科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
解剖生理学Ⅰ/Functional Anatomy |
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授業コード /Class Code |
B100011001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
栄養学部/Nutrition |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金2(前期)/FRI2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
佐々木 康人/SASAKI YASUTO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門基礎分野〉/*** MAJORS *** 〈SPECIALIZED FIELD WITH BASIC SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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佐々木 康人/SASAKI YASUTO | 栄養学部/Nutrition |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
◎主題 この授業では、人体の構造と機能について下記の教育目標、管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン) 及び 栄養学部のDPである「科学的根拠に基づいて人の健康について考察できる。」に従って、主に解剖学(構造)および生理学(機能)の観点から総合的に学ぶ。 ◎教育目標 人体の構造や機能を系統的に理解し、説明できることを目標とする。 ・正常な人体の仕組みについて、個体とその機能を遺伝子レベル、細胞レベルから組織・臓器・器官レベル、個体レベルで構造や機能を理解し、説明できる。さらに、人におけるホメオスタシス(恒常性)維持機構を、神経性調節,内分泌性調節,免疫による生体防御機構から説明できる。 ・個体として人体が行う食事、運動、休養などの基本的生活活動の機構、並びに環境変化に対する対応機構を理解し、説明できる。 ◎管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)大項目 1.人体の構造 17.生殖、発生、成長・発達 ◎一般目標 【細胞の基本構造と機能】 ①細胞の構造を図示して説明できる。 ②細胞膜の機能(膜電位,チャネル、ポンプ,受容体、酵素、物質の輸送、分泌と吸収等)について説明できる。 ③細胞小器官(核、リボソーム、小胞体、ゴルジ体、リソソーム、ミトコンドリア、ペルオキシソーム等)の機 能について説明できる。 ④細胞骨格と細胞運動、細胞外マトリックスについて説明できる。 ⑤細胞の増殖(体細胞分裂と減数分裂)と細胞死について説明できる。 【組織、臓器・器官、器官系の構造と機能】 ①上皮組織、支持組織、筋組織、神経組織の役割とそれらを構成する細胞の特徴を説明できる。 ②各臓器・器官の形態、体内での位置および主要臓器の組織構造を図示し、それらの機能を説明できる。 ③運動系(骨格系,筋肉系)について、それらの役割を構造と機能に基づき説明できる。 ④循環器系について、それらの役割を構造と機能に基づき説明できる。 ⑤呼吸器系について、それらの役割を構造と機能に基づき説明できる。 ⑥消化器系について、それらの役割を構造と機能に基づき説明できる。 ⑦泌尿器系について、それらの役割を構造と機能に基づき説明できる。 ⑧生殖器系について、それらの役割を構造と機能に基づき説明できる。 ⑨内分泌系について、それらの役割を構造と機能に基づき説明できる。 ⑩神経・感覚器系について、それらの役割を構造と機能に基づき説明できる。 ⑪血液・造血器系について、それらの役割を構造と機能に基づき説明できる。 ⑫皮膚について、その役割を構造と機能に基づき説明できる。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
人体の構造や機能を系統的に理解し、説明できる。 ・正常な人体の仕組みについて、個体とその機能を構成する遺伝子レベル細胞レベルから組織・臓器・器官レベルまでの構造や機能を理解し、説明できる。 ・ホメオスタシス(恒常性)維持機構を、神経性調節,内分泌性調節、免疫による生体防御機構から説明できる。 ・個体として人体が行う食事、運動、休養などの基本的生活活動の機構、並びに環境変化に対する対応機構を理解し、説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
解剖学、生理学、栄養学、恒常性の維持 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
教科書を中心に、資料やスライドを使用して授業を進めていく。時間に余裕がある場合は、 課題等を与えて、グループで議論し、文献等を調べ発表する。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
・毎回出席カードを提出する。 ・覚えることが多いので、復習を毎回行うこと。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
各単元毎に1時間程度の課題(問題)を課す。後日、教科書や参考書を調べて提出すること。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
・随時、小テスト、レポートなどの課題を与え、提出を求める。課題は、適切な内容や量であるか評価・判定し、返却する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
到達目標に記載した内容について、目標に到達しているかを評価・判定するために、以下の課題を課します。 ・演習ノート等の課題提出をして頂きます。 ・演習ノートの提出は、適宜、提出して頂きます. ・課題レポート、演習ノート等の提出については授業の時にそのつど、具体的にお知らせいたします. ・定期試験をいたします。 ・定期試験点数を50点満点、提出物を採点しその結果を50満点で評価し、合計100点で成績評価を行います。 |
