科目一覧へ戻る | 2023/07/31 現在 |
開講科目名 /Class |
言語文化論特殊講義Ⅱ(E)(2022年度以前入学生)/Advanced Lecture on Language and Culture Ⅱ(English) |
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授業コード /Class Code |
J008281001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月3(後期)/MON3(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
出水 孝典/DEMIZU TAKANORI |
科目区分 /Course Group |
〈言語文化論〉 /〈COURSE OF LANGUAGE AND CULTURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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出水 孝典/DEMIZU TAKANORI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業は、大学院人間文化学研究科のディプロマ・ポリシーである、2.自ら発見した問題に対して、広い視野に立ち、さまざまな角度から検討を加え、その研究成果を学界および社会に還元することができる。/ 3.将来にわたって文化と学問への関心をもちつづけ、多様な実践現場の人々と協働して、高い倫理観と専門性にもとづいた貢献を果たすことができる、に関連したものである。具体的には、Beth Levin とMalka Rappaport Hovav という2 人の言語学者がこれまで提唱してきた、事象スキーマ(事象構造鋳型)に基づいて動詞の語彙意味表示を作り出す理論を取り上げ、履修者が自ら収集した言語データに、その理論を援用した研究ができるようにすることが目的である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
詞の語彙分解、事象スキーマに基づく動詞の意味分析について理解し、それを援用して言語データを分析した研究を行うことができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
様態動詞、結果動詞、様態・結果の相補性、目的動詞、多義性、動詞の強弱、他動性 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
毎回少しずつ、出水孝典『続・動詞の意味を分解する―変化の尺度・目的動詞・他動性―』を一緒に読み、そこで扱われている英語のデータについて検討・議論する。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
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授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
毎回、次回の授業で取り上げる部分に関してしっかり読むという形で予習し、できる限り理解してくる(60分)。また、授業後は、その回で学んだ内容に関してきちんと復習し、理解を定着させる(60分)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義の内容に関する期末レポートを提出する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業中の様々な内容に関する検討への参加度合い(70%)、期末レポート(30%) |
テキスト /Required Texts |
出水孝典. (2019) 『続・動詞の意味を分解する―変化の尺度・目的動詞・他動性―』(開拓社 言語・文化選書82) 東京:開拓社. ISBN 978-4-7589-2582-2 |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 導入 | テキストの「はじめに」を読みながら、特殊講義Iでやった内容を振り返りつつ、どのようなことを取り扱うのか紹介する | |
2 | 第2回 | 第1章 「動詞の意味を分解する」を振り返る! | 出水 (2018)の内容を概説したテキストの第1章を読んで、以下で前提となる知識を学ぶ |
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3 | 第3回 | 第2章 様態とか結果って結局何なの?(1) | 尺度のある変化と状態変化動詞・移動結果動詞について学ぶ | |
4 | 第4回 | 第2章 様態とか結果って結局何なの?(2) | 尺度のない変化と様態動詞について学んだ上で第2章のまとめをする | |
5 | 第5回 | 第3章 目的動詞って動作動詞の第3 の分類?(1) | 動詞間に見られる2種類の上下関係について理解した上で、目的動詞と尺度のない変化の関係について学ぶ | |
6 | 第6回 | 第3章 目的動詞って動作動詞の第3 の分類?(2) | 記述行為動詞と解釈行為動詞という分類も導入した上で、動詞のさまざまな分類の再整理を行う | |
7 | 第7回 | 第3章 目的動詞って動作動詞の第3 の分類?(3) | 具体例の解釈として動詞helpとcheatを取り上げる | |
8 | 第8回 | 第4章 多くの意味がある動詞ってなんでそうなってるの?(1) | 動詞の多義性に貢献するフレーム意味論という考え方を学んだ上で、動詞runの自動詞用法について考える | |
9 | 第9回 | 第4章 多くの意味がある動詞ってなんでそうなってるの?(2) | 続けて動詞runの他動詞用法について学んだ後、第4章の内容を整理する | |
10 | 第10回 | 第5章 動詞の強いやつと弱いやつ!(1) | 動詞runとwalkの用法、多義性を比較することによって、意味指定の強弱という概念を導入する | |
11 | 第11回 | 第5章 動詞の強いやつと弱いやつ!(2) | 動詞の意味指定の強弱とさまざまな動詞カテゴリーについて学ぶ | |
12 | 第12回 | 第5章 動詞の強いやつと弱いやつ!(3) | 動詞killとその類義語を、killの多義性にも考慮しながら考えていく | |
13 | 第13回 | 第6章 他動詞らしさって何かあるの?(1) | 他動性、中核的他動詞という概念を導入した上で、他動性の強い中核的他動詞は使役的状態変化動詞であることを確認する | |
14 | 第14回 | 第6章 他動詞らしさって何かあるの?(2) | 被動目的語と達成目的語という概念を導入し、目的語の被影響度を反映する言語現象について見ていく | |
15 | 第15回 | まとめ | 全体の内容についてまとめをする |