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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/05/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
医療栄養学特殊講義
授業コード
/Class Code
K010211001
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
博士/
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
通年集中/FULL-YEAR INTENSIVE
曜日・時限
/Day, Period
他/OTHERS
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
藤岡 由夫/FUJIOKA YOSHIO
科目区分
/Course Group
食品薬品総合科学研究科 【食品薬品総合科学専攻】/食品薬品総合科学研究科 【食品薬品総合科学専攻】
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
藤岡 由夫/FUJIOKA YOSHIO 栄養学部/Nutrition
授業の方法
/Class Format
【対面授業(講義)】
授業の目的
/Class Purpose
心筋梗塞や脳卒中など生活習慣病として知られる疾患には、食事や嗜好品などが大きく影響を及ぼす。個々の遺伝や体質の違いを理解し、それぞれに対応する食事内容を考えることが、疾患の予防・改善に必要である。楽しみでもある食事を無理なく改善させるためには、生化学、生理学、臨床病理、内科診断学だけでなく、栄養学、臨床疫学、臨床薬学の知識と実践の修得が要求されている。本講義は上記に対応できる人材育成を目的として、具体的な症例を基に最新の論文や情報を加えて、基本的入門的な内容で行う。
本講義は食品薬品総合科学研究科のDPにおいて主に以下の点に主題を置きます。1. 栄養、食品、薬品、医療の分野に関して、最先端の高度な知識を修得し、研究対象や研究方法を自ら見出し、展開する研究遂行能力を獲得する。2. 栄養学と薬学の境界領域での斬新な発想、論理的な思考によって社会の発展と科学の進歩に貢献でき、さらに国際的に活動できる能力を身につける。
到 達 目 標
/Class Objectives
生活習慣病それぞれにおける病態の説明を、生化学、臨床栄養学、臨床疫学を中心とした知識と栄養学に基ずいた実践方法(食事内容)を組み合わせて解説できることを目標とする。
授業のキーワード
/Keywords
生活習慣病、糖代謝異常、脂質代謝異常、高血圧、メタボリックシンドローム、慢性腎臓病
授業の進め方
/Method of Instruction
症例の解説を中心に行うが、それぞれにおいて最も大切である点を強調し、病態が改善する最適な、あるいは実現可能な治療手段を考えられるようにする。講義を中心にすすめ、授業ごとに口頭質問および小テストを実施する。
履修するにあたって
/Instruction to Students
読む論文は各自で選定後、担当教員と相談して決定する。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)の「人体の構造と機能および疾病の成り立ち」に含まれる、臨床医学総論、生化学、生理学の各講義のテキストおよびプリント教材を繰り返し復習してください。 
復習は講義と同程度の時間を要します。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
レポートおよび発表、レポートは採点し、フィードバックとして復習に用います。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業ごとに口頭質問および小テスト(15%)を実施し、85%レポート課題で評価する。
テキスト
/Required Texts
臨床医学総論、基礎栄養学、臨床栄養学、公衆栄養学、応用栄養学および生化学生理学の教科書および関連プリント、そして講義で配布されるプリント
参考図書
/Reference Books
動脈硬化性疾患予防ガイドライン、糖尿病治療ガイド、高血圧治療ガイドライン
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 脂質異常① LDLおよびレムナント代謝を中心に動脈硬化発症におけるコレステロールとトリグリセライドの細胞内および血液中の動きを理解する。コホート研究、食事指導の効果、薬物介入試験の代表例を通して、その意義と限界を把握する。
