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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/07 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
国際関係論特殊講義/Advanced Lecture on International Relations
授業コード
/Class Code
J011761001
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
修士/
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
月3(前期)/MON3(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
岩田 将幸/IWATA MASAYUKI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
岩田 将幸/IWATA MASAYUKI 法学部/Law
授業の方法
/Class Format
演習形式および講義形式を兼ねる。
英語の文献と日本語の文献を合わせて購読しつつ、講義を進めていく

メールの連絡先
miwat@law.kobegakuin.ac.jp

特別警報の際でも、オンライン講義は原則として実施します。ただし、自治体から避難等の指示が出されている場合は、その旨の連絡を上記までしてください。欠席としては扱いません。
授業の目的
/Class Purpose
本講義の目的は、今日、われわれはどのような世界に住んでいるのかを考察することにある。

国際政治における現実主義が前提とするアナーキーな世界とはいえど、グローバル化の進展と相互依存の進む世界において、世界のどこかで起きている事象は決してわれわれにも無関係とはいえない。

また、グローバルな世界を対象とした国際関係論についてより深く学習するにつき、必須となる英語に関してもある程度の習熟を目指す。

つまり、法学研究科修士課程のDPに則り、われわれが暮らすクロ―バルな相互依存の中で、われわれ自身が帰属する国際社会が、いかにあるいはどのように組織化されて、あるいはされつつあるのかを考察する。 
到 達 目 標
/Class Objectives
上記の講義目的に基づけば、受講学生はそれぞれ以下の点を到達目標とすることになる。
①国際関係の理論的枠組みを理解できるようになる。
②国際関係の歴史の大枠とその主要な変容を理解できるようになる。
③グローバル化が進む世界で、いかにして我々の日常が世界大での相互依存のただなかに置かれているかを理解できるようになる。
④グローバル化がもたらす多角的な側面を理解し、それがどのような課題をわれわれに突き付けているかを理解できるようになる。
⑤世界の各地域の特性を学び、各地域が抱える課題やそれに対処するために存在する国際機構等についての知見を有することができる。
⑥その上で、世界全体としてグローバル社会の中で取り組まれている喫緊の課題について問題意識を持つことができるようになる。 
⑦国際関係論において頻繁に用いられる英語の表現や文章を理解できるようになる。 
授業のキーワード
/Keywords
グローバル化、国際社会、国際秩序、国際関係理論、グローバル・ガヴァナンス、外交、国際関係に関する英語表現の理解 
授業の進め方
/Method of Instruction
①受講生は事前に指定したテキストの箇所のレジュメ(現状、問題点、取り組みを中心に)を作成する。
②受講生は事前に指摘した英語のパラグラフの読み、意訳する。
③教員は上述の日本語でのレジュメおよび英語の文章の解説を行う。
④教員と学生は、上述の過程をもとにして、議論を整理しつつ、問題点を明らかにしていく。そうした反復学習方式を用いてグローバル化という現象やその現象を対象とした国際関係論理解を深めていく。 
履修するにあたって
/Instruction to Students
新聞やHPなどのメディア媒体の海外ニュース情報に通じ、感度を高めていく意欲や姿勢が求められる。なぜなら、グローバル化が進んだ今日、われわれは高度な相互依存関係にあり、海外での出来事に無関心であることは、自分自身の生活や自分の暮らす日常世界に対する関心を押し下げてしまうことになるからである。
それとともに、自分が暮らす社会における「多様性」に関して理解を深めようとする意欲や姿勢が求められる。固定的かつ短視眼的な視野で物事を判断することは、自分とは異なる他者を「排除」することにつながりかねない。そうすれば、自分の住む世界は閉じたものとなり、そこから得られるものは限られ、自らの可能性も狭めてしまうことになる。
国際関係に関する大学院での講義科目となるので、自分の住む世界がどうやって形作られ、変化していき、それに対して自分がどう解釈し行動していくかが問われていくことをよく理解しておくことが求められる。
また、国際関係論をより深く学ぶうえで必須となる英語力の強化と英文の文章読解に努めてもらいたい。そのため、最低限の英語のボキャブラリーやイディオム、文法を習熟していることが望ましい。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
事前に指定したテキストの箇所のレジュメ(現状、問題点、取り組みを中心に)を作成する。
事前に指定した英文の箇所を意訳できるように準備する(最低限のこととして、知らない単語や熟語を調べ、文章構造を把握し、不明や点や理解できない点を質問できるようにしておくこと)。
各講義につき、3時間程度の予習を要する。  
提出課題など
/Quiz,Report,etc
各回におけるレジュメおよびコメントの提出。
毎回のレジュメやコメントに関しては、レジュメの形式、中身のまとめ方、理解の程度に関して指摘が行われる。文書の作成に関しては、そうした指摘をを反映していて、毎回、改善していくことが求められる。また、理解や分析に関して、足らない部分は、別途、文献や資料などが提示される。

