科目一覧へ戻る | 2023/05/11 現在 |
開講科目名 /Class |
細胞療法学/Cell Therapeutics |
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授業コード /Class Code |
K010061001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
博士/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
通年集中/FULL-YEAR INTENSIVE |
曜日・時限 /Day, Period |
他/OTHERS |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
鈴木 大介/SUZUKI DAISUKE |
科目区分 /Course Group |
食品薬品総合科学研究科 【食品薬品総合科学専攻】/食品薬品総合科学研究科 【食品薬品総合科学専攻】 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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鈴木 大介/SUZUKI DAISUKE | 栄養学部/Nutrition |
授業の方法 /Class Format |
【対面授業(講義)】 (オンラインによる解説の有効性が高い内容については、オンラインで実施する場合もある) |
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授業の目的 /Class Purpose |
難治性疾患に対する治療は、従来の化合物医薬の使用に加え、生きた細胞が医薬として活躍の場を拡げている。中でも、移植医療・再生医療の主軸となる幹細胞や、癌根絶を目指した癌免疫療法で用いられる免疫細胞が注目されている。本講義では食品薬品総合科学研究科のDPに示す通り、栄養、食品、薬品、医療の分野に関して、最先端の高度な知識を修得し、研究対象や研究方法を自ら見出し、展開する研究遂行能力を獲得すること、栄養学と薬学の境界領域での斬新な発想、論理的な思考によって社会の発展と科学の進歩に貢献でき、さらに国際的に活動できる能力を身につけることを目指している。具体的には、先端医療における必要な基礎知識を学び、臨床応用の実践例を追いながら細胞療法の基礎的概念の理解を目指す。また、再生医療や免疫細胞療法の実践に必要である法的・倫理的課題についても議論を深める。そして、本医療分野における最先端の研究について調べまとめ、最新知見と技術の発展状況を理解することによって、細胞を用いた医療の世界的動向を把握する。なお、本講義の担当者は、大学・研究機関で免疫学、幹細胞生物学、分子病態医化学の分野における研究者としての実務経験がある教員であり、本講義はより実践的な観点から講義・解説するものである。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
分子細胞生物学的視点に立ち、身体・臓器・組織の発生と再生機序を説明できる。 各種疾患の特徴・病態について、科学的に説明できる。 再生医学・医療の現状(実践例)と課題(最先端の研究例)を説明できる。 免疫学的認識機構に基づいて、癌治療戦略を説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
幹細胞、免疫、癌、医学・生命科学 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義・ディスカッションを中心に進める。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
博士課程の受講者に開講するため、基礎的な医学・生物学の専門的知識を必要とする。個々の興味に応じて理解を深め、それぞれの専門に沿う形で内容を吸収することを望む。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
幅広い医学・生命科学分野に目を向けるため、自身の専門領域とは別の原著論文・レビューを少なくとも毎月3報、完読すること。そして、自己の研鑽に励み、発展的な学習に取り組むこと。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
適宜指示する。採点後、返却するので、今後の参考にすること。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
課題(30%)、レポート(35%)、プレゼンテーション(35%)の総合成績60%以上の得点で合格とする。 |
テキスト /Required Texts |
指定なし |
参考図書 /Reference Books |
1.「細胞の分子生物学 Molecular Biology of the Cell」 ニュートンプレス (参考図書) 2.「免疫生物学 Immunobiology」 南江堂 (参考図書) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 細胞療法概説 | 細胞を用いた医学療法の概要を理解する。 | |
2 | 第2回 | 細胞生物学 | 細胞の性質について理解を深める。 | |
3 | 第3回 | 幹細胞生物学 | 幹細胞の基礎を学び、組織再生・修復の原理を理解する。 | |
4 | 第4回 | 骨髄移植と造血幹細胞 (再生医療1) | 幹細胞医療の例として、造血系のメカニズムを理解する。 | |
5 | 第5回 | 皮膚移植とケラチノサイト (再生医療2) | 幹細胞医療の例として、皮膚科学について理解する。 | |
6 | 第6回 | ES細胞とiPS細胞 (再生医療3) | 幹細胞の多様性と最新テクノロジーについて知識を深める。 | |
7 | 第7回 | iPS細胞を使った心筋再生 (再生医療4) | iPS幹細胞を用いた実践例に基づいて、最新医療を知る。 | |
8 | 第8回 | 癌免疫の基礎 | 癌との戦い - 免疫抑制制御について知る。 | |
9 | 第9回 | 免疫学-自己と非自己の識別機構 | 免疫学的認識機構について理解を深める。 | |
10 | 第10回 | 活性化T細胞療法 | 従来の免疫細胞療法について理解する。 | |
11 | 第11回 | 抗体療法と免疫細胞 | 抗体医薬を介する免疫制御を理解する。 | |
12 | 第12回 | CAR-T細胞療法 | 免疫学的認識の改良による癌戦略を理解する。 | |
13 | 第13回 | プレゼンテーション1 | 最新の研究事情を調べ、発表形式にまとめる。 | |
14 | 第14回 | プレゼンテーション2 | 最新の研究をプレゼン形式で紹介する。 | |
15 | 第15回 | 総括 | 再生医療や免疫細胞療法について、理解度を確認する。 |