科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
臨床医学総論/Principles of Clinical Medicine |
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授業コード /Class Code |
B103251001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
栄養学部/Nutrition |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金2(前期)/FRI2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
藤岡 由夫/FUJIOKA YOSHIO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門基礎分野〉/*** MAJORS *** 〈SPECIALIZED FIELD WITH BASIC SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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藤岡 由夫/FUJIOKA YOSHIO | 栄養学部/Nutrition |
授業の方法 /Class Format |
講義 特別警報(すべての特別警報)または暴風警報発令暴風警報(暴風雪警報含む)の場合(大雨、洪水警報等は対象外)の本科目の取扱いについて⇒授業を実施します。ただし、避難指示、避難勧告が発令されている場合はご自身の安全を最優先にし、自治体の指示に従って行動してください。 fujioka@nutr.kobegakuin.ac.jp |
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授業の目的 /Class Purpose |
◎「臨床医学総論」は基礎科学群に属し、疾病の成り立ちについて理解すること、すなわち管理栄養士が学ぶべき疾病の原因,病態、症候について人体の構造と機能に関係づけて理解し、診断・治療の概要について学習することを目標にします。さらに医療・介護制度やチーム医療における役割について理解すること、さらにライフステージ別、各種疾患別に身体状況や栄養状態に応じた具体的な栄養管理方法について学習することが目的です。疾病の原因、病態の概要、各疾患の症候と診断・治療の概要を中心に学び、医療制度、患者の心理、疾病の分類、病院、症候、疾病の経過および治癒を含めた内容とします。 ◎管理栄養士国家試験出題基準「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」に大項目「1人体の構造」から「20感染症」に至る範囲、および「臨床栄養学」「「社会・環境と健康」「基礎栄養学」「応用栄養学」と強く関連 します。 ◎知識を得るのみならず、代謝疾患を中心に栄養面からみた治療を考えるトレーニングとして取り組んでください。すなわち、さまざまな病態や生化学的考え方を説明できる能力を培う意識を持つことが必要です。 ◎この科目は、栄養学部のDPに示す、科学的根拠に基づいて人の健康について考察でき、栄養学において的確に判断できること、生活習慣病の予防に強い意欲を持ち、適切な栄養の指導を行う基礎となることを目指します。 なお、この科目は実務経験のある教員が担当し、臨床現場に沿った内容とするものです。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
傷病者の病態や栄養状態の特徴に基づいて、適切な栄養管理を行うために、病態を理解し、具体的な栄養状態の評価・判定、栄養補給、栄養教育、食品と医薬品の相互作用について学習します。また医療・介護制度やチーム医療における役割について理解し、さらにライフステージ別、各種疾患別に身体状況(口腔状態を含む)や栄養状態に応じた具体的な栄養管理方法について学習します。 |
授業のキーワード /Keywords |
管理栄養士の業務、生活習慣病、疾病の予防と治療 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義を中心にすすめ、授業ごとに小テストを実施します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
臨床医学総論Iは、解剖学、生化学、生理学の上に成り立つ科目ですので、これらの復習をしてください。人体の構造と仕組み、そして疾病の理解によって栄養学の習得につながります。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)「人体の構造と機能および疾病の成り立ち」に含まれる、解剖学、臨床医学総論、生化学、生理学の各講義のテキストおよびプリント教材を繰り返し復習してください。 自己の学習と合わせて授業とほぼ同じ時間を要します。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業ごとに小テストを実施し、出席の確認とともに文章作成と説明のトレーニングを目的とし、その授業の習熟度を測ります。 以降の授業でフィードバックとして解説します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
15%授業の小テスト、85%定期試験で評価する。 |
テキスト /Required Texts |
①田中明、宮坂京子、藤岡由夫『栄養科学イラストレイテッド 臨床医学 疾病の成り立ち(改訂第2版)』羊土社 ②授業で配布するプリント |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 総論 | 病院の各部門の役割を総論として学び、管理栄養士の役割を認識する。 | |
2 | 第2回 | 医療制度、医療機関、診療形態、医療保険 | 医療体系(一次、二次、三次医療)、結核・感染症対策、救急医療、周産期医療、特定健診•保健指導制度、難病対策、終末期医療、医療保険の種類について学ぶ。 | |
3 | 第3回 | 老人の医療と福祉 | 老人福祉法と老人保健法、介護保険について学ぶ。 | |
4 | 第4回 | 患者の心理 |
心気傾向、自己中心性、依存性、被暗示性、猜疑心、劣等感、攻撃性についての説明。 |
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5 | 第5回 | 患者心理の特性、心理の変化 |
病気の経過と患者の心理状態の変化(発病初期、療養期、回復期)について学ぶ。 | |
6 | 第6回 | 疾病の分類 |
DPCと出来高払い方式、DRG、公費医療制度、OCD10(国際疾病分類)についての説明。 | |
7 | 第7回 | 疾病の病因 | 生活習慣病や食中毒を中心に疾病の原因についての総論を解説。 |
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8 | 第8回 | 疾病の症状(1) | 管理栄養士に必要な各種疾患の全身症状とその鑑別について概説。 |
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9 | 第9回 | 疾病の症状(2) | 臓器別に各種疾患の症状とその鑑別、および生体防御システムと栄養(免疫と栄養状態の関連、プロバイオティクス、栄養状態と臓器移植との関連について概説。 | |
10 | 第10回 | 疾病の経過及び治療(1) | 代表的な各種疾患(循環器系、腎・尿路系その他)の経過および治療について概説。 | |
11 | 第11回 | 疾病の経過及び治療(2) | 代表的な各種疾患(呼吸器、精神・神経系、運動器(骨格系)その他)の経過および治療について概説。 |
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12 | 第12回 | 疾病の経過及び治療(3) | 代表的な各種疾患(消化器、肝・胆・膵、その他)の経過および治療について概説。 | |
13 | 第13回 | 疾病の経過及び治療(4) | 代表的な各種疾患(栄養・代謝・内分泌系、その他)の経過および治療について概説。 | |
14 | 第14回 | 疾病の経過及び治療(5) |
代表的な各種疾患(膠原病、血液・造血器系、皮膚系、アレルギー・免疫系その他)の経過および治療について概説。 | |
15 | 第15回 | まとめ | これまでの内容で、管理栄養士として対応すべき疾患の問題点(嚥下困難による摂食不良、カへキシアにいたる消耗性疾患など)について、まとめて概説する。 |