科目一覧へ戻る | 2024/01/18 現在 |
開講科目名 /Class |
北米経済論特殊講義/Advanced Lecture on North American Economy |
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授業コード /Class Code |
J002801001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
通年/FULL-YEAR |
曜日・時限 /Day, Period |
月5(前期),月5(後期)/MON5(SPR.),MON5(AUT.) |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
中村 亨/NAKAMURA TOORU |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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中村 亨/NAKAMURA TOORU | 経済学部/Economics |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
大恐慌(Great Depression)と2007年以降の大収縮(Great Contraction)の比較を行う。 米国の所得格差(income inequality)を中間層の没落の観点から考察する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
米国の経済成長と金融との相互依存をDSGEモデルにより研究し、経済政策の有効性を検討することができる。 米国中間層の没落の要因を①技術、②貿易、③政治の側面から理解することができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
大恐慌、中間層(middle class)、所得格差(income inequality) 、金融危機 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義形式にて、課題とする論文を中心に議論し、数式の展開も含めマクロ経済学の最先端のトピックを理解できるようにすすめていく。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
大恐慌・格差の研究では最新のトピックを扱う。計量経済学の基本を習得しているのが望ましい。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
課題となるテキストと副読本としてキンドルバーガーの『大不況下の世界 1929-1939』の通読が事前に必要である。 テキスト、副読本を事前学習として目安として2時間読んでおく。 授業時に指定された課題を事後学習として1時間で解く。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
重要なトピックについて数回の提出課題があります。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
提出課題の内容(100%)で評価する。 |
テキスト /Required Texts |
1)Essays on the Great Depression , by B. Bernanke, Princeton Univ. Press. (邦訳『大恐慌論』(日本経済新聞出版社) 2)『国家は破綻する』、カーメン・M ラインハート , ケネス・S ロゴフ著,日経BP 3)The Vanishing Middle Class, by Peter Temin, MIT Press. |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | 大恐慌と近年の世界金融危機を学ぶ意義 格差のメカニズムを学ぶ意義 |
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2 | 第2回-第4回 | 大恐慌論の基礎 | バーナンキのEssays on the great Depressionの第1章-第3章を精読し、大恐慌論の基礎を学ぶ。 | |
3 | 第5回-第6回 | 大恐慌論の基礎 | バーナンキのEssays on the great Depressionの第4章-第6章を精読し、大恐慌論の基礎を学ぶ。 | |
4 | 第7回-第8回 | 大恐慌論の基礎 | バーナンキのEssays on the great Depressionの第7章-第9章を精読し、大恐慌論の基礎を学ぶ。 | |
5 | 第9回-第10回 | 金融危機の基礎 | ラインハート、ロゴフの『国家は破綻する』の第1章-第3章を精読し、2007年以降の世界金融危機の理論的フレームワーク、及び基礎を学ぶ。 | |
6 | 第11回-第12回 | 金融危機の基礎 | ラインハート、ロゴフの『国家は破綻する』の第4章-第6章を精読し、2007年以降の世界金融危機の理論的フレームワーク、及び基礎を学ぶ。 | |
7 | 第13回-第14回 | 金融危機の基礎 | ラインハート、ロゴフの『国家は破綻する』の第7章-第9章を精読し、2007年以降の世界金融危機の理論的フレームワーク、及び基礎を学ぶ。 | |
8 | 第15回-第17回 | 金融危機の基礎 | ラインハート、ロゴフの『国家は破綻する』の第10章-第12章を精読し、2007年以降の世界金融危機の理論的フレームワーク、及び基礎を学ぶ。 | |
9 | 第18回-第20回 | 金融危機の基礎 | ラインハート、ロゴフの『国家は破綻する』の第13章-第15章を精読し、2007年以降の世界金融危機の理論的フレームワーク、及び基礎を学ぶ。 | |
10 | 第21回-第22回 | 金融危機の基礎 | ラインハート、ロゴフの『国家は破綻する』の第16章-第17章を精読し、2007年以降の世界金融危機の理論的フレームワーク、及び基礎を学ぶ。 | |
11 | 第23回-第24回 | 金融危機分析の総括 | Brunnermeier and Sannikov(2014),"A Macroeconomic Model with a Financial Sector," American Economic Review, 104(2)の論文を読み、金融部門をマクロモデルに明示的に取り込んだ画期的なアイデアを学ぶ。同じ目的で書かれたその他の論文も紹介し、金融危機分析の最先端を展望できるようにする。 | |
12 | 第25回 | 米国格差分析 | Peter Temin著『The Vanishing Middle Class』を中心に、米国の格差の要因を①技術、②貿易、③政治の観点から考察する。 | |
13 | 第26回 | 米国格差分析 | Peter Temin著『The Vanishing Middle Class』を中心に、米国の格差の要因を①技術、②貿易、③政治の観点から考察する。 | |
14 | 第27回 | 米国格差分析 | Thomas Pikettyの『21世紀の資本』を題材に格差分析のツールを身につける。 | |
15 | 第28回-第29回 | 米国格差分析 | Piketty & Saezのデータベースを使って格差分析の実習を行う。 | |
16 | 第30回 | 米国格差分析 | Piketty & Saezのデータベースを使って格差分析の実習を行う。 |