科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
微生物学実験 【臨検】/Laboratory Work in Microbiology |
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授業コード /Class Code |
B100132004 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
栄養学部/Nutrition |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
木3(後期),木4(後期),木5(後期)/THU3(AUT.),THU4(AUT.),THU5(AUT.) |
単位数 /Credits |
1.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
松田 広一/MATSUDA KOUICHI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門基礎分野〉/*** MAJORS *** 〈SPECIALIZED FIELD WITH BASIC SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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松田 広一/MATSUDA KOUICHI | 栄養学部/Nutrition |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(実験) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目では、栄養学部のDPに示す、科学的根拠に基づいて健康について考察できること、栄養学・保健衛生学の学問領域において的確に判断できることの基礎をなす知識と技能の習得を目指す。また、自分の考えを的確に表現し、人とのコミュニケーションを通じて、適切な医学検査を実践できることを目指す。 この実験では、微生物学で学んだ内容のうち、臨床微生物学に必要な基本的事項を実験を通じて修得する。 すなわち、消毒滅菌・染色・培地の作製・培養・分離・その他について実習する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1. 微生物の増殖の特性を説明できる。 2. 滅菌法・消毒法を説明できる。 3. 基本的な微生物の培養法・観察法を説明できる。 4. 著名な培地を調製できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
細菌、真菌、グラム染色、培地、消毒、滅菌、オートクレーブ |
授業の進め方 /Method of Instruction |
実習書に基づいて、課題毎に実習していきます。 各回の初めにその日の課題内容とポイントについて解説し、手技について説明します。その後、班毎に実習を行い、微生物検査の基礎技術習得を目指します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
「微生物学」「臨床微生物学I·II」の履修内容を前提として実習を行います。したがって当該箇所の復習は随時行うようにしてください。 なお、実験課題毎にレポートを作成し、提出すること。 また、理解できない点がある場合は随時質問し、疑問のない実験を行って確実な手技習得に努めること。 担当実験助手:津﨑 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業計画の各回で指示された内容についてに、テキスト・実習書の該当部分を読んでから授業に臨んでください。(目安として約30分) 授業は微生物学および臨床微生物学Ⅰの知識を前提にして進めるので、必要に応じて各教科の講義内容を復習した上で授業に臨んでください。 授業後は各回の実験内容を整理し、得た結果と、その結果をもとに学習テーマとの関連から考察された事実についてレポートをまとめてください。(目安として約2.5時間) 理解が不十分であると感じた点は、教員に質問するなどして十分理解できるよう努めてください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
実験課題にしたがってレポートを作成し、各テーマが終了する毎に一週間以内に提出する。 得られた結果にとどまらず、関連する事項についても知識を深める内容とすること。 レポートは採点後、返却する。 また全ての実験が終了した後、習熟度を問う試験を行う。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
全ての授業について遅刻なく出席することを前提として、レポート(50%)と授業中の質疑・発表 (20%)ならびに実習試験(30%)の結果により総合的に評価する。 |
テキスト /Required Texts |
実習書を配布する。 最新臨床検査学講座『臨床微生物学』 松本哲哉 編集、医歯薬出版、¥5,800+税 |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス 基礎知識の確認 |
微生物学実験の狙いを解説し、基礎的事項を確認する。 1.無菌操作、2.培地の調製、3.その他 |
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2 | 第2回 | 滅菌と消毒 空中降下細菌の検出 拭き取り試験 |
1) 滅菌と消毒について実習し、その効果について学ぶ。 1.オートクレーブ、2.ろ過滅菌、3.煮沸消毒、4.その他 2) 手洗いの効果について実験し、検証する。 3) 空中降下細菌および真菌を検出する。 4) 拭き取り試験を実施し、菌数の計算法について理解する。 |
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3 | 第3回 | グラム染色 生菌数の測定 ブドウ付着酵母の分離(1) |
1) 標準菌のグラム染色と鏡検を行い、グラム染色法の原理を理解する。 2) 乳酸菌飲料を検体として生菌数の測定を行い、培養環境と菌発育の関係について学ぶ。 1.一般細菌数、2.乳酸菌数 3) ブドウに付着している酵母を培養し、真菌の培養条件について理解する。 |
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4 | 第4回 | 環境水中の大腸菌群の分離(1) 食中毒原因菌の検出(1) |
1) 様々な環境水中から大腸菌群を分離し、大腸菌群とは何かを理解する。 1.推定試験(液体培地による検出) 2) 食品検体(鶏ミンチ肉)から食中毒原因菌を分離し、その原理を理解する。 1.サルモネラ属菌の増菌培養 |
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5 | 第5回 | 環境水中の大腸菌群の分離(2) 食中毒原因菌の検出(2) |
1) 環境水中から分離された大腸菌群を分離培養する。 1.確定試験(平板培地による鑑別) 2) 食品検体(鮮魚)から食中毒原因菌を分離し、その原理を理解する。 1.サルモネラ属菌の選択分離培養、2.腸炎ビブリオの増菌培養 |
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6 | 第6回 | 環境水中の大腸菌群の分離(3) 食中毒原因菌の検出(3) |
1) 環境水中から分離された大腸菌群を確認し、MPN法による菌数計算法を学ぶ。 1.確認試験、2.最確数法(MPN法) 2) 食品検体から分離された食中毒原因菌を同定する。 1.サルモネラ属菌の確定試験、2.腸炎ビブリオの選択分離培養 |
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7 | 第7回 | 食中毒原因菌の検出(4) ブドウ付着酵母の分離(2) |
1) 食品検体から分離された食中毒原因菌を同定する。 1.腸炎ビブリオの確定試験 2) ブドウから分離された酵母を鏡検し、細菌との違いについて理解する。 |
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8 | 第8回 | 実習試験とまとめ | これまでの実習内容を振り返り、習得すべき事項の習熟度試験を行う。 |