科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
公衆栄養学Ⅰ/Public Nutrition Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B102941001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
栄養学部/Nutrition |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水2(前期)/WED2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
鳴海 愛子/NARUMI AIKO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門分野〉/*** MAJORS *** 〈SPECIALIZED FIELD WITH ADVANCED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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鳴海 愛子/NARUMI AIKO | 栄養学部/Nutrition |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義では、下の教育目標を掲げ、ガイドラインに沿った内容について教授する。 なお、この科目は、栄養学部のDPに掲げる思考・判断を修得し、関心・意欲を向上させることを目指している。 教育目標: 集団や地域における人々の健康・栄養状態や社会・生活環境の特徴に基づいた公衆栄養活動についての基礎について理解する。 地域や職域等の健康・栄養問題とそれを取り巻く自然・社会・経済・文化的要因に関する情報を収集・分析し、それらを総合的に評価・判定する能力を養う。また、保健・医療・福祉・介護システムの中で、栄養上のハイリスク集団の特定とともにあらゆる健康・栄養状態の者に対し適切な栄養関連サービスを提供するプログラムの作成・実施・評価の総合的なまマネジメントに必要な理論と方法を習得する。さらに各種サービスやプログラムの調整、人的資源など社会資源の活用、栄養情報の管理、コミュニケーションの管理などの仕組みについて理解する。 ◎管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)大項目 1.公衆栄養学の概念 2.健康・栄養問題の現状と課題 4.栄養疫学 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
国民の疾病構造の変化と栄養との関連を的確に捉え,説明できる。(知識) 少子・高齢化における栄養問題を的確に捉え,説明できる。(知識) 開発途上国における栄養の二重苦(double burden of malnutrition)の課題を概説できる。(知識) 開発途上国における感染性疾患の課題と栄養面の対策(栄養政策・栄養教育・食環境づくり),および日本の国際協力について概説できる。(知識) 先進国における非感染性疾患(non-communicable diseases; NCDs)の課題と栄養面の対策(栄養政策・栄養教育・食環境づくり)を概説できる。(知識) 地域の健康・栄養活動における栄養疫学の必要性と意義を説明できる。(知識) 疫学をふまえた,地域の健康・栄養活動の効果測定の方法を説明できる。(知識) 地域の健康・栄養施策の立案に栄養疫学を活用する方法について説明できる。(知識) |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
講義を中心に、ディスカッションを取り入れながら進める。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
授業ノートの中で、疑問点や課題を解決するよう努力する。 公衆衛生学との関わりが深いため復習をしておく。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
概ね2時間程度の予習復習が望ましい。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
適宜課題を課す。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験70%、レポート20%、授業への積極性10%で評価する。 |
テキスト /Required Texts |
吉池信男、林宏一 「公衆栄養学(改正第7版)」 |
参考図書 /Reference Books |
①Walter Willett原著『第2版食事調査のすべて栄養疫学』第一出版②山田和彦・松村康弘編著『健康・栄養食品アドバイザリースタッフ・テキストブック』第一出版¥2,500③久木野賢司、山本茂『栄養学英和辞典』金原出版¥5,000 ④厚生労働省策定『日本人の食事摂取基準(2020年度版)』第一出版 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション 1.公衆栄養学の概念 |
公衆栄養学の特徴を概説できる。 |
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2 | 第2回 | 1.公衆栄養学の概念 |
公衆栄養活動の視点について理解する。 人々の良好な栄養を確保するための社会的フレームワークについて説明できる。 公衆栄養活動と、持続可能な食糧供給体制と生態系、地球環境との関連を理解する。 |
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3 | 第3回 | 1.公衆栄養学の概念 |
保健・医療システム、社会保障、公共政策と栄養との関連について理解する。 |
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4 | 第4回 | 2.健康・栄養問題の現状と課題 | 栄養に関わる主な国際機関をあげ、その概要を理解する。 諸外国の栄養専門職の養成制度と社会における役割、および職能組織と活動について説明できる。 |
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5 | 第5回 | 2.健康・栄養問題の現状と課題 |
世界の子どもを取り巻く健康・栄養課題について理解する。 開発途上国における栄養の二重苦の課題を理解する。 |
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6 | 第6回 | 2.健康・栄養問題の現状と課題 |
開発途上国における感染性疾患の課題と栄養面の対策(栄養政策・栄養教育・食環境づくり),および日本の国際協力について理解する。 先進国における非感染性疾患(non-communicable diseases; NCDs)の課題と栄養面の対策(栄養政策・栄養教育・食環境づくり)について理解する。 |
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7 | 第7回 | 2.健康・栄養問題の現状と課題 |
日本における人口構造及び疾病構造の変遷について理解する。 日本における生活習慣病リスク(肥満、高血圧、糖尿病など)の変遷と現状について理解する。 |
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8 | 第8回 | 2.健康・栄養問題の現状と課題 |
日本における生活習慣の変遷と現状について説明できる。 日本における食生活・食環境の推移と現状について理解する。 |
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9 | 第9回 | 4.栄養疫学 |
地域の健康・栄養活動における栄養疫学の必要性と意義を理解する。 疫学の基礎について理解を深める。 |
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10 | 第10回 | 4.栄養疫学 |
疫学指標、曝露効果の指標について理解する。 |
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11 | 第11回 | 4.栄養疫学 |
疫学研究デザインについて復習し、各研究デザインについて具体的な事例を用いて説明できるようになる。 |
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12 | 第12回 | 4.栄養疫学 |
栄養学的曝露の評価について理解する。 食事調査における個人内変動、個人間変動、過小評価、過大評価について理解する。 |
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13 | 第13回 | 4.栄養疫学 |
食事調査の各方法の特徴について理解する。 食事摂取量の食事摂取基準を用いた評価について理解する。 |
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14 | 第14回 | 4.栄養疫学 |
総エネルギー摂取量の栄養素・食品群摂取量に及ぼす影響を理解する。 食行動・食知識・食態度の評価方法について理解する。 栄養疫学データの活用について理解する。 |
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15 | 第15回 | まとめ |
第1回から第14回の内容を総括し、管理栄養士に求められる公衆栄養学的視点について総合的に習得する。 |