シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/31 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
西洋文化論特殊講義Ⅰ
授業コード
/Class Code
J012031001
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
修士/
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
金2(前期)/FRI2(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI
科目区分
/Course Group
〈西洋文化論〉 /COURSE OF WESTERN LANGUAGES AND CULTURES
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
長谷川 弘基/HASEGAWA HIROKI 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
この授業は主に人間文化学研究科ディプロマポリシーに示す「専門領域において十分な知識と技能を蓄積し、それを学問上の研究課題や実社会の諸問題に対して的確に応用することができる」能力の涵養を目指すものである。
[目的]言語によるコミュニケーションについて、日常行われている実際の言語活動に関して言語学や記号論の知見がどのような意味を持つのか、そもそも言語によるコミュニケーションとはどのようなものであるのかを、じっくりと考察する。
到 達 目 標
/Class Objectives
1)「ことば」の不可解さを意識し、その理由を大まかに説明できる。
2)記号論の基本的な考え方を理解する。
3)コミュニケーションが抱える問題を理解し、その危険性を意識できるようになる。  
授業のキーワード
/Keywords
言語、意味、記号論、文化コード
授業の進め方
/Method of Instruction
シラバスに沿って講義を行う。
履修するにあたって
/Instruction to Students
授業で紹介する参考文献や、配布する資料を各自で必ず読むことが必要である(そうしないと、授業内容が理解できなくなる)。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
読まねばならない参考文献も多く、おおむね2時間ほどの予習と復習が求められる。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
学期末に課題としてレポートを課す。また、毎回の授業で問題が提出され、解答が求められる。
授業中に口頭でフィードバックする。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
学期末のレポート(50%)、授業ごとの解答の合算(50%)
テキスト
/Required Texts
参考図書
/Reference Books
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 イントロダクション 文学、言語学、言語哲学の関連性について
2 第2回 「意味」とは何か#1 「意味がわかる」「意味がわからない」というとき、いったい何を問題にしているのか? そもそも「意味」とは何なのか? 「言葉」の不可解さについて、フレーゲの記述を参考にして概観する。
3 第3回 「意味」とは何か#2 引き続き、「意味」について、ウィットゲンシュタインの言説を中心に考察する。
4 第4回 意味伝達のメカニズムと問題点の確認 日常のコミュニケーションに潜在する興味深い問題点を確認し、以後の講義の道筋を見定める。
5 第5回 言語の詩的機能 ヤコブソンの言語機能論を参照に、いわゆる言語の「詩的機能」について確認した上で、言語の基本的機能について学ぶ。
6 第6回 言語機能論 引き続き、ヤコブソンの言語機能論について考察する。
7 第7回 ソシュールの記号論 ソシュールの記号論を概観し、言語学から記号論への移行の意義について考察する。
8 第8回 パースの記号論 パースが記号論の分野で果たした役割について概観する。
9 第9回 ネルソン・グッドマンの二つの記号体系について ネルソン・グッドマンの提唱するアナログ的記号体系とデジタル的記号体系の意味と差異について概観する。
10 第10回 ネルソン・グッドマンの二つの記号体系について #2
引き続き、ネルソン・グッドマンの記号論について考察する。
11 第11回 ディノテーションとコノテーション  ロラン・バルトの指摘を参照に、ディノテーションとコノテーションの差異を確認し、日常のコミュニケーションの仕組みを考察する。
12 第12回 ディノテーションとコノテーション  #2 引き続きディノテーションとコノテーションの問題について考察を深める。
13 第13回 文化コードとイデオロギー コミュニケーションにおける文化コードの働きについて考察する。 
14 第14回 言葉と記号 以上の講義を振り返り、言語を記号として理解することの意義、記号論の今日的可能性について考察する。 
15 第15回 まとめ 全体のまとめとして、人間にとっての言葉の意味について、新たな視点から考察する。 

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