科目一覧へ戻る | 2023/07/31 現在 |
開講科目名 /Class |
東アジア文化論専門講義Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
J011921001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火2(前期)/TUE2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
中山 文/NAKAYAMA FUMI |
科目区分 /Course Group |
〈東アジア文化論〉 /COURSE OF EAST ASIAN LANGUAGES AND CULTURES |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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中山 文/NAKAYAMA FUMI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義 (対面) 特別警報又は暴風警報発令の場合、本科目は通常授業時同様に休講とします。 時間や地域など取扱いの詳細は大学HPを確認してください。 連絡は fumi@human.kobegakuin.ac.jp |
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授業の目的 /Class Purpose |
〈主題〉この科目は、人間文化学研究科のDPに示す、「専門領域において十分な知識と技能を蓄積し、それを学問上の研究課題や実社会の諸問題に対して的確に応用することができる」能力の涵養を目指すものである。 今年は中国建国72周年にあたる。中国庶民の代表的娯楽であった演劇は当時、重要な政治として大きな役割を果たした。特に、直接西洋や日本の租界が置かれた上海では、近代の西洋文明とともに中国各地の地方劇が妍を競っていた。 当時の演劇が果たしていた政治的メディアとしての役割と庶民の娯楽としての役割について考える。 当授業では、日中戦争期に上海で発展した「越劇」をキーワードに、当時の演劇状況、上海の様子などを学ぶ。 越劇は浙江省の農村芝居を起源とし、2006年に百周年を迎えた。現在では中国第二の劇種にまで成長している。「中国の宝塚」とよばれるように、女性だけで営まれるこの劇種がここまで劇的な成長を遂げた理由を、中国社会の歴史的変化とともに考える。 越劇の発展には日本の中国侵略の歴史が深く関わっている。1930‐40年代の日中関係史および、日中文化人の交流の様子を念頭に置きつつ、当時上海を風靡した越劇代表作の台本を読み、DVDで舞台の様子を鑑賞する。この劇種が21世紀の現在も中国で愛され続ける理由を考えてみたい。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
〈目標〉①越劇と話劇の特殊性を知り、中国文化を深く理解することができる。②中国語資料の翻訳と動画資料を通して、中国語の初歩的な力がつく。 |
授業のキーワード /Keywords |
上海 女性演劇 越劇 映画 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
テキストを読みつつ、適宜映像を鑑賞する。作品の感想を話し合う。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
〈受講生への希望〉 中国映画や中国演劇のお知らせをします。必ず、1本は見に行ってレポートを書いてください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
予習として、ネット上に上がっている中国演劇作品を見てくる。 予習復習に2時間以上必要。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業で取り上げた作品を鑑賞し、劇評を提出する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
①毎回の感想文による授業内容の理解度(40%) ②授業中に見た作品に対しての自分の考えを述べ、討論する(30%) ③中国演劇や映画作品について、レポートをまとめる(30%) レポートの返却 |
テキスト /Required Texts |
中山 文編著『新版・越劇の世界ーー中国の女性演劇』(NTStation) |
参考図書 /Reference Books |
『中国の娯楽とジェンダー』勉誠出版社 2022年 『中国ジェンダー史研究入門』京都大学学術出版会 2018年 佐治俊彦 『かくも美しく、かくもけなげにも』 (草の根出版会) 田村容子『男旦(おんながた)とモダンガール』中国文庫 2019年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 研究倫理について | 研究者の卵である大学院生として心得ておくべき倫理やマナー、学術論文執筆時のルールなどについての知識を得る。 | |
2 | 第2回 | 芝居というもの, 中国現代史 |
日本の演劇と中国の演劇を比較。その違いを考える。 日中戦争、抗日戦争期の中国史を振り返る |
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3 | 第3回 | 時代と演劇 | 話劇の始まりと発展を考える | |
4 | 第4回 | 時代と上海 | 当時の上海における文化を考える | |
5 | 第5回 | 時代と上海2 | 当時の上海における演劇を考える | |
6 | 第6回 | 越劇史① | 浙江省で生まれた農村芝居が上海で花開く来るまでを考える | |
7 | 第7回 | 越劇史② | 上海に根付くための第一段階である姚水娟の活躍を考える。 | |
8 | 第8回 | 越劇史③ | 袁雪芬の越劇改革を考える。 | |
9 | 第9回 | 越劇史④ | 「舞台姉妹」を鑑賞し、当時の女性の置かれた状況を考える | |
10 | 第10回 | 越劇史⑤ | 文革時代の演劇について考える。 | |
11 | 第11回 | 越劇史⑥ | 浙江省小百花越劇団を通して、文革以後の越劇について考える。 | |
12 | 第12回 | 越劇史⑦ | 楊小青の90年代越劇作品について考える | |
13 | 第13回 | 越劇史⑧ | 楊小青の2000年代以後作品について考える。 | |
14 | 第14回 | グリーンフェスティバル参加に振り替え。 | 「初めての浪曲、おなじみの落語」で日本の話芸を観賞する。 | |
15 | 第15回 | まとめ | 越劇と女性について考える | |
16 | 第25回 |