科目一覧へ戻る | 2023/05/11 現在 |
開講科目名 /Class |
医用バイオナノテクノロジー/Biomedical Nanotechnology |
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授業コード /Class Code |
K010121001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
博士/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
通年集中/FULL-YEAR INTENSIVE |
曜日・時限 /Day, Period |
他/OTHERS |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
山原 弘/YAMAHARA HIROSHI |
科目区分 /Course Group |
食品薬品総合科学研究科 【食品薬品総合科学専攻】/食品薬品総合科学研究科 【食品薬品総合科学専攻】 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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山原 弘/YAMAHARA HIROSHI | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
バイオナノテクノロジーとは、バイオテクノロジーとナノテクノロジーを融合させた新たなものづくり技術のことを指します。バイオテクノロジーは遺伝子工学や細胞工学の技術を利用して、医療、物質生産、環境保全等に役立つものを開発する技術のことです。ナノテクノロジーとは10のマイナス9乗メートル(1ミリメートルの百万分の1)スケールのとても小さな部品を材料に、ものづくりをおこなう技術です。この「バイオ」と「ナノ」を融合させたバイオナノテクノロジーでは、ナノメートルスケールの大きさを持つ核酸やタンパク質等の生体分子を用いて、新しい材料や素子、装置を作りだす研究が行われています。バイオナノテクノロジーで作られたナノ材料の医療分野での利用について理解する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
近年、ナノバイオテクノロジーが急速に発展し、バイオテクノロジー分野でも世界で最先端の話題となっている。特にナノ医薬品のキャリア、ナノ医療材料、ナノバイオセンサー等の医療分野で幅広い応用性と産業化について理解するとともに、ナノバイオテクノロジーの研究及び医療に資することを目標とする。 |
授業のキーワード /Keywords |
バイオテクノロジー、ナノテクノロジー、超分子、バイオミメティックス、製造用細胞基材、不純物の管理、薬理作用と品質特性、免疫原性、バイオシミラー、レギュラトリーサイエンス、連続生産 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
授業計画に従って15回の講義を行ないます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
受講にあたっては関連分野について必ず予習するとともに、復習を行うこと。 質問のための面会が必要でしたらオフィスアワー(随時)を利用してください。緊急の用事などで不在にする可能性もありますので、事前に電子メール(h.yamahara@pharm.kobegakuin.ac.jp)で在室確認をされるとよいでしょう。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
予習として0.5時間程度、復習として1時間程度。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
理解の確認のために、毎回の授業について決められた課題レポートを提出すること。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
①講義で取扱った種々な生体分子デバイスやナノバイオテクノロジーについて十分に理解したかどうか、②この分野の最新の状況を把握したかどうかを確かめる。 具体的には、個々の課題レポートの評価点の積み上げで最終的に評価する。 |
テキスト /Required Texts |
授業にあたってプリントをテキストとして配布する。 |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | バイオナノテクノロジーとは | バイオテクノロジーと医療への貢献について学ぶ。 | |
2 | 第2回 | バイオのナノ構造 | 様々なバイオ医薬品の構造について学ぶ。 | |
3 | 第3回 | 生体分子の超分子化 | 超分子の構造と超分子技術について学ぶ。 | |
4 | 第4回 | バイオミメティックス | バイオの構造構築とナノテクノロジーを融合させたバイオナノテクノロジーと生物模倣について学ぶ。 | |
5 | 第5回 | 製造用細胞基材 | 生物薬品(バイオテクノロジー応用医薬品/生物起源由来医薬品)製造用細胞基剤の由来、調製及び特性解析について学ぶ。 | |
6 | 第6回 | メディカルナノテクノロジー | ナノマシン、スマートナノマシンの医療への応用について学ぶ。 | |
7 | 第7回 | 組織工学・再生医療応用 | 組織工学・再生医療技術による再生組織の構築、分化制御技術について学ぶ。 | |
8 | 第8回 | 不純物の管理 | 目的物質由来不純物、製造工程由来不純物について学ぶ。 | |
9 | 第9回 | バイオ医薬品の安定性 | バイオ医薬品の化学変化、高次構造変化及び安定性の評価法について学ぶ | |
10 | 第10回 | 薬理作用と品質特性 | 抗体医薬品の作用メカニズムと評価法、品質特性について学ぶ。 | |
11 | 第11回 | 免疫原性 | 抗体産生の機構、免疫原性のリスク評価、免疫原性の有効性と安全性について学ぶ。 | |
12 | 第12回 | バイオシミラー | バイオシミラーの定義、品質管理における留意事項について学ぶ。 | |
13 | 第13回 | 医薬品のライフサイクルマネジメント | ICHQ12について学ぶ。 | |
14 | 第14回 | 連続生産技術の進展 | 連続生産技術の進展について学ぶ。 | |
15 | 第15回 | AnalyticalQbD | 分析法開発、分析法バリデーションについて学ぶ。 |