規定)  
テキスト① 第4章第3節 第5章 第6章
第13回  詐害行為取消権③  行使方法・期間制限・効果
第14回  第三者による債権侵害   
第15回  多数当事者の債権・債務①(分割債権債務・不可分債権債務)    《確認テスト》
6 講義番号【6】第16/17/18回 主題  多数当事者の債権及び債務②③(連帯債務①②・連帯債権)と中間試験
テキスト①第7章
第16回  多数当事者の債権及び債務②連帯債務① 意義・成立・効力
第17回  多数当事者の債権及び債務③連帯債務② 連帯債務者間の内部関係  連帯債権
第18回  中間試験(試験時間75分)
7 講義番号【7】第19/20/21回 主題   多数当事者の債権及び債務④⑤⑥(保証債務①②③)
テキスト第8章
第19回  多数当事者の債権及び債務④ 保証債務①  意義・成立・効力
第20回  多数当事者の債権及び債務⑤ 保証債務②  主たる債務者と保証人との関係
第21回  多数当事者の債権及び債務⑥ 保証債務③  特則と特別法(身元保証法)  《確認テスト:16回17回講義を含む》
8 講義番号【8】第22/23/24回 主題  債権譲渡と債務引受  
テキスト第9章
第22回  債権譲渡①  債権譲渡の意義と効果
第23回  債権譲渡②  対抗要件
第24回  債務引受   《確認テスト》
9 講義番号【9】第25/26/27回 主題  債権の消滅①(弁済)
テキスト① 第10章第1節~第4節
第25回  弁済①  弁済の意義と効果、弁済充当・代物弁済・供託
第26回  弁済②  弁済受領権利以外の者に対する弁済
第27回  弁済③  弁済による代位    《確認テスト》
10 講義番号【10】第28/29/30回 主題   債権の消滅②(相殺他)  
テキスト①第10章第5節第6節
第28回 相殺①   意義と要件・効果
第29回 相殺②   相殺禁止と相殺による充当
第30回 更改 免除 混同    《確認テスト》    

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