科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
栄養学各論実験【生命】/Laboratory Work in Nutrition |
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授業コード /Class Code |
B100251001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
栄養学部/Nutrition |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
月3(前期),月4(前期)/MON3(SPR.),MON4(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
竹橋 正則/TAKEHASHI MASANORI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門分野〉/*** MAJORS *** 〈SPECIALIZED FIELD WITH ADVANCED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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竹橋 正則/TAKEHASHI MASANORI | 栄養学部/Nutrition |
授業の方法 /Class Format |
実習 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目では、栄養学部のDPに示す、科学的根拠に基づいて健康について考察できること、栄養学・保健衛生学の学問領域において的確に判断できることの基礎をなす知識と技能の習得を目指す。また、自分の考えを的確に表現し、人とのコミュニケーションを通じて、適切な医学検査を実践できることを目指す。 生体試料(主に血液)に含まれる成分について、生化学的検査の観点から定量分析の理論と測定手技を習得する。糖質とホルモンの測定法を実施し、結果の解析と評価について習得する。また、酵素を用いた測定法によって様々な実験条件を設定し、検査結果の解析と評価ができる能力を養う。さらに、遺伝子データベース活用法についても習得する。 なお、この授業の担当者は、病院での臨床検査業務を約10年経験している。実務経験のある教員であるので、より実践的な観点から病院内の臨床検査および臨床検査技師の役割等について解説するものとする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・分光光度分析法(吸光光度法)による定量分析の理論を理解し、それぞれの測定を正確に実施できる。 ・糖質およびホルモンの測定が実施でき、その結果解析と評価ができる。 ・終点分析法と速度分析法について説明できる。 ・酵素を用いる測定法における適切な測定条件について説明できる。 ・データベースを利用して、目的とする遺伝情報を入手し活用することができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
分光光度分析法、糖質、ホルモン、酵素反応速度論、終点分析法、速度分析法、遺伝子データーベース、消化 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
実習書に基づいて、課題毎に実習する。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
臨床化学の知識をもとに実施する。これらの科目の復習して実習に臨むようにしてください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業計画の各回で指示された内容についてに、教科書・実習書の該当部分を読んでから授業に臨んでください。(目安として約30分) 実習は臨床化学の知識を前提にして進められるので、それらの講義内容を復習した上で実習に臨んでください。 実習後は各回の実習内容を、レポートにまとめてください。(目安として約2.5時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
実習で行なった内容のレポートを提出する。レポート内容を確認し、授業などで不足部分と重要ポイントを説明する。内容が不十分な場合は再提出を求める場合がある。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
レポート(70%)と実習への積極性(30%)として、総合的に評価する。出席を前提とする。 |
テキスト /Required Texts |
新版 臨床化学 第3版/片山善章・栢森裕三・長村洋一 編/講談社 |
参考図書 /Reference Books |
最新臨床検査学講座 臨床化学検査学 第2版/戸塚実・奥村伸生・浦山修・松下誠・山内一由・大川龍之介 編著/医歯薬出版 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 実習ガイダンス | 実習内容の全体的な説明、諸注意等について確認する。器具の取り扱いについて実習する。 | |
2 | 第2〜4回 | 1ポイント法、および2ポイント法、酵素による物質定量 | 尿中尿酸測定で酵素的測定法の基礎を実験と通して理解する。クレアチニン測定では主な測定機器の使い方、反応の原理などを理解する。 1.クレアチニンの化学定量。臨床化学検査の基本的手法である2ポイント法で実施する。 2.酵素法による尿酸の測定(エンドポイント法)。マイクロプレートリーダーによって多検体測定を行う。 3.ランベルト・ベールの法則に照らしあわせて、ブランク測定の理論に習熟する。 |
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3 | 第5回 | ホルモンの定量 | 化学反応を基にしたカテコールアミンの定量。試料の保存方法や測定原理について詳説し、蛍光分光法の測定法を修得する。またHPLCや電気化学検出など分別、特異的な検出方法についても説明を加える。 | |
4 | 第6回 | 反応性の解析(反応曲線など) | 酵素的測定法によるグルコース測定の反応の原理を理解し、結果の解析法について理解する。 | |
5 | 第7回 | 生体成分の酵素的測定法の解析Ⅰ | 酵素的測定法による生体成分測定の原理を実験データの解析から理解する。 | |
6 | 第8回 | 生体成分の酵素的測定法の解析Ⅱ | 尿素窒素の酵素的測定法を用いて、酵素反応における基質濃度、酵素量の関係性について実験データの解析、まとめ方について理解する。 | |
7 | 第9回 | 酵素反応速度論 | AST活性測定法を通して、酵素反応速度論について理解する。 酵素のVmax、Km値の求め、基質濃度、酵素濃度などの設定方法の重要性を理解する。 |
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8 | 第10回 | タンパク質の人工消化Ⅰ | 人工消化実験と通じて、ヒトの食物消化について理解する。加えて、データの解釈に必要な遺伝子データベースの活用法を理解する。 | |
9 | 第11回 | タンパク質の人工消化Ⅱ | タンパク質にカゼインを用い、また消化酵素にトリプシンを用いて、残存タンパク質の量をビウレット法、タンパク質の消化産物としてチロシンをFolin法などを用いて消化率など中心に考察し、タンパク質がどのように消化されるかを理解する。 | |
10 | 第12回 | 検査結果の総合的評価 | 実習で実施した結果を総合的に評価する。 |