シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
生物学概論Ⅱ/Introduction to Biology Ⅱ
授業コード
/Class Code
A005051501
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
共通教育科目/
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
火5(後期)/TUE5(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
橘 淳治/TACHIBANA JUNJI
科目区分
/Course Group
【共通教育科目】 〈リテラシー領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LITERACY STUDIES〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
橘 淳治/TACHIBANA JUNJI 共通教育センター
授業の方法
/Class Format
対面授業



授業の目的
/Class Purpose
 共通教育科目は、共通教育センターカリキュラムポリシーに示す、学生がその資質や才能を活かし将来を現実のものにしていくため、従来の生産性や効率だけの評価ではなく、新しい価値の創造、社会変革の原動力となるための基盤づくりを目指すものである。
 生物学概論2(有瀬キャンパス開講)は、リテラシー領域高大接続分野に属し、高校で学んできた生物から各自の学部教育への円滑な接続と学部専門科目を学ぶ糸口をつかむと共に、基礎的な教養を涵養し学部を越えた幅広い分野の学びで、多角的に見る力と考える力を養うことが目的である。
 本授業では、生物学概論1で学習した生物学の基本概念を基盤に、微生物の働き,生体構成物質や生体内の化学反応に重点を置いて、基礎生物学・微生物学・生化学の基本概念の理解ができることを目指したい。
 基礎生物学・微生物学・生化学とはとはどのようなものであろうか。科学には理論的基盤づくりとなる基礎科学と、産業、社会、医療など直接人々の生活に役立てることを目的とする応用科学がある。
 本授業では、基礎科学としての基礎生物学・微生物学・生化学について、その基盤となる、生命と生命維持、生体構成物質と代謝などについて、ヒトの健康な生活との関連で学びを求めたい。
 また,近年,医療・食品加工等に放射線の利用が進んできている。この放射線に関して生物との関わりからも科学的に考える力をつけることを望む。 
到 達 目 標
/Class Objectives
(1)基礎生物学・生化学について科学的側面からの知識・理解を行い,自身の属する学部の専門科目との関連性を見いだし,視野を広げると共に今後の研究の素地とする.
(2)生化学の基礎となる,生命と物質,生体関連物質と生体内での化学反応との関わりを学習し,ヒトをはじめとする生物の生命維持について理解する.
(3)ヒトをはじめとする生物の生体機能の多くは化学反応によって説明することができる.本授業では生命としての生物,酵素系の化学反応から見た生物など,幅広いアプローチで学習し,理解する.
(4)生物学概論Ⅰの既習事項を基に,基礎生物学や生化学についての新しい発見や近年の生命科学について理解し,また,研究する態度や力を身につけ,他者に対して自らの意見を発信することができる. 
授業のキーワード
/Keywords
生命,微生物,生化学,生体関連物質,代謝,ヒトとの関わり 
授業の進め方
/Method of Instruction
 基礎的知識理解のためにテキストや資料を用いた講義を行い,さらに,自身の意見をまとめて発表することを意図したレポート作成,授業時の課題などを課す.
 なお,レポートや理解度確認のための授業課題の結果を踏まえて,次時の授業でのまとめや新たな学習課題として学生に学習結果を返す.
 普段の授業においても,課題や意見を求めるので,ノートはきっちりと取ること.
 授業内容を覚えるのではなく,自身の考えを築き上げることを意識して授業を受けること. 
履修するにあたって
/Instruction to Students
 本生物学概論Ⅱを理解する上で,幅広い考え方を養う必要があるため,生物学のみの知識・理解では不十分である.
 物理,化学,生物,地学などの基礎的知識は必須であるため,授業テキストの予習のほか,高校の教科書などもよく復習しておくこと. 
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
 授業テキスト(教科書:「微生物学」)の予習をしておくこと.
 講義内容の復習,整理のために授業終了後にノートを読み直すほか,不足事項については自身で調べて加筆すること.
 講義において,興味を持った学習項目については,シラバスに示してある指定図書・参考書を見て深く調べ学習をすると共に,一般書などで幅広く学習することも重要である. 
 授業に際して,上記内容を参照して30分の予習,および授業終了後60分の復習することが必須である.
提出課題など
/Quiz,Report,etc
 授業回毎にLMS(moodle)を用いて簡単な課題を提出してもらいます.
 また,最終課題としてレポートを課します.
 
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
 授業回ごとの課題20%,最終課題30%(内訳は形式20%,内容の量20%,内容の正確さ20%,引用や参考の扱い20%,自身の考えや意見20%),最終試験50%の割合で総合的に評価する.
 特にレポートや試験では思考力と表現力を重視する.そのため,自身の意見を取り入れた内容や自身の考えを他者にうまく伝えることができるかなどを観点別に評価基準を定めて評価する.
  
