科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
民法Ⅰ(総則) 【法④~⑥・経営】/Civil LawⅠ(General Provisions) |
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授業コード /Class Code |
B000023002 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火1(後期),金2(後期)/TUE1(AUT.),FRI2(AUT.) |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
増成 牧/MASUNARI MAKI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈一般専門教育科目〉/*** MAJORS *** 〈ADVANCED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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増成 牧/MASUNARI MAKI | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、法学部ディプロマ・ポリシーのうち、「1.知識・理解」および「2.汎用的技能」に対応し、法的素養を身につけることおよび法的思考に基づいた説得力ある解決指針を示すことができるようになることを目的としている。 授業対象は、1条から1050条まである民法典の第1編「総則」中に規定された1条~174条である。 民法の総則は、民法全般に共通して適用のあるルールを定めるものであり、抽象的な定めが多いが、抽象的に書かれた規定の意味を、適用場面を具体的にイメージしつつ学ぶことが重要である。 また、民法の規定は、相互に密接に関係しているため、民法総則以外に置かれた規定とか、特別法について学ぶ必要がある。 民法総則は、民法全体に共通して適用のある規定ということで、民法全体の理解に欠かせない。2年生以降の民法の授業の基礎ないし前提でもあるのでしっかり理解することが必要である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
①対象範囲に関する基本用語および概念を理解し、適切に用いることができる。 ②対象範囲における諸制度・諸規定について、そのような制度・規定が設けられた趣旨を理解し、説明できる。 ③解釈上の問題について、基本的な最上級審の立場(判例)を理解し、説明できる。 ④複雑な事例について、法律の規定に基づいて論理的に解答できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
具体的場面で考えよう |
授業の進め方 /Method of Instruction |
受講生は、指定された教科書を、学期中の約4カ月をかけて、少しづつ着実に、また何度も繰り返し読んで、民法総則の対象内容を理解していくことが大切です。 授業では、指定教科書を各自が読み進めることができるように、具体例を示しながら、教科書の記述を解説していくスタイルをとります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
授業には、六法を必ず持参すること。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
予習として、指定テキストの当該授業で扱う個所を精読する。 1時間 復習として、授業でやった内容を確認し、テキストの該当箇所を精読する。 1時間 それでも理解できてないようなら、 図書館で自分にあった民法総則の本をみつけて、該当の箇所を精読する。 1時間 それでも疑問がのこるひとは、オフィスアワーに必ず質問にくること。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
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成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
上記到達目標を達成できたかどうかを、学期末に実施する記述式の定期試験の点数をもとに、成績評価します(定期試験100%)。 |
テキスト /Required Texts |
香川崇・竹中悟人・山城一真『民法Ⅰ 総則』(有斐閣、2021) |
参考図書 /Reference Books |
必要があれば、授業中に指示します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 民法総則とはどのような科目で、本授業を通じてどのように勉強していくかなどを確認する。 | |
2 | 第2回 | 民法とは | 民法とはどのような法律かについて学ぶ。 | |
3 | 第3回 | 民法ルールの適用範囲 | 民法ルールの適用に関する諸問題を扱う。 | |
4 | 第4回 | 私権とその行使① | テキスト20頁~32頁を対象として、権利の体系、私権行使のルールについて扱う。 | |
5 | 第5回 | 私権とその行使② | テキスト20頁~32頁を対象として、第4回に引き続き、権利の体系、私権行使のルールについて扱う。 | |
6 | 第6回 | 権利の主体・自然人① | テキスト33頁~39頁を対象として、権利能力、失踪宣告、認定死亡について扱う。 | |
7 | 第7回 | 権利の主体・自然人② | テキスト40頁~56頁を対象として、意思能力、行為能力を扱う。 | |
8 | 第8回 | 権利の主体・自然人③ | テキスト40頁~56頁を対象として、第7回に引き続き、意思能力、行為能力を扱う。 | |
9 | 第9回 | 住所、不在者の財産管理 | テキスト56頁~58頁を対象として、住所、不在者の財産管理を扱う。 | |
10 | 第10回 | 権利の主体・法人① | テキスト59頁~73頁を対象として、法人の意義、種類、設立を扱う。 | |
11 | 第11回 | 権利の主体・法人② | テキスト73頁から95頁を対象として、法人の機関、対外的関係を扱う。 | |
12 | 第12回 | 権利の主体・法人③ | テキスト95頁~101頁を対象として、権利能力なき社団を扱う。 | |
13 | 第13回 | 権利の客体 | テキスト102頁~106頁を対象として、権利の客体である物とはなにか、動産と不動産、主物と従物、元物と果実を扱う。 | |
14 | 第14回 | 法律行為① | テキスト107頁~110頁を対象として、法律行為とはなにかを扱う。 | |
15 | 第15回 | 法律行為② | テキスト111頁~125頁を対象として、意思表示とはなにか、意思表示の成立、心裡留保を扱う。 | |
16 | 第16回 | 法律行為③ | テキスト125頁~134頁を対象として、虚偽表示を扱う。 | |
17 | 第17回 | 法律行為④ | テキスト125頁~134頁を対象として、第16回に引き続き、虚偽表示を扱う。 | |
18 | 第18回 | 法律行為⑤ | テキスト134頁~146頁を対象として、錯誤を扱う。 | |
19 | 第19回 | 法律行為⑥ | テキスト134頁~151頁を対象として、第18回に引き続き、錯誤と、加えて詐欺、強迫を扱う。 | |
20 | 第20回 | 法律行為⑦ | テキスト151頁~163頁を対象として、法律行為の有効要件(公序良俗など)を扱う。 | |
21 | 第21回 | 無効・取消し | テキスト163頁~175頁を対象として、無効・取消しを扱う。 | |
22 | 第22回 | 条件・期限 | テキスト175頁~181頁を対象として、条件、期限を扱う。 | |
23 | 第23回 | 代理① | テキスト182頁~194頁を対象として、代理とはなにか、代理の存在理由、代理権を扱う。 | |
24 | 第24回 | 代理② | テキスト194頁~204頁を対象として、代理行為、代理権濫用を扱う。 | |
25 | 第25回 | 代理③ | テキスト204頁~217頁を対象として、無権代理、無権代理人の責任を扱う。 | |
26 | 第26回 | 代理④ | テキスト217頁~238頁を対象として、表見代理を扱う。 | |
27 | 第27回 | 期間 | テキスト239頁~242頁を対象として、期間を扱う。 | |
28 | 第28回 | 時効① | テキスト243頁~254頁を対象として、時効とはなにか、時効の存在理由、時効の構造を扱う。 | |
29 | 第29回 | 時効② | テキスト254頁~284頁を対象として、時効の援用、時効の完成猶予と更新を扱う。 | |
30 | 第30回 | 時効③ | テキスト284頁~300頁を対象として、取得時効、消滅時効を扱う。 |