科目一覧へ戻る | 2023/07/31 現在 |
開講科目名 /Class |
家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践/Theory and Practice of Psychology for Family, Group, and Community |
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授業コード /Class Code |
J008742001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
水1(後期)/WED1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
石﨑 淳一/ISHIZAKI JUNICHI |
科目区分 /Course Group |
〈公認心理師必須科目〉 (講義科目)/〈REQUIRED FOR LICENSED PSYCHOLOGISTS〉 (LECTURES) |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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石﨑 淳一/ISHIZAKI JUNICHI | 心理学部/Psychology |
授業の方法 /Class Format |
対面授業。講義だが、発表やワークを含む。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は心理学研究科の公認心理師必須科目の講義科目である。 この科目では、社会集団、社会システムに関する心理支援の理論と支援方法について学ぶ。これらは大きく、以下の2つのテーマからなる。①家族関係等の集団の関係性に焦点を当てた心理支援の理論と方法。②地域社会や集団・組織に働きかける心理学的援助に関する理論と方法。①については、様々なカップルカウンセリングや家族療法の理論と支援方法について学ぶと共に、夫婦や親子の支援に関わる医療、福祉、教育、司法、産業の現場について理解する。②については、グループ療法やコンサルテーション、コミュニティ心理学の理論と支援方法について学ぶと共に、こうした支援に関わる医療、福祉、教育、司法、産業の現場について理解する。 この科目は、心理学研究科のDPの以下の項目に関わる。すなわち、DP1に示す「公認心理師の主要5分野等で心理学の専門性を必要とする職業を担うための広い視野に立つ心理学の専門的知識・技能」を学ぶことを目指す。また、同じくDP3の「心理学の理論と実践を相互に関連づけることで、諸分野の今日的課題の解決の方法を見出すこと」、さらにDP4の「高い倫理性と強固な責任感を持って多様な人々と協働し、研究や職務において主体的な役割を果たすこと」を学ぶことを目指す。 なお、この科目担当者は、医療や教育の現場で心理専門職として仕事をする経験をしてきた、実務経験のある教員である。従って、授業においては心理職の働く現場での実際の関わり方等についても言及しながら、より実践的な学びを目指す。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.家族関係等の集団の関係性に焦点を当てた心理支援の理論と方法について説明できる。 2.地域社会や集団・組織に働きかける心理学的援助に関する理論と方法について説明できる。 3.他職種の協働、連携、地域援助等の重要性と方法について説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
心理支援、集団、家族、地域、連携 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
受講生が資料を分担して内容の要旨、要点、疑問点等を発表します。各自で資料の当該箇所を読んできていることが前提となります。内容の要点・論点、注意点について解説し、受講生とともに検討して理解を深めます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
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授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
必要な学修時間は、資料を読むのに2時間程度と考えます。また発表者は、発表準備に5時間程度と考えます。なお、授業の復習もしてください(少なくとも1時間程度)。その他、レポートの作成のための学修時間を必要とします。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業内で前半の終わりと、最終回に確認テストを実施します。また定期試験期間中に最終レポートの提出を求めます。定期試験は実施しません。確認テストの正答は授業中に解説します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業において見られる毎回の学習意欲・態度・質問・意見等(20%)、担当回の発表内容(40%)、最終レポートの内容(40%)から総合的に評価します。 |
テキスト /Required Texts |
授業の全体を通してのテキストはありません。複数の図書資料、その関連の論文等を教材として使用します。 |
参考図書 /Reference Books |
『心理援助の専門職として働くために』『(マリアン・コーリィ他著、下山晴彦監訳。金剛出版)、その他の参考図書等を適宜、授業内において紹介します。また資料をLMSで配信・配布します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 生物―心理―社会モデル | 統合的パラダイムの認識、「素因-ストレス」モデルなどを学ぶ。 | |
2 | 第2回 | 集団(グループ)療法 | 個人から人間関係へ、集団・集団療法とは何か、などを学ぶ。 | |
3 | 第3回 | カップル療法と家族療法 | カップルの葛藤、合同療法の考え方などを学ぶ。 | |
4 | 第4回 | コミュニティ心理学 | 予防と精神保健、精神保健に関わる制度などを学ぶ。 | |
5 | 第5回 | コミュニティにおける心理支援 | 心理職の役割、アウトリーチ、政策との関わりなどについて学ぶ。 | |
6 | 第6回 | グループを通しての心理支援 | 介入法としての集団的アプローチの実際について学ぶ。 | |
7 | 第7回 | 前半の振り返りとまとめ | 前半の振り返りとまとめを行います。 | |
8 | 第8回 | 個人療法と家族療法を比較する(1) | 心理支援の方法として、個人療法のパラダイムと比較しながら家族療法のパラダイムについて理解を深める。 | |
9 | 第9回 | 個人療法と家族療法を比較する(2) | 心理支援の方法として、個人療法のパラダイムと比較しながら家族療法のパラダイムについて理解を深める。 | |
10 | 第10回 | 家族を通しての心理援助(1) | 家族療法のパラダイム、システムズ・アプローチ、ブリーフセラピーについて学ぶ。 | |
11 | 第11回 | 家族を通しての心理援助(2) | 家族構造論と機能論、ジェノグラムの理解と活用の仕方などを学ぶ。 | |
12 | 第12回 | 家族を通しての心理援助(3) | ライフサイクルと子育て支援、愛着と世代間伝達などについて学ぶ。 | |
13 | 第13回 | 問題の統合的な理解とアプローチ(1) | 個人心理療法と家族療法を理解した立場から、クライエントの問題をめぐる統合的なアセスメントとアプローチについて学ぶ。 | |
14 | 第14回 | 問題の統合的な理解とアプローチ(2) | 個人心理療法と家族療法を理解した立場から、クライエントの問題をめぐる統合的なアセスメントとアプローチについて学ぶ。 | |
15 | 第15回 | 全体の振り返りとまとめ | 全体の振り返りとまとめを行なう。 |