特に冠疾患、狭心症や心筋梗塞などの動脈硬化性心疾患の病態や治療効果を理解する。
2 第2回 脂質異常② LDLおよびレムナント代謝を中心に動脈硬化発症におけるコレステロールとトリグリセライドの細胞内および血液中の動きを理解する。コホート研究、食事指導の効果、薬物介入試験の代表例を通して、その意義と限界を把握する。
特に脳血管疾患、末梢動脈疾患;冠動脈硬化とは異なる部位の疾患を理解する。
3 第3回 脂質異常③ LDLおよびレムナント代謝を中心に動脈硬化発症におけるコレステロールとトリグリセライドの細胞内および血液中の動きを理解する。コホート研究、食事指導の効果、薬物介入試験の代表例を通して、その意義と限界を把握する。
外因性リポ蛋白と内因性リポ蛋白、すなわち食事由来と肝由来のリポ蛋白の代謝の流れと関与する酵素や蛋白、コレステロール逆転送系、LDL受容体とそれの低下による家族性高コレステロール血症を理解する。栄養指導を行うに際し、最も基本となる病態の把握に必要不可欠である。
4 第4回 脂質異常④ LDLおよびレムナント代謝を中心に動脈硬化発症におけるコレステロールとトリグリセライドの細胞内および血液中の動きを理解する。コホート研究、食事指導の効果、薬物介入試験の代表例を通して、その意義と限界を把握する。
動脈硬化惹起性のリポ蛋白であるレムナントは、メタボリックシンドロームや糖尿病、家族性III型高脂血症の際にみられる。このリポ蛋白の性質、動脈硬化への関与を代謝異常疾患の背景を踏まえて理解する。
5 第5回 脂質異常⑤ LDLおよびレムナント代謝を中心に動脈硬化発症におけるコレステロールとトリグリセライドの細胞内および血液中の動きを理解する。コホート研究、食事指導の効果、薬物介入試験の代表例を通して、その意義と限界を把握する。
動脈硬化性疾患予防ガイドラインの内容を理解する。
6 第6回 糖代謝異常、メタボリックシンドローム、脂肪肝① 糖代謝異常と肥満、非アルコール性肝障害を惹起するホルモン、転写因子などの関与を生化学的に理解し、食事、薬物、運動療法の意義と効果を把握する。
糖尿病発症の機序とそれに対応する治療を理解する
7 第7回 糖代謝異常、メタボリックシンドローム、脂肪肝② 糖代謝異常と肥満、非アルコール性肝障害を惹起するホルモン、転写因子などの関与を生化学的に理解し、食事、薬物、運動療法の意義と効果を把握する。
糖尿病の合併症、特に腎症に対する治療を理解する。
8 第8回 糖代謝異常、メタボリックシンドローム、脂肪肝③ 糖代謝異常と肥満、非アルコール性肝障害を惹起するホルモン、転写因子などの関与を生化学的に理解し、食事、薬物、運動療法の意義と効果を把握する。
糖尿病の合併症、特に網膜症に対する治療を理解する。
9 第9回 糖代謝異常、メタボリックシンドローム、脂肪肝④ 糖代謝異常と肥満、非アルコール性肝障害を惹起するホルモン、転写因子などの関与を生化学的に理解し、食事、薬物、運動療法の意義と効果を把握する。
特に、メタボリックシンドローム及び肥満症について理解する。
10 第10回 糖代謝異常、メタボリックシンドローム、脂肪肝⑤ 糖代謝異常と肥満、非アルコール性肝障害を惹起するホルモン、転写因子などの関与を生化学的に理解し、食事、薬物、運動療法の意義と効果を把握する。
特に非アルコール性肝障害に対する治療を理解する。
11 第11回 高血圧① 血圧をコントロールする交感神経系、レニンアンジオテンシン系、その他のホルモンの作用を理解し、食塩摂取との関係をもとに血圧コントロールの基本を考える。病態に沿った薬物療法の効果を判断できるようにする。特にレニンアンジオテンシン系の抑制薬について理解する。
12 第12回 高血圧② 血圧をコントロールする交感神経系、レニンアンジオテンシン系、その他のホルモンの作用を理解し、食塩摂取との関係をもとに血圧コントロールの基本を考える。病態に沿った薬物療法の効果を判断できるようにする。特にベータ遮断薬について理解する。
13 第13回 高血圧③ 血圧をコントロールする交感神経系、レニンアンジオテンシン系、その他のホルモンの作用を理解し、食塩摂取との関係をもとに血圧コントロールの基本を考える。病態に沿った薬物療法の効果を判断できるようにする。食塩摂取と特に利尿薬について理解する。
14 第14回 高血圧④ 血圧をコントロールする交感神経系、レニンアンジオテンシン系、その他のホルモンの作用を理解し、食塩摂取との関係をもとに血圧コントロールの基本を考える。病態に沿った薬物療法の効果を判断できるようにする。降圧薬の中でも、特に心不全治療薬の現状について理解する。
15 第15回 総括 個々の疾患における基本方針を確認する。

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