科目一覧へ戻る | 2023/07/31 現在 |
開講科目名 /Class |
言語文化論ワークショップⅠ(2022年度以前入学生)/Workshop in Language and Culture Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
K051081001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
博士/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水1(前期)/WED1(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
野田 春美/NODA HARUMI |
科目区分 /Course Group |
〈研究科共通コースワーク科目〉 /〈Common Coursework〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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野田 春美/NODA HARUMI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義・演習 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、地域文化論専攻博士課程のDPに示されている、「人と文化について高度な専門知識と技能を習得し、それを実際に運用することができる」ことを目的とする。具体的には、日本語においてルールから逸脱していると見られる現象をテーマとする。 金澤裕之・川端元子・森篤嗣(編)(2021)『日本語の乱れか変化か―これまでの日本語、これからの日本語―』をテキストとして、日本語の「今」の変化について議論し、身近な現象を考察する視点と方法を身につける。学んだことを的確に文章で表現する技術も身につける。 日本語の「今」を知ることは、国語教員や日本語教員を目指す人にも有益である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1 現在の日本語の変化について説明できる。(知識) 2 得た知識を生かして言語現象を観察し、それを文章で表現できる。(技能) |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
テキストの論文の内容を担当受講生が配布資料としてまとめてくる。それを参考に、全員で論文を読む。次に、担当教員が補足説明を行う。その後、当該論文の主張をめぐって議論する。 第6回、第11回、第15回は受講生が小レポートを持参し、相互コメントを経て自分のレポートの文章を修正するワークショップ形式をとる。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
・日本語学や言語学の基礎知識があることが望ましい。 ・第6回、第11回、第15回はノートPCを持参してもらう。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
担当の受講生は、論文の要点をまとめた配布資料を準備する。ほかの受講生も当該論文を読んでくる。(平均で1時間程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
小レポートを3回課す。コメントを入れて返却する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業の準備(配布資料作成)と参加態度70%、小レポート(3回)30%で評価する。 |
テキスト /Required Texts |
金澤裕之・川端元子・森篤嗣(編)(2021)『日本語の乱れか変化か―これまでの日本語、これからの日本語―』ひつじ書房(3,800円+税) |
参考図書 /Reference Books |
必要に応じて紹介する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 導入 | 受講生の日本語学に関する知識を確認し、授業の進め方を示す。 | |
2 | 第2回 | 論文内容の検討1 | 「若者の言葉から見た日本語の未来」(金澤裕之)を読み、議論する。 | |
3 | 第3回 | 論文内容の検討2 | 「授受表現の文法的逸脱表現」(山田敏弘)を読み、議論する。 | |
4 | 第4回 | 論文内容の検討3 | 「音声における逸脱」(尾崎喜光)を読み、議論する。 | |
5 | 第5回 | 論文内容の検討4 | 「J ポップの歌詞に見られる逸脱表現」(野田春美)を読み、議論する。 | |
6 | 第6回 | 小レポートの相互コメントと修正 | 第2~5回のテーマのいずれかに関する小レポートについて、相互コメントと修正を行う。 | |
7 | 第7回 | 論文内容の検討5 | 「大学生の文章に見られる逸脱表現」(川端元子)を読み、議論する。 | |
8 | 第8回 | 論文内容の検討6 | 「商品名に見る新たな表現の産出と定着」(蓑川惠理子)を読み、議論する。 | |
9 | 第9回 | 論文内容の検討7 | 「新語の定着とその条件」(橋本行洋)を読み、議論する。 | |
10 | 第10回 | 論文内容の検討8 | 「外来語の氾濫・乱用と叙述語化」(金 愛蘭)を読み、議論する。 | |
11 | 第11回 | 小レポートの相互コメントと修正 | 第7~10回のテーマのいずれかに関する小レポートについて、相互コメントと修正を行う。 | |
12 | 第12回 | 論文内容の検討9 | 「「爪痕を残す」の「新用法」から考える慣用的な表現の逸脱」(岡田祥平)を読み、議論する。 | |
13 | 第13回 | 論文内容の検討10 | 「書き言葉におけるテル縮約形と日本語教育」(森 篤嗣)を読み、議論する。 | |
14 | 第14回 | 論文内容の検討11 | 「国会集団語の誕生・発達過程に見る逸脱現象」(松田謙次郎)を読み、議論する。 | |
15 | 第15回 | 小レポートの相互コメントと修正 | 第12~14回のテーマのいずれかに関する小レポートについて、相互コメントと修正を行う。 |