科目一覧へ戻る | 2023/07/31 現在 |
開講科目名 /Class |
コンディショニング論(サ)/Conditioning |
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授業コード /Class Code |
C001461001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
学際教育科目/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水2(前期)/WED2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
上谷 聡子/UETANI SATOKO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈スポーツサイエンス専門教育科目〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS IN SECTION OF SPORT SCIENCE〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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上谷 聡子/UETANI SATOKO | 共通教育センター |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、スポーツサイエンス・ユニットの専門科目である。全学ディプロマポリシーに示す、生涯にわたって学び続け、獲得した知識や技能を社会に役立てることができる能力を涵養することを目指す。また、NSCA(米国ストレングス&コンディショニング協会)が発行する国際的なトレーナー資格のCSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)認定校試験受験資格の必須科目としても位置づけられる。 アスリートにおけるコンディショニングとは、目標とする試合などに向けて、競技パフォーマンスを構成している全ての体力要素(筋力、パワー、筋持久力、心肺持久力、スピード持久力、柔軟性、敏捷性など)をトレーニングし、その競技に適切な形で、身体的な能力を向上させていくことにより、傷害予防とパフォーマンス向上を図ることである。本講義では、トレーニング科学に基づいた最新の知識や理論を理解することを目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.トレーニングによる身体適応について、その科学的メカニズムを説明することができる。 2.様々なトレーニング環境における身体的適応(暑熱下、高地など)について説明することができる。 3.女性アスリートのコンディショニング(FATを含む)について説明することができる。 4.学んだ知識を自身のスポーツ実践活動や指導活動に役立てようとする態度を養う。 |
授業のキーワード /Keywords |
CSCS、トレーニング科学、レジスタンストレーニング、有酸素性持久力トレーニング、ピリオダイゼーション、女性アスリートのコンディショニング、アンチドーピング |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義を中心に進める。テーマによっては、小グループにおける意見交換の機会を設ける。 なお、授業の進行状況によって、授業計画を変更する場合がある。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
スポーツ科学系の専門科目の「解剖学」、「トレーニング論」、「スポーツ栄養学」「スポーツ心理学」、「バイオメカニクス論」、「運動生理学」、「トレーニング実習Ⅱ」を履修中か単位を習得していることが望ましい。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
各講義前に、ミニテストを実施する。したがって、前回講義の復習を30分程度行い、講義に臨むこと。また、記載したノートや配布プリント・参考図書などを用いて、事前・事後学習(各30分程度)も行うこと。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
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成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
毎回の小レポート(講義に関したテーマで、毎回レポートを課す)50% テスト 50%(授業期間中に実施) |
テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
『NSCA決定版 ストレングストレーニング&コンディショニング 第4版』ブックハウスHD,2017年 『目で見る動きの解剖学』大修館書店、1999年 NSCAジャパン編『ストレングス&コンディショニングⅠ・理論編』大修館書店、2003年 NSCAジャパン編『ストレングス&コンディショニングⅠ・エクササイズ編』大修館書店、2003年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | トレーニング科学の基礎知識 | 授業の進め方、受講に関する注意事項、評価基準などの説明。 コンディショニングとは。 これまで受講したトレーニング科学系講義の内容に関する基礎知識を問うテストを行う。 |
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2 | 第2回 | 身体活動に対する骨格筋の適応 | 人体の主要な骨格筋について確認する。 トレーニングプログラムに対する骨格筋の反応と効果について説明する。 筋線維のタイプの形態的・機能的特徴とスポーツ競技との関連を説明する。 固有受容器の役割について説明する。 トレーニングに対する神経筋系の適応について検討する |
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3 | 第3回 | レジスタンストレーニング | レジスタンストレーニングの効果について理解する。 目的に応じたレジスタントレーニングプログラムの実際。 |
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4 | 第4回 | 運動とトレーニングの生体エネルギー論 | 運動とトレーニングに関するエネルギー代謝の基本用語を理解する。 トレーニングプログラムに対する骨・筋・結合組織の反応について論じる。 骨と結合組織の成長を促す刺激を与えるプログラムデザインについて理解する。 各エネルギー機構で使われるエネルギー基質を知り、運動タイプに応じた基質の消費・共有パターンを検討する。 骨格筋のエネルギー機構へのトレーニング効果を検討する。 |
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5 | 第5回 | 競技への準備とパフォーマンス | 心理状態・生理学的覚醒・身体パフォーマンスの関係について理解する。 目標設定の原理に基づいて、モチベーションのプログラムデザインをする。 心理学的・生理学的覚醒をコントロールする方法としての介入戦略について理解する。 |
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6 | 第6回 | 試合前後のコンディショニング | ウォーミングアップとクーリングダウンおよびストレッチングの科学的知識とその実践方法について学ぶ。 | |
7 | 第7回 | 特殊環境下での対応 | 暑熱下、寒冷下、高地における生理学的反応について、最新の知識や理論について概説する。 | |
8 | 第8回 | スポーツと栄養 | 運動選手に対する3大栄養素の推薦摂取量を検討する。 選手に対する適切な水分補給を検討する。 試合前とトレーニング後の食事について説明する。 体重の増量と減量のガイドラインを理解する。 |
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9 | 第9回 | 女性アスリートのコンディショニング | 女性アスリートが抱える問題について紹介する。 女性アスリートにおける健康問題(FAT)について理解する。この問題について、意見交換を行う。 |
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10 | 第10回 | 摂食障害と肥満 | 摂食障害の兆候と症状を説明する。 摂食障害の原因と治療についての現状を検討する。 肥満の流行と原因、治療法について検討する |
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11 | 第11回 | アンチドーピング | ドーピングの作用や副作用について学び、アンチドーピングへの対応策を考える。 | |
12 | 第12回 | エルゴジェニックエイド | パフォーマンスを増強するリスクと利益に関する信頼できる情報を説明する。 パフォーマンスを増強するサプリメントの研究における現状を説明する。 |
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13 | 第13回 | 心臓血管系と呼吸系の解剖学および生理学:運動における反応 | 心臓血管系と呼吸器の解剖学的・生理学的な特性について説明する。 有酸素運動とレジスタンストレーニングに対する心臓血管系と呼吸器系の短期的反応の違いを理解する。 心臓血管系と呼吸器の解剖学的・生理学的な特性に対するレジスタンストレーニングの影響について確認する。 |
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14 | 第14回 | フルマラソンのコンディショニング | フルマラソンを歩かず完走するために必要なトレーニングについて知る。 フルマラソンの試合前におけるコンディショニング(グリコーゲンローディング)について、そのメカニズムと効果について理解する。 |
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15 | 第15回 | テストと評価 | テストの選択と実施の原則について説明する。 テストデータの統計的評価について説明する。 |