科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
臨床血液学Ⅰ 【臨検】/Clinical Hematology Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B102831001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
栄養学部/Nutrition |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金2(前期)/FRI2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
山下 勉/YAMASHITA TSUTOMU |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門分野〉/*** MAJORS *** 〈SPECIALIZED FIELD WITH ADVANCED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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山下 勉/YAMASHITA TSUTOMU | 栄養学部/Nutrition |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本学部DP(ディプロマ・ポリシー):思考・判断「1.科学的根拠に基づいて人の健康を検証できる。」技能・表現「1.人と十分なコミュニケーションをすることができ、適切な医療検査を実践できる。3.臨床検査技師のリ一ダーとして社会の幅広いフィールドご活躍できる技能を習 得している。」に関連して臨床血液学は、種々の血液疾患と、その診断、治療、予後を客観的に判断する血液学的臨床検査についての学問です。血液疾患とその検査法が深く関連していることに驚くことでしょう。血液学的臨床検査は、血球形態学的検査と血液凝固・繊維素溶解・血小板機能学的検査が中心となっています。これらを理解するには免疫学、生化学の基礎的知議は勿論のこと、分子生物学、医用工学など新しい知識が必要であります。さらに種々の技術の導入によって、血液検査の内容も目覚ましい勢いで拡大し、かつ深まってきています。このような医療現場における血液検査の進歩に対応できる知識を身につけることが本講義の主題です。なお、この講義は、大学病院にて臨床検査業務を15年間経験している実務経験のある臨床検査技師資格を有する教員が担当することから、より実践的な観点から臨床血液学の内容を解説する。 本実習は、実践的教育から構成される授業科目である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
臨床血液学I では、血球の生成や分化についての基礎知識について学び、さらに血球成分である赤血球、白血球、血小板の生理学と形態学的特徴、さらに止血機序について、血小板系、血液凝固過程、線維素溶解機序などの基本的な内容が理解できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
赤血球、白血球、血小板、貧血、白血病、血液凝固、線維素溶解 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
補助テキストを中心として血液形態学、凝固線溶血小板系について、各基礎理論と病態、疾患をリンクさせて学んでいく。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
ヒトの体は、地球2周分に至る血管が張り巡らされている。この中を絶えず血液を循環させる機序は、我々の想像を超えるメカニズムが存在している。生活習慣病の多くが血栓性疾患であることを考えてもその重要性が理解できる。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
各講義の目的を自分で理解できたか1時間程度を目安に、授業時間以外で各自検証することが重要です。また、講義で取り上げる内容は、全てを網羅するものではありません。講義で述べられたこと意外の内容や、関連する事項を各自で調べることが重要です。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
特になし |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
小テスト25%・課題25%・定期テスト50%から評価します。 |
テキスト /Required Texts |
日野志郎著『臨床検査学講座 血液検査学』医歯薬出版 ¥5,000 |
参考図書 /Reference Books |
①古沢新平、長沢俊郎、壇 和夫『図解血液学テキスト』中外医学社 ②野村武夫、古沢新平、長尾 大、朝長万左男『白血球−図解血球−生理・病態・臨床−』中外医学社 ③野村武夫、古沢新平、長尾 大『血小板:止血・凝固・線溶−図解血球−生理・病態・臨床−』中 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 血液の成分と働き | 血球の性状と血液細胞の成分、機能、分化誘導・生成と崩壊 及び造血器官について学びます。 | |
2 | 第2回 | 血液細胞1 | 赤血球の構造、生成、及び機能について学びます。 | |
3 | 第3回 | 血液細胞2 | 白血球の構造、生成、及び機能について学びます。 | |
4 | 第4回 | 血液細胞3 | 血小板の構造、生成、及び機能について学びます。 | |
5 | 第5回 | 血球に関する検査 | 血球計測・基本染色原理について学びます。 | |
6 | 第6回 | 貧血1 | 貧血の成因について赤血球の成熟課程との関係並びに貧血の種類、その分類について学びます。 | |
7 | 第7回 | 貧血2 | 赤血球恒数の算出並びに、赤血球恒数による貧血の分別について学びます。 | |
8 | 第8回 | 白血病1 | 白血球の分化課程と白血病の関連について学びます。 | |
9 | 第9回 | 白血病2 | FAB分類と白血病の種類並びに骨髄増殖性疾患について学びます。 | |
10 | 第10回 | 止血機序における血小板 | 止血機序における血小板の機能とアラキドン酸カスケードについて学びます。 | |
11 | 第11回 | 血液の止血機序 | 凝固カスケード及び、それを反映する検査法について学びます。 | |
12 | 第12回 | 血液の線溶機序 | 線溶カスケード並びにそれを反映する検査法について学びます。 | |
13 | 第13回 | 出血性素因検査・線維素溶解に関する検査・血小板系検査 | 出血性疾患、血栓性疾患と種々臨床検査との関連について学びます。 | |
14 | 第14回 | 出血性疾患とその他疾患 | 血友病・DICについて学びます。 | |
15 | 第15回 | 血栓性疾患とその他疾患 | 抗血栓療法と臨床検査について学びます。 |