科目一覧へ戻る | 2023/07/31 現在 |
開講科目名 /Class |
言語文化論特殊講義Ⅱ(J)(2022年度以前入学生)/Advanced Lecture on Language and Culture Ⅱ(Japanese) |
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授業コード /Class Code |
J007721001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
金3(後期)/FRI3(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
野田 春美/NODA HARUMI |
科目区分 /Course Group |
〈言語文化論〉 /〈COURSE OF LANGUAGE AND CULTURE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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野田 春美/NODA HARUMI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義・演習 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は,地域文化論専攻修士課程のDPに示されている,「人と文化に関する専門分野の研究を深め、研究者として自立することができる」ことを目的とします。 具体的には,『日本語文法研究のフロンティア』をテキストとして,現代日本語学の文法分野における今日的なテーマについて議論し,言語を考察する視点と方法を身につけます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1 現代日本語学の文法分野における今日的なテーマについて説明できる。 2 専門的な知識に基づいて言語現象を観察できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
まず,テキストの内容を受講生が要約して紹介し,全員で確認する。次に,担当教員が補足説明を行う。その後,当該論文の主張をめぐって,議論する。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
(1)現代日本語文法について,いわゆる学校文法の知識だけではなく,日本語学・言語学的な基礎知識をもっていることを前提として講義を行う。第1回目の授業で,十分な基礎知識をもっているか否かを確認するので,必ず出席すること。 (2)用例収集を課題とすることが多い。 (3)受講生の専門分野や研究テーマによっては,内容を多少変更することがある。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
担当の受講生はテキストの担当部分を紹介する準備をしてくる。ほかの受講生も当該部分を読んでくる。(1時間程度) 用例収集を宿題とすることもある。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
用例収集の宿題を課し,講義の中で説明を加える。学期末にはレポートを課す。レポートは希望に応じ,コメントを入れて返却する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
担当論文の紹介及び授業への参加態度40%,提出課題30%,期末レポート30%で評価する。 なお,期末レポートが締切日までに提出されない場合は,評価の対象としない。 |
テキスト /Required Texts |
庵功雄・佐藤琢三・中俣尚己 (編) 『日本語文法研究のフロンティア』(くろしお出版,定価3,800円+税) |
参考図書 /Reference Books |
必要に応じて紹介する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 基礎知識の確認 | テスト形式。 | |
2 | 第2回 | 論文内容の検討1 | 「動名詞の構造と「する」「させる」の分布」(田川拓海)をめぐって | |
3 | 第3回 | 論文内容の検討2 | 「現代日本語における未然形」(佐々木冠)をめぐって | |
4 | 第4回 | 論文内容の検討3 | 「名詞並置型同格構造」(森山卓郎)をめぐって | |
5 | 第5回 | 論文内容の検討4 | 「文の階層性と文中要素の解釈」(長谷川信子)をめぐって | |
6 | 第6回 | 論文内容の検討5 | 「日本語に潜む程度表現」(中俣尚己)をめぐって | |
7 | 第7回 | 論文内容の検討6 | 「母語話者と非母語話者の逸脱文の意味解釈」(天野みどり)をめぐって | |
8 | 第8回 | 論文内容の検討7 | 「構文としての「切っても切れない」」(佐藤琢三)をめぐって | |
9 | 第9回 | 論文内容の検討8 | 「社会科学専門文献の接続詞の分野別文体特性」(石黒圭)をめぐって | |
10 | 第10回 | 論文内容の検討9 | 「「話しことば的」な文章に見られる話しことばとは異なる表現」(野田春美)をめぐって | |
11 | 第11回 | 論文内容の検討10 | 「4つの発話モード」(定延利之)をめぐって | |
12 | 第12回 | 論文内容の検討11 | 「教育現場とのつながりを意識した対照研究の試み」(カノックワン・ラオハブラナキット・片桐)をめぐって | |
13 | 第13回 | 論文内容の検討12 | 「第二言語習得研究と第二方言習得研究の統合に向けて」(渋谷勝己)をめぐって | |
14 | 第14回 | 論文内容の検討13 | 「「産出のための文法」から見た「は」と「が」」(庵功雄)をめぐって | |
15 | 第15回 | まとめ | 検討してきた内容を振り返り,受講生の研究テーマとの関連を確認する。 |