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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/21 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
病理組織細胞学実習 【臨検】/Practice in Pathological Histology and Cytology
授業コード
/Class Code
B103371001
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
栄養学部/Nutrition
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
火1(後期),火2(後期)/TUE1(AUT.),TUE2(AUT.)
単位数
/Credits
1.0
主担当教員
/Main Instructor
鳥居 良貴/TORII YOSHITAKA
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 〈専門分野〉/*** MAJORS *** 〈SPECIALIZED FIELD WITH ADVANCED SUBJECTS〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
鳥居 良貴/TORII YOSHITAKA 栄養学部/Nutrition
授業の方法
/Class Format
対面授業(実習・講義)
授業の目的
/Class Purpose
<ディプロマ・ポリシーとの関係>
この科目は、学部のDPに掲げる科学的根拠に基づいて人の健康について考察できる知識を修得することを目指しています。
この科目は、専門基礎分野の科目のひとつで、解剖学や生理学の基礎知識を必要とします。
病理学とは、病気(疾患)がどうして起こるのかを知る学問です。
この科目では、人体における基本的な病気の原因を知り、病気が各臓器・器官にどのような変化(病変)をもたらすか、そして細胞にどのような変化が起こっているかを、病理診断のための各種染色標本の作製および細胞の形態的変化の観察と、その顕微鏡観察(鏡検)を実習し、病理組織学的・細胞学的知識ならびに健康について考察できる知識を修得することを目的とします。
<主題>
医療機関等における実際の病理組織学的検査・細胞診断学的検査について学びます。
<教育目標>
医療機関等における実際の病理組織学的検査を実施することにより、病理組織検査実習、組織標本作製法(一般染色、特殊染色、酵素抗体法、コンパニオン診断、ISH法)、凍結切片標本作製法について学びます。また病理組織に系統付けて、細胞診断学的検査を中心に、検体処理技術、cell block作製法、パパニコロウ染色、ギムザ染色、ベセスダシステムの報告様式、および呼吸器系、消化器系、泌尿器系、女性性器系、体液、乳腺・甲状腺、感染症の細胞診のスクリーニングの実際とスケッチを行います。
 本実習では、上記の教育目標、臨床検査技師国家試験出題基準(ガイドライン)、教科内容について、病理組織学および細胞診断学の観点から実習します。
また、この科目の担当者は、臨床検査技師、国際細胞検査士、認定病理検査技師として大学病院の病理部に36年間勤務し、定年退官後も引続き非常勤として病院勤務し、病理検査、病理解剖、細胞診断の実務経験のある教員です。したがって、実践的教育から構成される授業科目であり、時に実務経験から体得した細かい知識についても言及しながら深い学びへと繋げていきます。
到 達 目 標
/Class Objectives
学生は病理組織細胞学を通じて技術の習得、知識の整理と理解を高め、組織及び細胞の形態的特徴を理解し、細胞のスクリーニング能力と同定能力(細胞診断能力)を身に就けることができる。
授業のキーワード
/Keywords
固定、薄切、一般染色、特殊染色、検体採取法と検体処理法、パパニコロウ染色、正常細胞、癌細胞、ウイルス感染細胞、真菌、原虫、非細胞成分(アスベスト小体等)
授業の進め方
/Method of Instruction
パワーポイント、顕微鏡モニターでの講義およびマンツーマン (man‐to‐man)での解説と指導を行い、各領域における正常と異常(悪性)の組織・細胞診標本を鏡検スケッチさせる。さらに毎回担当班を決めて課題領域の解説発表をしてもらい、理解の確認と知識の共有を行います。対話型の実習を重視し、受講生からの意見や疑問点について自発的な発言を求めます。
スケッチの提出をもって出席とするため、期限厳守のこと。また授業内容をまとめ、次週の授業までにレポートを提出のこと。
履修するにあたって
/Instruction to Students
各疾患における臨床材料を用いた実習なので病理学および解剖・組織学・生理学の基礎知識を復習してから授業に臨むこと(30分程度)。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
授業の予習として臨床検査技師国家試験問題集2023年版医歯薬(病理学、病理組織細胞検査学、解剖組織学)を前もって解いておき、疑問点や質問内容をメモしておき質問すること(予習時間は1時間程度)。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
鏡検実習事に毎回、鏡検スケッチ(色鉛筆使用)を提出する。
スケッチ内容には染色名、染色目的、臓器(又は検体)名(病名含む)、細胞診断名とその所見を記入する。スケッチは分りやすく丁寧に描き、組織・細胞の部位には線を引き部位名記入する。また必要に応じて解剖学的、生理学的内容も記載する。
最終講義には国試対策としてパワーポイントにて写真問題の試験を行い、解説する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
同定試験50%、レポート50%として総合的に評価する。
テキスト
/Required Texts
・松原 修 共著 『最新 臨床検査学講座 病理学/病理検査学』 医歯薬出版 \5200+税
・diFiore人体組織図譜(原書第11版)南江堂 2011年 \7,500円+税
参考図書
/Reference Books
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 検査の基礎技術 〇採取される検体(組織・細胞)の概説について実習します。
 ・検体処理の流れ:検体(組織・細胞)採取後の処理、固定について
 ・パラフィン包埋法、ミクロトーム操作、薄切
 ・一般染色(HE染色およびパパニコロウ染色)
2 第2回 呼吸器系 〇扁平上皮癌、腺癌、小細胞癌の組織像、感染症、その他非細胞成分について実習します。
 ・真菌染色、細菌染色(グロコット染色、ギムザ染色)
3 第3回 呼吸器系
(体腔液)
〇リンパ腫、腺癌、扁平上皮癌、中皮腫などの細胞像について顕微鏡観察を行います。
 ・結合組織染色(マッソン・トリクローム染色など)
 ・酸性および中性粘液多糖類染色(アルシアン青染色、トルイジン青染色など)
4 第4回 泌尿器系 〇腎臓由来の組織・細胞像について実習します。
 ・結合組織染色(マッソン・トリクローム染色など)
 ・基底膜染色(PAM染色)
〇尿管、膀胱由来の細胞像について実習します。
5 第5回 消化器系 〇肝臓由来の細胞像について実習します。
 ・結合組織染色(鍍銀染色など)
〇膵液、胆嚢由来の細胞像について実習します。
 ・神経分泌顆粒染色(グリメリウス染色、マッソン・ホンタナ染色)
6 第6回 内分泌系 〇乳癌・甲状腺癌の組織・細胞像ついて実習します。
 ・アミロイド染色(コンゴー赤染色)
7 第7回 脳・神経系 〇脳・神経系の組織について実習します。
 ・神経膠線維染色(PTAH染色)、髄鞘染色(クリューバー・バレラ染色)
8 第8回 生殖器系1 〇婦人科系(前癌病変、上皮内癌、扁平上皮癌、腺癌の組織・細胞像)について実習します。
9 第9回 生殖器系2 〇精巣および卵巣の組織・細胞像について実習します。
10 第10回 スクリーニングの実際 〇各領域の細胞像の顕微鏡観察を行います。
11 第11回 酵素抗体法
〇酵素抗体法について実習します。
 ・抗原性の賦活化
 ・リンパ節の酵素抗体法(CD26、p53、ケラチン、CEA)
12 第12回 特殊染色、酵素抗体法、ISH法 〇病理組織細胞の各種染色に於ける総括
 ・特殊染色、酵素抗体法、ISH法、コンパニオン診断の解説と鏡顕
〇同定試験

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