テキスト /Required Texts |
①サクセス管理栄養士講座『人体の構造と機能及び疾病の成り立ちⅠ・Ⅱ』第一出版 ②栄養科学イラストレイテッド解剖生理学 羊土社、 ③栄養科学イラストレイテッド演習版「解剖生理学ノート」(問題集)羊土社 |
参考図書 /Reference Books |
①一條 尚著『臨床検査学講座 解剖学』医歯薬出版 ②今川珍彦・北川清吉著『臨床検査学講座生理学』医歯薬出版、 ③トートラ「人体の構造と機能」丸善 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 解剖生理学とは何か。 | 栄養学部(管理栄養士課程)で履修する解剖生理学について概説し、この授業で学習する内容のイントロダクションを行う。 | |
2 | 第2回 | 細胞、人体組織(1.人体の構成)、器官、系統、細胞小器官、細胞の分化と増殖、生体成分とその分析 (1) | 人体を構成している細胞、組織、器官、系統について概説する。 (1)細胞を構成する細胞小器官の構造と働きについて学習する。 (2)細胞の分化と増殖について学習する。 |
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3 | 第3回 | 細胞、人体組織(1.人体の構成)、器官、系統、細胞小器官、細胞の分化と増殖、生体成分とその分析 (2) | 人体を構成している細胞、組織、器官、系統について概説する。 (3)上皮組織、支持組織、筋組織、神経組織について学習する。 (4)主な器官の構造、働きについて学習する。 (5)人体の各系統について学習する。 |
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4 | 第4回 | 細胞、人体組織(1.人体の構成)、器官、系統、細胞小器官、細胞の分化と増殖、生体成分とその分析 (3) | 人体を構成している細胞、組織、器官、系統について概説する。 (6)人体を構成している生体成分について学習する。 (7)生体成分を分離、解析する生化学的方法について学習する。 |
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5 | 第5回 | 消化器系 | 消化について概説し、口から肛門までの消化器官と付属器官の構造と働きについて学習する。 (1)口腔(歯、舌、唾液腺)、食道、胃、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓の構造と働きについて詳しく学習する。 (2)消化の働きを調節する神経系とホルモンについて学習する。 (3)消化に関係した反射について学習する。 |
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6 | 第6回 | 循環器系 | 循環器系を構成している心臓、血管について概説する。 (1)心臓の構造と働きについて学習する。 (2)血管の構造と働き、および人体の主な血管について学習する。 (3)心臓の働きを調節している神経系とその中枢、およびホルモンについて学習する。 (4)血圧の調節について学習する。 |
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7 | 第7回 | 腎・尿路系 | 泌尿器系の腎臓、尿管、膀胱の構造と働きについて概説する。 (1)腎臓の構造と働きについて学習する。 (2)尿管と膀胱の構造と働きについて学習する。 (3)各尿細管の働きと関連するホルモンについて学習する。 (4)体液の浸透圧、pH、血圧等の調節作用について学習する。 |
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8 | 第8回 | 内分泌系 | 各内分泌腺の構造と分泌されるホルモンの働きおよび分泌調節について概説する。 (1)視床下部、下垂体、甲状腺、膵臓、性腺、副腎など主な内分泌腺の構造と分泌されるホルモンおよび分泌調節について学習する。 (2)ホルモンの構造と細胞での受容体と情報伝達について学習する。 |
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9 | 第9回 | 神経系 | 中枢神経系と末梢神経系の構成と主要な働きについて概説する。 (1)脳と脊髄の構造と働きについて学習する。 (2)脳神経、脊髄神経、自律神経について学習する。 |
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10 | 第10回 | 呼吸器系 | 呼吸器系を構成している各器官の構造と働きについて概説する。 (1)鼻腔、喉頭、気管、気管支、肺の構造と働きについて学習する。 (2)呼吸の調節系について学習する。 (3)呼吸の生理について学習する。 (4)ガスの運搬と体液のpH調節について学習する。 |
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11 | 第11回 | 運動器(筋・骨格)系 | 人体の主な骨格筋と骨格について概説する。 (1)横紋筋と平滑筋の構造と収縮機構について学習する。 (2)人体の主要な骨格筋と働きについて学習する。 (3)人体の骨格と骨の代謝と働きについて学習する。 |
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12 | 第12回 | 生殖器系 | 男性と女性の生殖器について構造と働きを概説する。 | |
13 | 第13回 | 血液・造血器・リンパ系 | 血液の組成について概説する。 (1)有形成分(赤血球、白血球、血小板)の構造と働きについて学習する。 (2)血漿成分とその働きについて学習する。 (3)造血について学習する。 (4)リンパ系について学習する。 |
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14 | 第14回 | 免疫・アレルギー | 人の免疫系とアレルギーについて概説する。 (1)免疫系(細胞性免疫と液性免疫)と、その調節系について学習する。 (2)アレルギーについて学習する。 |
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15 | 第15回 | 総括 | いままで学習してきたことについてまとめと復習、および、各系統間の相互の関連について学習する。 |