科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
栄養学演習(1年次)/Seminar in Nutrition |
---|---|
授業コード /Class Code |
J000161001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
通年集中/FULL-YEAR INTENSIVE |
曜日・時限 /Day, Period |
他/OTHERS |
単位数 /Credits |
3.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
石井 剛志/ISHII TAKESHI |
科目区分 /Course Group |
【栄養学研究科】 /*** Nutrition *** |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
石井 剛志/ISHII TAKESHI | 栄養学部/Nutrition |
授業の方法 /Class Format |
【対面授業(演習・講義)】 |
---|---|
授業の目的 /Class Purpose |
栄養学演習は、所属研究室で、専門的な文献検索・収集・講読スキルおよびプレゼンテーション・ディベートスキルを身につけるとともに、指導教員から与えられた研究課題とその周辺関連分野に関して知見を広め、高度な専門能力を修得するものであり、栄養学研究科のDPに示す栄養学に基づいた疾病予防および健康増進に必要な専門分野の高度な知識を修得し、課題を解決する能力を身につけることを目指すとともに、優れた人格・思考力・判断力を身につけ、管理栄養士あるいは栄養教諭として社会の発展と福祉に寄与できる高度な能力を身につけることを目指している。また、我が国の高齢社会に深い関心をもち、予防医学の知識を使って患者および地域住民の栄養管理・栄養改善に貢献でき、医療、食品製造、食育などの分野で中核として活躍できる能力を身につけることも目指しており、管理栄養士や食品分野の研究開発従事者として求められる基本的な資質・能力のうち、特に「科学的態度の形成と科学的探究」を育むものである。したがって、本科目は単に研究分野の知識を追い求めるだけのものではなく、栄養学研究の基礎から応用までの必要性を理解し、専門知識を実践に応用・活用させるとともに、実践現場から栄養学研究の促進と成果の発信を行い、栄養学の発展と実践の質の向上に寄与するものである。本研究室の栄養学演習の専門分野は「食品機能学」であり、特に食・栄養・健康分野における汎用的な能力や素養を育むとともに、食品の成分と機能に関する知識を集積することで、食品分野の研究・企画・開発・品質管理・生産・営業・物流等の業務に資する高度な専門性を付与するものである。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
【栄養学演習の活動成果としての目標(成績評価対象)】 ・ 専門分野の資料・文献等を検索・収集・選択し、概要を理解できる ・ 専門分野において、与えられた課題について論理的思考に基づいて文章で表現できる ・ 専門分野において、与えられた課題について的確にプレゼンテーションできる ・ 専門分野において、与えられた課題について論理的思考に基づいてディベートできる ・ 専門分野の研究内容・成果を論理的思考に 基づいて、専門的な文章により表現できる ・ 研究発表の際に研究成果を理路整然と発表でき、質疑に対して回答できる 【栄養学演習を通じて育む素養としての目標】 ・ 国際的な視野をもって、食・栄養・健康に関する課題を説明できる ・ 実践現場の課題と研究のつながりを説明できる ・ 科学的探究における批判的思考の必要性を理解し、説明できる ・ 科学的根拠に基づく思考力を修得し、実践できる ・ 情報を収集・選択し活用する能力を修得し、実践できる ・ 自律的に学び続ける能力を修得し、実践できる |
授業のキーワード /Keywords |
専門論文検索・収集・選択、資料・データ整理、専門討論、要旨・スライド作成、口頭発表 中間発表会(研究室主催)、中間報告会(研究科主催) |
授業の進め方 /Method of Instruction |
栄養学演習(1年次)は指導教員の指導の下で、原則として以下の内容で実施される。 基本的な流れとしては、文献検索・収集・講読スキル、要旨・資料作成スキルおよびプレゼンテーション・ディベートスキルにおいて必要な基礎的の知識や技術を教授したうえで、「ジャーナルクラブ」と「研究セミナー」での発表を栄養学演習(2年次)の学生と交互に実施して、各スキルを実践的に修得・錬磨することを目指す。研究セミナーとは短期的な研究成果をプレゼンテーションし参加者の間で建設的かつ批判的に討論する場であり、ジャーナルクラブとは国際誌に発表された英語論文を講読・発表する場である。ジャーナルクラブは発表者が英語の論文を和訳して互いに発表し合う“抄読会”ではなく、参加者が論文の著者や査読者の視点に立って実験デザインから結論に至るまでの過程を批判的な視点で討論する発表会であり、科学的探究における批判的思考力や科学的根拠に基づく思考力を身につけることを目指している。発表する文献は各人で設定しており、情報を収集・選択し活用する能力を身につけることも目指している。原則として当該分野の研究領域で広く認知される一般・専門誌で発表後2年以内の英文論文に限定しているが、論文の良否が発表内容に影響するため複数の候補文献を収集して事前に指導教員に相談することが望ましい。本科目は栄養学研究と関連しており、研究セミナーは研究科主催の中間報告会や各種学会発表の前準備も兼ねている。栄養学研究の進展具合によっては、得られた成果を学会にて発表することがあり、その場合には発表準備(要旨・資料の作成と発表練習)も栄養学演習の一環として実施される。なお、中間報告会の準備においては、正指導教員(担当者)に加え、副指導教員も指導にあたる。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
