科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
微生物学 【臨検】/Microbiology |
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授業コード /Class Code |
B100122001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
栄養学部/Nutrition |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火2(前期)/TUE2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
松田 広一/MATSUDA KOUICHI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門基礎分野〉/*** MAJORS *** 〈SPECIALIZED FIELD WITH BASIC SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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松田 広一/MATSUDA KOUICHI | 栄養学部/Nutrition |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目では、栄養学部のDPに示す、科学的根拠に基づいて健康について考察できること、栄養学・保健衛生学の学問領域において的確に判断できることの基礎をなす知識の習得を目指す。 この科目では、微生物学の基礎のうち、微生物学の歴史的背景、病原微生物の分類、細菌の構造と代謝、細菌の観察法、培養法、消毒と滅菌、化学療法薬などについて学び、臨床微生物学の学習に必要な基本的内容を修得する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1. 細菌、ウイルス、真菌の特徴を述べ、それぞれの違いを説明できる。 2. 細菌の菌体構造と代謝の特徴について述べることができる。 3. 細菌の染色法と観察法、培養法について述べることができる。 4. 微生物の滅菌法・消毒法について説明できる。 5. 細菌の化学療法薬で用いられる各種製剤の特徴と作用について説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
細菌、ウイルス、真菌、培養法、染色法、消毒、滅菌、化学療法薬 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
テキストに基づいて、項目順に内容を講義していきます。 したがって授業前には必ず、予習として該当箇所を一読しておいてください。 なお、授業では毎回プレゼン資料を投影し、同内容の資料を配布しますので、復習用教材としても活用してく ださい。 また学習習熟度の確認と、小テストを実施することがあります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
「生理学」や「生化学」の細胞構造に関する基礎的な事項、3大栄養素の代謝については修得できていることを前提として授業を行います。関連分野の履修内容を復習して授業に臨んでください。 小テストは原則として既習内容から出題します。 授業後の復習は必ず行ない、重要点を整理したノートを作ること。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事前に、授業計画の各回で指示されたテキストの該当部分を読んでから授業に臨んでください。(目安として約30分) 授業は生化学の他、関連分野の知識を前提にして進められるので、必要に応じて各教科の講義内容を復習した上で授業に臨んでください。 授業後は各回の授業内容を整理し、他の教科との関連も含めて整理しておくようにしてください。(目安として約1時間) 理解が不十分であると感じた点は、教員に質問するなどして十分理解できるよう努めてください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業の理解度をはかるため、小テストを実施することがある。答案の内容については、授業の中で要点を解説します。 また、中間試験・定期試験を実施します。 定期試験のおよび中間試験の成績については、全体の得点分布を公表します。また中間試験については、要点について授業中に解説を行います。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
中間試験(40%)、定期試験(40%)、小テスト(10%)、授業中の質疑・発表(10%)の割合で、総合的に評価する。 |
テキスト /Required Texts |
最新 臨床検査学講座『臨床微生物学』 松本哲也 編集、医歯薬出版、¥5,800+税 |
参考図書 /Reference Books |
①標準臨床検査学『微生物学・臨床微生物学・医動物学』 一山智・田中美智男、医学書院、¥5,400+税 ②『イラストレイテッド 微生物学』[原書3版] 松本哲哉・舘田一博、丸善出版、¥7,800+税 ③ベーシック薬学教科書シリーズ『微生物学・感染症学』(第2版) 塩田澄子・黒田照夫、化学同人、 ¥4,800+税 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 微生物の概要 | 微生物学・臨床微生物学の歴史的背景について学ぶ。 1.感染症および微生物学の歴史、2.感染症治療の歴史、3.感染予防の歴史、4.感染制御の歴史 |
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2 | 第2回 | 分類/微細構造と機能(1 構造) | 1) 原微生物の分類について学ぶ。 2) 微生物の微細構造について学ぶ。 |
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3 | 第3回 | 微細構造と機能(2 代謝) | 細菌の形態と構造について学ぶ。 細菌の代謝(概要、呼吸と発酵、高分子成分の代謝)について学ぶ。 |
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4 | 第4回 | 微細構造と機能(3 増殖、観察法) | 1) 細菌の増殖と測定法を学ぶ。 2) 細菌の観察法と染色法を学ぶ。 |
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5 | 第5回 | 培養と培地 | 細菌の培養と培地について学ぶ。 1.分離培養、2.純培養と継代培養、3.集落の観察、4.各種の培養法 |
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6 | 第6回 | 細菌の分子生物学(1 変異と遺伝) | 細菌の遺伝子と変異について学ぶ。 1.遺伝と変異の概念、2.遺伝子とゲノム、3.その他の遺伝子、4.遺伝形質の伝達 |
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7 | 第7回 | 細菌の分子生物学(2 遺伝子操作法) | 細菌の分子生物学的同定法の基礎となる遺伝子操作法について学ぶ。 | |
8 | 第8回 | 細菌の分子生物学(3 遺伝子同定) 滅菌と消毒(1) |
1) 細菌の遺伝子同定について学ぶ。 2) 滅菌と消毒に関する総論(概念、基礎となる科学的事項、原理等)について学ぶ。 |
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9 | 第9回 | 滅菌と消毒(2) | 滅菌と消毒の各論(各種方法、適用対象等)を学ぶ。 | |
10 | 第10回 | 化学療法剤(1 化学療法剤) | 細菌の化学療法の基礎について学ぶ。 1.化学療法の概念、2.薬剤感受性検査、3.抗菌薬の種類 |
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11 | 第11回 | 化学療法剤(2 耐性の感受性) | 化学療法薬の種類と作用メカニズムを学ぶ。 1.化学療法薬の特徴、2.薬剤の作用メカニズム、3.PK-PD理論 |
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12 | 第12回 | 化学療法剤(3 耐性化と耐性菌) | 細菌の化学療法剤に対する耐性化機構について学ぶ。 1.β-ラクタマーゼ、2.その他の耐性化機構、3.薬剤耐性菌 |
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13 | 第13回 | ワクチン/感染と免疫(1) | 1) ワクチンの概念と種類について学ぶ。 2) 感染の概念と感染症の経過について学ぶ。 |
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14 | 第14回 | 感染と免疫(2) | 病原微生物の感染と発症の関係について学ぶ。 1.宿主の抵抗力、2.ビルレンス、3.感染源と感染経路、4.感染と発症、5.新興・再興感染症、6.輸入感染症 |
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15 | 第15回 | 感染と免疫(3) | 各種の感染症と感染管理について学ぶ。 1.人獣共通感染症、2.食中毒、3.その他の感染症、 4.病院感染、5.バイオハザード対策、6.関連法規 |