シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/31 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
社会関係論特殊講義Ⅱ(2022年度以前入学生)/Advanced Lecture on Social Relations Ⅱ
授業コード
/Class Code
J007481001
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
修士/
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
水1(後期)/WED1(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
矢嶋 巌/YAJIMA IWAO
科目区分
/Course Group
〈社会関係論〉 /〈COURSE OF SOCIAL RELATIONS〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
矢嶋 巌/YAJIMA IWAO 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
 人間は、集団で集落を形成し、社会生活を営んできた。本講義は、人間が生活の舞台としてきた村落、都市に注目する。村落では、もともと農業や林業、漁業といった第一次産業を主な生業として生計を立ててきたが、現代日本の村落居住者は、村落外で第二次・第三次産業に就業している場合が少なくない。一方、都市では第二次・第三次産業が発達し、とくに産業革命以降、都市は大規模化してきた。現代日本では、都市人口が過半を占めるに至っている。本講義は、近世、近代、現代にかけての日本の村落、都市化地域、歴史的都市、都市を取り上げ、その地域構造の変貌について論じ、日本の都市と村落がどのようにして現在の姿に至ったのか、先行研究に基づいて理解することを目的とする。具体的には、村落において環境がどのように利用されて生業が営まれ生活の舞台とされてきたのか、高度経済成長期に生じた著しい都市化がいかなる問題を生じさせたのか、第二次世界大戦後、日本の歴史的都市において景観や文化がいかに破壊され、いかに保存されようとしているのか、そして、近代において産業革命の進展にともない形成された巨大都市において発生した種々の都市問題にどのような政策で対応しようとしたのか、研究書をもとに事例を紹介する。これにより、人間文化学研究科のディプロマポリシーにある、自ら発見した問題に対する広い視野とさまざまな角度からの検討を行い、妥当な解決への道筋を提示するための能力の修得を目指す。
到 達 目 標
/Class Objectives
文献読解力を修得する。
現代の村落、都市化地域、歴史的都市、都市を構成する要素の意味を読み解く能力を修得する。
応用的フィールドワークの実践能力を修得する。
授業のキーワード
/Keywords
授業の進め方
/Method of Instruction
研究書をもとに、村落における生業と環境との関係、高度経済成長期に生じた著しい都市化がもたらした問題、第二次世界大戦後、伝統的景観が破壊されてきた日本の歴史的都市における景観や文化の保存の取り組み、近代において産業革命の進展にともない形成された巨大都市における種々の都市問題への対策としての都市政策について、研究書をもとに事例を紹介する。なお、研究書は受講生の研究分野によって適宜変更する。また、村落、都市化地域、歴史的都市、都市についての理解を深めるため、事例となる地域を実際に訪れて観察するフィールドワークを土日祝日に実施する。
履修するにあたって
/Instruction to Students
文献発表とフィールドワーク参加とを必須とする。 
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
授業で担当する内容について事前研究を行ない、発表することを課し、1時間程度が見込まれる。授業後に1時間程度の復習が必要である。また、学外フィールドワークへの参加のため、一定の時間を要する。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
事前研究内容の発表、フィールドワークレポート、研究総括レポート。事前研究内容の発表は、授業時に内容について批評する。フィールドワークレポートは、次回の講義において、内容について批評する。研究総括レポートは批評を返却する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
最終レポート70%、授業ごとに実施する小レポート30%の割合で評価します。
テキスト
/Required Texts
参考図書
/Reference Books
神田 孝治・森本 泉・山本理佳編(2021)『現代観光地理学への誘い—観光地を読み解く視座と実践』ナカニシヤ出版
河野通博(1991)『光と影の庶民史―瀬戸内に生きたびと―』古今書院
矢嶋 巌(2013)『生活用水・排水システムの空間的展開』人文書院
鯵坂学・小松秀雄編(2008)『京都の「まち」の社会学』世界思想社
松本 茂章編著(2020)『文化で地域をデザインする: 社会の課題と文化をつなぐ現場から』学芸出版社
水内俊雄・加藤政洋・大城直樹(2008)『モダン都市の系譜―地図から読み解く社会と空間―』ナカニシヤ出版
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 導入 本講義の方針について説明する。
2 第2回 兼業化と村落の変貌 その1  研究書を精読し、瀬戸内の村落社会に生きた人々の暮らしの変貌について考える。
3 第3回  兼業化と村落の変貌 その2 研究書を精読し、瀬戸内の村落社会に生きた人々の暮らしの変貌について考える。
4 第4回 兼業化と村落の変貌 その3 研究書を精読し、瀬戸内の村落社会に生きた人々の暮らしの変貌について考える。
5 第5回 人口急増に見舞われた都市化地域 その1 研究書を精読し、人口急増に見舞われた京阪神大都市圏の郊外都市に発生した問題を事例に、都市化について理解する。
6 第6回 人口急増に見舞われた都市化地域 その2 研究書を精読し、人口急増に見舞われた京阪神大都市圏の郊外都市に発生した問題を事例に、都市化について理解する。
7 第7回 人口急増に見舞われた都市化地域 その3 研究書を精読し、人口急増に見舞われた京阪神大都市圏の郊外都市に発生した問題を事例に、都市化について理解する。
8 第8回 歴史的都市の破壊と保存 その1 専門書を精読し、第二次世界大戦後、伝統的景観が破壊されてきた日本の歴史的都市における景観や文化の保存の取り組みについて理解する。
9 第9回 歴史的都市の破壊と保存 その2 専門書を精読し、第二次世界大戦後、伝統的景観が破壊されてきた日本の歴史的都市における景観や文化の保存の取り組みについて理解する。
10 第10回 歴史的都市の破壊と保存 その3 専門書を精読し、第二次世界大戦後、伝統的景観が破壊されてきた日本の歴史的都市における景観や文化の保存の取り組みについて理解する。
11 第11回 都市政策 その1 研究書を精読し、近代において産業革命の進展にともない形成された巨大都市における種々の都市問題への対策としての都市政策の意義について明らかにする。
12 第12回 都市政策 その2 研究書を精読し、近代において産業革命の進展にともない形成された巨大都市における種々の都市問題への対策としての都市政策の意義について明らかにする。
13 第13回 都市政策 その3 研究書を精読し、近代において産業革命の進展にともない形成された巨大都市における種々の都市問題への対策としての都市政策の意義について明らかにする。
14 第14回 都市政策 その4 研究書を精読し、近代において産業革命の進展にともない形成された巨大都市における種々の都市問題への対策としての都市政策の意義について明らかにする。
15 第15回 日本における都市・村落の成り立ち 講義を振り返り、近世、近代、現代にかけての日本の村落、都市化地域、歴史的都市、都市の変貌について総括する。

科目一覧へ戻る