ほか、特に提出は求めないが、事前に指定した英文の箇所を意訳できるように準備しておくこと。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
各回のレジュメ30%、講義時の報告20%、英文講読の準備具合や理解の程度30%、講義の内容理解を示す問題意識の提示やディスカッションの質20%。  
テキスト
/Required Texts
英語文献の講読テキストに関しては、講義開始時に学生と相談して決定する。
日本語テキストとしては、吉川元ほか(編)『グローバル・ガヴァナンス論』を使用。
参考図書
/Reference Books
広島市立大学 広島平和研究所(編)『平和と安全保障を考える事典』
初瀬龍平 『国際関係論-日常性で考える-』
大芝亮ほか(編)『パワーから読み解くグローバル・ガバナンス論』
鈴木基史 『グローバル・ガバナンス論講義』
大矢根聡ほか(編)『グローバル・ガバナンス学Ⅰ -理論・歴史・規範-』
渡邊啓貴ほか(編)『グローバル・ガバナンス学Ⅱ -主体・地域・新領域-』
このほか必要に応じて、講義時に紹介する。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 ガイダンス  講義の進め方やレジュメの作成の仕方の説明。 
2 グローバル化とはなにか①  グローバル化という多角的現象についてのイントロダクション
英文テキストの読解 
3 グローバル化とはなにか②  グローバル化の経済的、政治的、社会的、法的な側面にそれぞれ焦点をあてる。 
英文テキストの読解 
4 グローバル化と地域① 欧州地域に焦点をあてる。
英文テキストの読解  
5 グローバル化と地域②  東アジア、東南アジアを中心とした地域に焦点をあてる。
英文テキストの読解
6 グローバル化と地域③ 米大陸を中心とした地域に焦点をあてる。 
英文テキストの読解
7 グローバル化と地域④  これまでの学んだ地域の特性を比較検討するとともに、それぞれの地域から何を学ぶことができるかを考察する。
英文テキストの読解
8 グローバル化と地域⑤  アフリカという地域に焦点をあてる。
英文テキストの読解 
9 グローバル化と地域⑥   これまでの学んだ地域の特性を比較検討するとともに、それぞれの地域から何を学ぶことができるかを考察する。
英文テキストの読解
10 グローバル化がもたらす現象①  グローバルな市民社会の出現に焦点をあてる。 
英文テキストの読解
11 グローバル化がもたらす現象②  グローバル化が国家(とりわけ脆弱な国家)にもたらす影響に焦点をあてる。
英文テキストの読解
12 グローバル化がもたらす現象③  グローバルなテロリズムに焦点をあてる。
英文テキストの読解  
13 グローバル化がもたらす現象④   民族とそのグローバルなネットワークに焦点をあてる。 
英文テキストの読解
14 グローバル化がもたらす現象⑤ パブリック・ディプロマシーと呼ばれるグローバル化に対処した新たな外交指針に焦点をあてる。
英文テキストの読解
15 グローバル化がもたらす現象⑥   これまでの学んだグローバル化をもたらす諸現象について復習を行い、その全体像とそれぞれの課題を把握する。 
英文テキストの読解

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