大学院履修要項をよく読みこんでおくこと(修士論文作成や修了に向けて重要な事項が記載)。 栄養学演習は各学生が主体的に実施することから、時間割上配当された時間どおりに実施することができない。したがって、それ以外の空き時間や土曜日、春季・夏季休業期間中も実施することがある。栄養学研究で十分な成果が得られれば学会や研究会で発表することがあり(年間1回以上の発表を目標とする)、その際には要旨・資料作成や発表練習会も栄養学演習の課題となる。 【注意事項】 下記の実施回は集中的に講義を行う(2年次生とはスケジュールが異なる点に注意) ・第1回~第12回:4~5月の間に集中的に実施 <理由> 演習や研究を進めるうえで重要な事項が多いため ・第21~24回:中間発表会として8月上旬に実施予定 <理由> 卒業研究履修者とともに前期終了時点の成果を確認するため ・第38~第45回:1~3月の間に集中的に実施 <理由> 中間報告会が3月末実施予定のため 【食品機能学部門:食品機能学研究室】 担当者:石井剛志 専門内容:食品の二次機能(味・色・物性)や三次機能(生体調節機能)の分子特性解析 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
実験データを整理し、実験ノートやプレゼンテーションスライドに使用できるよう図表を作成しておくこと(適宜)。ジャーナルクラブで発表する文献(英文)やその引用文献を収集・精読すること(研究・演習の空き時間に随時)。各種発表資料の作成は、発表会の種類、文献の内容、英語やPCソフト(Word、PowerPoint、Excellなど)の得手不得手により大きく異なるが、1日に1~4時間の準備で1~4週間程度を要するので期日に合わせて余裕をもった準備を心掛けること。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
「ジャーナルクラブ」および「研究セミナー」の担当者は、発表内容の要旨、配布資料および発表スライドを事前に作成し、要旨・配布資料については指導教員用(担当日前日までに提出)と参加学生用(当日配布)を準備すること。学会発表の参加予定者は、本演習とは別に要旨や発表スライドを作成し、指導教員に提出し確認を受けること(随時)。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
要旨・資料等の提出(20%)、討論への参加状況(20%)%、ジャーナルクラブ(30%)、研究セミナー(30%)の活動成果から100点満点にて評価する。討論への参加状況は発現の回数を問うものではないが、各回で1人1回以上は質問・発言することを評価の最低条件としている。ジャーナルクラブの評価は、発表時の(1)文献、(2)資料、(3)プレゼンテーション、(4)質疑応答 について到達目標に記載の成績評価対象の観点から総合的に評価する。研究セミナーの評価は、発表時の(1)要旨、(2)スライド、(3)プレゼンテーション、(4)質疑応答 について到達目標に記載の成績評価対象の観点から総合的に評価する。成績評価には直接的に関係しないが、国内学会の発表経験と国際学会要旨の作成経験があれば、到達目標に十分達しているものと予想される。 |
テキスト /Required Texts |
事前指導に必要となる資料は、指導教員より適宜配布する。発表に必要となる文献等は、各自で検索・収集する(収集が困難な場合は指導教員に要相談)。 |
参考図書 /Reference Books |
各種専門書(担当教員に要相談・貸与有) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 第1回 | オリエンテーション | 演習内容の説明と卒業研究発表(卒業研究履修者に対する各人の研究紹介) | |
2 | 第2回 | 演習事前指導(1) | 研究倫理、データの整理・取り扱い方法および実験ノートの記載方法の説明 | |
3 | 第3, 4回 | 演習事前指導(2) | 文献検索・資料収集方法の説明および実践演習 | |
4 | 第5, 6回 | 演習事前指導(3) | 研究要旨の作成方法の説明および実践演習 | |
5 | 第7, 8回 | 演習事前指導(4) | 研究スライドの作成方法の説明および実践演習 | |
6 | 第9, 10回 | 演習事前指導(5) | 研究論文の講読・作成方法の説明および実践演習 | |
7 | 第11, 12回 | 演習事前指導(6) | 指導教員との研究打ち合わせ(研究計画書に基づく説明) | |
8 | 第13, 14回 | 演習(1) | 研究室の各種発表の準備に対する指導 | |
9 | 第15~18回 | 演習(2) | 担当学生による発表および参加者全員による討論 ジャーナルクラブ(論文は教員が選択)・研究セミナーを交互に実施 |
|
10 | 第19, 20回 | 演習(3) | 研究室中間発表会の要旨・スライドの作成と指導教員による指導 | |
11 | 第21~24回 | 演習(4) | 研究室中間発表会での発表(卒業研究履修者と合同) | |
12 | 第25回 | 演習中間指導 | 指導教員との研究打ち合わせ | |
13 | 第26, 27回 | 演習(5) | 研究室の各種発表の準備、学会発表の準備(随時)に対する指導 | |
14 | 第28~31回 | 演習(6) | 担当学生による発表および参加者全員による討論 ジャーナルクラブ(論文は自身で選択)・研究セミナーを交互に実施 学会発表練習(随時) |
|
15 | 第32, 33回 | 演習(7) | 研究室の各種発表の準備、学会発表の準備(随時)に対する指導 | |
16 | 第34~37回 | 演習(8) | 担当学生による発表および参加者全員による討論 ジャーナルクラブ(論文は自身で選択)・研究セミナーを交互に実施 学会発表練習(随時) |
|
17 | 第38回 | 中間報告会の準備(1) | 中間報告会の発表構成案の作成と指導教員による確認 | |
18 | 第39~41回 | 中間報告会の準備(2) | 中間報告会の要旨・スライドの作成と指導教員による指導 | |
19 | 第42~44回 | 中間報告会の準備(3) | 中間報告会の発表練習と指導教員による指導 | |
20 | 第45回 | 中間報告会の準備(4) | 中間報告会の発表練習会(研究室主催)での発表 |