科目一覧へ戻る | 2023/07/31 現在 |
開講科目名 /Class |
産業・労働分野に関する理論と支援の展開/Theory and Applications of Psychology in Industry and Work Area |
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授業コード /Class Code |
J009721001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水2(前期)/WED2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
中川 裕美/NAKAGAWA HIROMI |
科目区分 /Course Group |
〈公認心理師必須科目〉 (講義科目)/〈REQUIRED FOR LICENSED PSYCHOLOGISTS〉 (LECTURES) |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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中川 裕美/NAKAGAWA HIROMI | 心理学部/Psychology |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業は、心理学研究科DP 1、3に示す、産業・労働の分野で心理学の専門性を必要とする職業を担うための広い視野に立つ心理学の専門的知識・技能を身につけ、心理学の高度な知識と技能を活用し様々な分野の今日的課題を発見し、多角的な考察により心理学の理論と実践を相互に関連づけることで解決の方法を見出すことができることを目指します。この科目は、公認心理師必須科目・講義科目に属します。 精神障害による労災請求件数、および決定件数は年々増加傾向にあり、2015年12月より50名以上の従業員がいる事業所を持つ企業では、ストレスチェックの実施が義務づけられるようになりました。また、2018年にはストレスチェックの実施者として必要な研修を修了した公認心理師が加えられました。このような時代背景において、将来、心理の専門家として社会に参加するうえで、職場のメンタルヘルス対策のあり方について理解しておくことは必要不可欠と言えます。この授業では、働く人たちのメンタルヘルスに関する基礎知識、およびメンタルヘルス対策の取り組みについて習得することを目指します。 なお、この授業は、リワーク、外部EAP、企業など、産業分野で心理士としての実務経験を10年以上有する教員が担当を行います。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・産業・労働分野における公認心理師の役割について理解する。(知識) ・産業・労働分野における公認心理師の実践について理解する。(知識) ・産業・労働分野における個人と組織のアセスメント、カウンセリング、コンサルテーションについて理解し、説明できる。(技能) |
授業のキーワード /Keywords |
職場のメンタルヘルス、ストレスチェック、復職支援、職場環境改善、労務管理 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
各回の前半は、各回の主題に関して、受講生による発表および講義形式で授業を進め、授業の後半にディスカッションを行います。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
心理学の専門知識に加え、現代社会における労働の問題についても関心を持ち、新聞やニュースを通して情報収集に努めてほしいと思います。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
各回の授業の事前学習としてテキストの該当箇所について予習する(90分程度) 各回の授業の事後学習としてテキストの該当箇所について小レポートを作成する(90分程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
各回の小レポート、および期末レポートの提出を求めます。 授業時間内で評価のフィードバックを行います。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
3分の2以上の出席をもって評価の対象とする ①期末レポート(40%) ②毎回の小レポート(60%) |
テキスト /Required Texts |
職場のメンタルヘルス 事例で学ぶ考え方と実践ポイント 川上憲人 大修館書店 |
参考図書 /Reference Books |
職場のメンタルヘルス 事例で学ぶ考え方と実践ポイント 川上憲人 大修館書店 産業・組織心理学を学ぶ 金井篤子 編 北大路書房 働く人たちのメンタルへルス対策と実務 森下高治・本岡寛子・枚田香 ナカニシヤ出版 職場におけるメンタルヘルスのスペシャリストBOOK 川上憲人・堤 明純 監修 培風館 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 職場のメンタルヘルスの重要性について | 職場のメンタルヘルスの重要性について、働く人、会社の双方の視点から考察し、議論する。 | |
2 | 第2回 | 働く人のストレスとメンタルヘルス不調について | 働く人たちのメンタルヘルス不調の実際と働く人たちのストレスについて学び、対策について議論する。 | |
3 | 第3回 | 働く人たちの心の病と精神障害等による労働災害・過労自殺 | 働く人たちの心の病と精神障害等による労働災害・過労自殺についての現状を知り、課題と対策について議論する。 | |
4 | 第4回 | メンタルヘルス不調への気づきと対応 | 管理監督者によるメンタルヘルス不調への気づきと相談対応について学び、職場のメンタルヘルスに関する二次予防対策の在り方について議論する。 | |
5 | 第5回 | 職場復帰の支援 | メンタルヘルス不調で休業した従業員の職場復帰支援について学び、職場のメンタルヘルスに関する三次予防対策について議論する。 | |
6 | 第6回 | 自殺予防 | 事例を通して自殺の可能性のある部下への対応や自殺発生後の職場への危機介入について検討する。 | |
7 | 第7回 | ストレスチェック制度 | ストレスチェック制度の理解や、個人と職場組織のストレス評価の方法について学び、習得する。 | |
8 | 第8回 | 職場環境改善 | 職場環境改善の取り組みについて学び、働きやすい職場づくりに向けたアプローチについて議論する。 | |
9 | 第9回 | 予防のためのストレスマネジメント | 産業・労働分野におけるストレスマネジメント、リラクセーション法の導入について議論する。 | |
10 | 第10回 | 職場の人間関係 | 職場における人間関係管理やハラスメントについての現状課題を知り、対策について議論する。 | |
11 | 第11回 | 働くことの意味 | 労働条件管理や職務設計などの観点から働くことの意味の理解について議論する。 | |
12 | 第12回 | リーダーシップ | リーダーシップに関する知見を学び、組織行動の観点から職場のマネジメントについて議論する。 | |
13 | 第13回 | 仕事へのモチベーション | ワークモチベーションに関する知見から、職場の生産性向上に向けた心理の専門家による介入について議論する。 | |
14 | 第14回 | 組織開発 | 多様な価値観や働きかたを育む組織開発の在り方について検討し、個人と組織に対する心理学的アプローチについて議論する。 | |
15 | 第15回 | 総括 | 産業・労働分野における公認心理師の活用について検討し、議論する。 |