科目一覧へ戻る | 2023/07/31 現在 |
開講科目名 /Class |
社会関係論方法論Ⅱ(2022年度以前入学生)/Methodology in Social Relations Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
J007461001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
水3(後期)/WED3(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
用田 政晴/YODA MASAHARU |
科目区分 /Course Group |
〈社会関係論〉 /〈COURSE OF SOCIAL RELATIONS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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用田 政晴/YODA MASAHARU | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義・演習・実習 |
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授業の目的 /Class Purpose |
本授業においては、本学大学院修士課程におけるディプロマ・ポリシーにある「広い視野に立って深い学識を備え、専攻分野における研究または高度な専門性を必要とする職業を担うための知識や技能を身につける」(知識・技能)ために、「高度な知識や技能を活用して、課題を発見し、多角的に考察して解決の方法を見出すことができる」(思考・判断・表現)ことを目指します。 そして、広く人文科学研究全般に有効となる「地域における有効な歴史遺産保存と独自の文化政策を確立する調査・分析などの方法論を実践的に学ぶ」ことをこの授業では社会関係論方法論と呼んでいきます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
文化財をめぐる法律・法令等、博物館・図書館等の社会教育施設、地域の開発と発掘調査、遺跡の保存・活用など主に歴史環境をめぐる社会の制度的な側面を中心に分析して、フィールドあるいはフィールドワークへとつなげます。そして、地域独自の実践的な歴史遺産保存論と文化政策論の立案を目指します。 |
授業のキーワード /Keywords |
文化政策 歴史環境 文化財保護 遺跡公園 博物館 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
当初は、講義形式の中で実例をいくつか紹介し、問題の設定、調査・分析方法、結論と今後の課題などを見ていくと同時に、論文の書き方や体裁など研究者としての基礎的な部分を実践の中で学びます。また、学外でのフィールドワーク、社会教育施設研修を2~3個所で行います(未定)。その後、新聞・雑誌・文献・ウエブなどから課題を検索し、各自で調査・分析しながら、最終的に小論文執筆と様々な形での発表(口頭、論文、ポスターセッションなど)を試行します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
実際のフィールドワークを行うにあたって、必要な交通費は各自負担となり、また授業を土日に振り替えることがあります。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
新聞やテレビ、インターネットなどからの情報の中から、歴史、文化遺産、地域社会に関する出来事の意味や問題点を見つける姿勢が必要となります。そんな時間を毎日30分から1時間ほどを授業の予習と復習に充ててください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業後半は、毎回、発表資料の配布を求めます。また、最終的に成果物として小論文を提出していただきます。毎回の資料や成果物等については、授業中に論評するなどのフィードバックを行います。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業で提出を求める資料40%、最終小論文40% 授業参加への積極性など20%。 最終小論文についての詳細は、授業の中で改めて説明します。 |
テキスト /Required Texts |
使用しません。 |
参考図書 /Reference Books |
田中 琢『考古学で現代を見る』(岩波現代文庫)岩波書店、2015年 小畑弘己ほか『ジュニア日本の歴史① 国のなりたち』小学館、2010年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 教員・受講生の自己紹介、授業の進め方、課題、研究のルール・マナー、成績評価などについての案内・説明を行います。 | |
2 | 第2回 | 論文作成の基本 | タイトル、構成、文体、漢字とひらがな表記、図面・写真の掲載、引用・文献表記、差別表現、著作権などの基本的事項を学びます。 | |
3 | 第3回 | フィールドワーク(1) | 神戸市垂水区の五色塚古墳と資料館を訪問し(予定)、遺跡の保存と遺跡公園・資料館の実態を学びます。 | |
4 | 第4回 | 研究調査事例(1) | 教員が課題抽出、分析・調査、報告などの実例(1)を紹介します。 | |
5 | 第5回 | 研究調査事例(2) | 教員が課題抽出、分析・調査、報告などの実例(2)を紹介します。 | |
6 | 第6回 | 研究調査事例(3) | 教員が課題抽出、分析・調査、報告などの実例(3)を紹介します。 | |
7 | 第7回 | 研究課題の検索・設定 | この授業時までに新聞・文献・インターネット等をもとに地域社会の問題を抽出しておき、この回に研究課題となるか、全員でそれぞれのテーマ案を検討します。 | |
8 | 第8回 | フィールドワーク(2) | 可能であれば、神戸市西区の吉田王塚古墳を訪ね、文化庁の管轄下にある五色塚古墳と宮内庁の管理下にある陵墓参考地の王塚古墳の違いと共通項を学ぶ。学内での講義形式に振り替える場合もあります。 | |
9 | 第9回 | 調査・研究作業(1) | 先行研究の分析と取りまとめ、文献検索、資料収集と整理、分析と解釈などを行います。 | |
10 | 第10回 | 調査・研究作業(2) | 先行研究の分析と取りまとめ、文献検索、資料収集と整理、分析と解釈などを行います。 | |
11 | 第11回 | 調査・研究作業(3) | 先行研究の分析と取りまとめ、文献検索、資料収集と整理、分析と解釈などを行います。 | |
12 | 第12回 | 調査・研究作業(4) | 先行研究の分析と取りまとめ、文献検索、資料収集と整理、分析と解釈などを行います。 | |
13 | 第13回 | フィールドワーク(3) | 播磨町にある兵庫県立考古博物館・兵庫県まちづくり技術センターおよび大中遺跡公園を訪ね、文化財の保護・保存の総合的な在り方の実態を知る。 | |
14 | 第14回 | フィールドワーク(補足)と小論文作成(1) | 橋の科学館、野島断層保存館、竹中大工道具館など身近にある小規模博物館を概観し、博物館・資料館の見方・評価の仕方を知る一方で、小論文作成準備を行う。 | |
15 | 第15回 | 小論文作成(2)と研究発表 | 各自の課題について小論文を取りまとめ、必要な方法で発表を行い、全員で批評・評価してみます。 |