科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
臨床免疫学Ⅱ 【臨検】/Clinical Immunology Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B100871001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
栄養学部/Nutrition |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月2(後期)/MON2(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
坊池 義浩/BOUIKE YOSHIHIRO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門分野〉/*** MAJORS *** 〈SPECIALIZED FIELD WITH ADVANCED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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坊池 義浩/BOUIKE YOSHIHIRO | 栄養学部/Nutrition |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
◎ディプロマ・ポリシーとの関係 1. 免疫系のしくみを学修し、科学的根拠に基づいて人の健康について考察できることを目的とする。 2. 専門分野に高い関心を持ち、専門領域の課題を考察し、解決するための知識や技能を身につけることを目的とする。 ◎国家試験出題基準(ガイドライン)大項目 1. 生体防御の仕組み 2. 抗原抗体反応による分析法 3. 免疫と疾患の関わり 4. 免疫検査の基礎知識と技術 5. 免疫機能検査 6. 輸血の基礎知識 7. 輸血検査 8. 輸血管理 9. 移植免疫と検査 10.母児不適合妊娠 ◎輸血用血液製剤と輸血療法、ABO血液型及びその他の血液型検査、不規則抗体と自己抗体の検査、交差適合試験、輸血後副反応、血液型不適合妊娠、HLA・血小板抗原・顆粒球抗原と抗体の検査、移植学を学習する。 ◎なお、この授業の担当者は、1983年4月から33年間、臨床免疫学に関わる業務に携わっていた。 実務経験のある教員であるので、より実践的な観点から臨床免疫学の重要性と検査技術を解説するものとする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1. 輸血用血液製剤の種類と保管方法、及び血液製剤の使用指針について説明できる。 2. ABO血液型及びその他の血液型の基礎、検査方法、結果の解釈が説明できる。 3. 不規則抗体と自己抗体の基礎、検査方法、結果の解釈が説明できる。 4. 交差適合試験の基礎、検査方法、結果の解釈が説明できる。 5. 輸血後副反応、新生児胎児溶血性疾患について説明できる。 6. HLAと移植医療について説明できる。 7. 臨床免疫検査学実習において、円滑な実習と知識の向上を可能にすることができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
血液型、不規則抗体、輸血後副反応、血液型不適合妊娠と新生児胎児溶血性疾患、自己抗体と自己免疫疾患、HLA検査と移植 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義を中心に進めます。 受講生へ質問し、解答を求める場合があります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
臨床血液学や臨床化学などの科目とリンクしている部分があるので、予習をしっかり行い並行して複数科目の内容を学修してください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業の終わりに次回の授業内容を伝えますので、事前にテキストの該当部分を読んでから授業に臨んでください(60分程度)。 専門的な内容については、イラストの多い指定図書や参考書を利用することで理解しやすくなります。 臨床血液学や臨床化学などの科目と重複するところがあるので、他の教科書も振り返って知識の幅を広げてください(60分程度)。 国家試験の過去問題を解くことも始めてください。その中でわからない部分は教科書を振り返ってください。教員に質問するなど知識を一つずつ確実に落とし込んでいってください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の授業時に出席カードを提出してもらいます。 授業中に不明な点や疑問に思った点を記載してください。 次回の授業時、皆さんに解説します。 レポートなどの課題を与え、提出を求めることがあります。 適宜、小テストの実施があります。小テストをする場合は学習してほしいところを事前に伝えます。その後、解答を伝え解説を行います。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験を100%評価とします。 |
テキスト /Required Texts |
『最新 臨床検査学講座 免疫検査学』窪田哲朗他共著 医歯薬出版株式会社 本体 5,600円+税 |
参考図書 /Reference Books |
『ポケットマスター臨床検査知識の整理 臨床免疫学』坊池義浩他著 医歯薬出版株式会社 本体3,300円+税 『臨床検査技師イエロー・ノート3nd edition』坊池義浩他著 メジカルビュー社 本体6,800円+税 『免疫検査学 実習書』加藤亮二編著 日本臨床検査学教育協議会監修 医歯薬出版株式会社 本体3,600円+税 『輸血・移植検査学 実習書』永尾暢夫編著 日本臨床検査学教育協議会監修 医歯薬出版株式会社 本体3,000円+税 『臨床免疫検査 技術教本』日本臨床衛生検査技師会監修 丸善出版 本体4,800円+税 『輸血・移植検査 技術教本』日本臨床衛生検査技師会監修 丸善出版 本体4,900円+税 『好きになる免疫学 第2版』萩原清文著 講談社 本体2,200円+税 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 免疫学的検査の原理 | 標識免疫測定法、電気泳動法について学習する。 | |
2 | 第2回 | 輸血用血液製剤の種類と特性 | 献血の基準、献血方法について学習する。 輸血用血液製剤の種類と製造方法、保管方法(貯法)、有効期限、安全性の検査について学習する。 |
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3 | 第3回 | 輸血療法 輸血の適応と製剤の選択 |
輸血の歴史、法律、目的とインフォームドコンセントについて学習する。 血液製剤の使用指針、アルブミン製剤の使用指針について学習する。 輸液について学習する。 |
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4 | 第4回 | 血液型と検査方法(1) | ABO血液型検査とRh血液型検査について学習する。 | |
5 | 第5回 | 血液型と検査方法(2) | その他の血液型とまれな血液型について学習する。 | |
6 | 第6回 | 赤血球抗体検査(1) | 不規則抗体の基礎、検査方法について学習する。 | |
7 | 第7回 | 赤血球抗体検査(2) | 不規則抗体の検査方法と結果の解釈について学習する。 | |
8 | 第8回 | タイプ&スクリーン(T&S)、交差適合試験 | T&Sとコンピュータクロスマッチ、主試験と副試験の基礎と検査結果の解釈について学習する。 | |
9 | 第9回 | 自己免疫 | 寒冷自己抗体、温式自己抗体、自己免疫性溶血性疾患について学習する。 | |
10 | 第10回 | 輸血後副反応(1) | 溶血性副反応、輸血後移植片対宿主病(PT-GVHD)、輸血後感染症について学習する。 | |
11 | 第11回 | 輸血後副反応(2) | アレルギー性輸血副反応、輸血関連急性肺障害(TRALI)、輸血関連循環過負荷(TACO)について学習する。 | |
12 | 第12回 | 自己血輸血 | 貯血式、回収式、希釈式自己血輸血の基礎と利点及び問題点について学習する。 | |
13 | 第13回 | 血液型不適合妊娠と新生児胎児溶血性疾患 | 新生児胎児溶血性疾患の機序と原因となる抗体について学習する。 間接抗グロブリン試験と直接抗グロブリン試験について学習する。 |
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14 | 第14回 | その他の検査 | HLA、血小板、顆粒球の抗原と抗体について学習する。 | |
15 | 第15回 | 移植医療 | 骨髄移植、さい帯血移植、末梢血幹細胞移植について学習する。 |