テキスト
/Required Texts
・坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房,ISBN978-4-7853-5216-5,2,500円(税別)
参考図書
/Reference Books
・松本義久(2017):人体のメカニズムから学ぶ放射線生物学,メジカルビュー社,ISBN978-4-7583-1725-2,5,600円(税別)
・和田勝(2014):基礎から学ぶ生物学・細胞生物学 第2版,羊土社,ISBN978-4-7581-2018-0,3000円(税別)
・南雲 保 編著(2014):やさしい基礎生物学第2版,羊土社,ISBN978-4-7581-2051-7,2,900円(税別)
・南雲 保 編著(2016):Ya-Sa-Shi-I Biological Science,羊土社,ISBN978-4-7581-2070-8,3,600円(税別)
・東京大学教養学部基礎生命科学実験編集委員会(2009):基礎生命科学実験 第2版,東京大学出版会,ISBN978-4-13-062218-9,2800円(税別)
・野島博(2008):生命科学の基礎,東京化学同人,ISBN978-4-8079-0651-2,2400円(税別)
・武村政春ほか(2010):Primary大学テキスト これだけはおさえたい生命科学,実教出版,ISBN978-4-407-32166-1,2,100円(税別)
・田之倉優ほか訳(2002):生化学キーノート,シュプリンガージャパン,ISBN978-4-431-70919-0,4,600円(税別)
・紺野邦夫(1986):教養のための図説生化学,実教出版,ISBN978-4-407-02266-7,2,400円(税別)
・太田安隆(2017):ビギナーズ生物学,化学同人,ISBN978-4-7598-1937-3,2,600円(税別)
・坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房,ISBN978-4-7853-5216-5,2,500円(税別)
・高月紘(2006):環境安全学-これからの研究教育の必須学-,丸善,ISBN4-621-07780-5,1700円(税別)
・堂本光子(2015):大学生のための考えて学ぶ基礎生物学,共立出版,ISBN978-4-320-05775-3,2500円(税別)
・坂本順司(2009):理工系のための生物学.裳華房,ISBN978-4-7853-5220-2,2700円(税別)
・石川統(2008):生物学 第2版,東京化学同人,ISBN978-4-8079-0674-1,2400円(税別)
・三輪一智(2009):生化学-人体の構造と機能[2],医学書院,ISBN978-4-260-00672-9,2,200円(税別)
・桑澤清明(2004):生物学,医学書院,ISBN978-4-260-35334-2,2,100円(税別)
・當瀬規嗣(2008):図解入門よくわかる薬理学の基本としくみ,秀和システム,ISBN978-4-7980-2029-7,1,800円(税別)
・中谷豊(2009):図解入門よくわかる栄養学の基本としくみ,秀和システム,ISBN978-4-7980-2287-1,2,200円(税別) 
 
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンス
微生物と人類
授業進め方と成績評価について.
人の歴史と微生物
微生物の大きさと形
坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房
2 第2回 培養と滅菌 栄養形式
生育条件
培養と増殖
坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房
3 第3回 代謝の多様性 代謝
発酵
酸素呼吸
嫌気呼吸
光合成
坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房
4 第4回 グラム陽性細菌 グラム染色とは
グラム陽性細菌
坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房
5 第5回 プロテオバクテリア プロテオバクテリア
坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房
6 第6回 その他の細菌と古細菌 光合成細菌
病原性細菌
好熱性細菌(高温細菌)
古細菌
坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房
7 第7回 真核微生物とウイルス 真菌
原生動物
ウイルス
亜ウイルス因子
坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房
8 第8回 感染症 感染と防御
坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房
9 第9回 レッドバイオテクノロジー 抗生物質
ビタミン
ステロイドホルモン
酵素とぺプチド
坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房
10 第10回 ホワイトバイオテクノロジー 発酵生産
発酵飲食品
食品素材とその応用
坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房
11 第11回 グリーンバイオテクノロジー(1) 物質循環と水処理
微生物と農業
坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房
12 第12回 グリーンバイオテクノロジー(2) 環境浄化
都市型ダムの水質浄化機能
坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房
13 第13回 放射線生物学(1) 放射線・放射能の基礎
放射線防護とリスクコミュニケーション
LMSおよびOneDriveから配布するプリント(その1)
14 第14回 放射線生物学(2) 細胞レベルでの放射線影響
個体レベルでの放射線影響
放射線影響から体を守るしくみ
LMSおよびOneDriveから配布するプリント(その2)
15 第15回 放射線生物学(3) 放射線防護と安全管理
放射線と医療・食品
まとめ
LMSおよびOneDriveから配布するプリント(その3)

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