科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
近現代史概論Ⅰ/Modern and Contemporary History of Japan and the World Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
A005021501 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火4(前期)/TUE4(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
鵜飼 昌男/UKAI MASAO |
科目区分 /Course Group |
【共通教育科目】 〈リテラシー領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LITERACY STUDIES〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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鵜飼 昌男/UKAI MASAO | 共通教育センター |
授業の方法 /Class Format |
「講義」による対面授業形式で行います。 ※ 先輩からのコメント(これらのコメントは昨年度の対面授業でのものです) ・高校の歴史とは全く違った視点で学習することができ、ためになった。過去の事柄と現代社会での問題をリンクして考えることができたので良かった。(法) ・高校ではふわっと触っただけで深くまで学ばなかったことも学べて、初めて歴史が面白いと感じました。私は歴史が苦手だったのですが、暗記科目だと捉えていたからなのだとこの授業を受けて思います。深いところまで見て様々な視点から物事を見ることでより理解度が高まり面白いと感じることができたので、この授業でそれに気付けたことはとても良かったです。(人文) ・高校で日本史しかやっていなかったので世界から見た情勢を知ることができてよかったのです。世界史を習っていなくても大丈夫だった(経済) なお、授業アンケートで世界史を知らなかったので難しかったと回答した人は「15.9%」でした。 特別警報(すべての特別警報)の本科目の取扱いについて⇒休講とします。 ※自治体より避難指示、避難勧告が発令されている場合は、その都度授業を中断し、自身の安全を最優先に考えて対応してください。(暴風警報発令の場合は授業を実施します。) なお、出張や会議がしばしばありますので、その際には補講としてone drive にアップした授業録画を試聴してもらいます。補講は日時が決まり次第、 授業時またはdot campus のコースフィールドで連絡します。 詳細はシラバス下段の「遠隔授業情報」を併せて参照して下さい。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
人文科学・社会科学の各学部での専門的な学びの前段階として、その知識基盤となる欧米近現代史に関する国際政治・社会・文化面の知識を修得することを第1の目的とします。 そして、学修した知識・史資料を読み取る技能を活用して社会と交わり、グローバル化が進む我が国の変化の中で、課題に対する最適解を見出すための思考力が養われることを目指します。 講義では以下の2点に留意した授業を行う予定です。 ①暗記ではなく歴史事項の因果関係の理解を通して、論理的・合理的な思考に親しむ ②欧米各国が抱える諸問題と文化の違いを知り、日本のグローバル化に対する各自の意見形成を図る ※ 先輩からのコメント ・高校の歴史と大きく異なり、覚えることより知ることを重視した歴史なので、後輩に勧めたい。教養をつけることが目的なので純粋に楽しんで受けることができた。(法) ・歴史上の出来事のつながりがよく理解できて、とてもおもしろかった。毎回の振り返りの課題は文章を書く練習になった。(人文) この授業の担当者は、高校での20年以上にわたる地歴科教員及び管理職の実務経験を生かし、高大接続の観点から、大学入学直後の学生に大学で求められる主体的な学びの作法とその考え方も指導します。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・欧米の歴史を理解し、日本の諸問題に対して、自分なりの考えを持つことができる。 ・受講によって興味関心のあるテーマを見出し、図書館やWebで自主的な深掘りができる。 ・自らの意見や理解した内容を、分かりやすい文章で簡潔に表現する力がつく。 ※ 先輩からのコメント ・この授業を受けて、自分の中で気になった事柄から派生させて色々なものを調べていくという変化があった。最初の頃は、授業でわからないことを調べるだけだったが、気になった事柄や疑問を調べ、そこから関連するものを調べていくことができるようになった。(社リハ) ・振り返りやプレゼンなどで自分で調べたり考えをまとめたりなど自分の考える力や情報を活用する力が必要となり今まであまり体験をしたことがなっかたのでとても良い体験でした。(経営) |
授業のキーワード /Keywords |
民主主義、基本的人権、外交、多民族国家、冷戦、植民地 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
各国別にトピックスを選び、講義を中心に進めます。 dot campus にアップする事前資料を参照し、授業後に「振り返り」を word 入力していって、毎回の授業後に dot campus から提出してもらいます。提出が5回以上されない場合は、単位を取得することが大変厳しくなります。 授業後の「振り返り」は、授業内容をまとめるのではなく、授業によって得た新しい発見や興味を抱いた事柄、もう少し深掘りしたい部分など、授業を受けて生じた自分の頭の中の変化(質問や感想)を文章で説明してください。授業のポイントをついた各自の意見、ユニークな気づきなどが、制限字数内で他人に分かりやすく書かれているかどうかが、採点の重要なポイントです。 また、事前資料や講義中に出す設問への正解を調べて提出することによって、「振り返り」の基礎評価点に加点をします。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
・出席を重視しますが、部活動での公欠や病欠などは相談してください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
次回のテーマに関する予備知識を持って授業に出席すると内容が分かりやすくなります。(高校の世界史の教科書程度) 授業中は事前資料や各自のノートにメモを取り、授業後にメモと板書を整理する作業が必要です。したがって、授業中のメモをいかに増やすか(耳からの情報をポイントをおさえて文字化する)が鍵です。 授業中に浮かんだ疑問や興味のある出来事などは、その時にメモに取り、図書館やネット検索で追加調べをする習慣を身につけてほしいと思います。大学での自主的な学びとは、この習慣が基本的態度となります。 予習45分、事後のノート整理と追加調べ1時間半が目安です。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
現代日本の諸問題について、欧米諸国の歴史から参考となる事実や政策を選び、8分間のプレゼン発表用資料をパワーポイントで作成する。(画面6枚) 注)作成においては、起承転結の筋道だった説明の展開、聴衆に対して発表に興味を持たせ聴かせるための工夫、画面レイアウトや色遣いなどの経験を1回生から積むことを目的とした課題です。毎年、履修者には難しかったけれどいい経験になったと好評でした。フィードバックは授業で行います。 ※ 先輩からのコメント ・パワーポイントでの課題制作はとても良い経験になった。(経営) ・プレゼン資料の課題で、資料収集力とそれを決められた量にまとめ上げる力がついた。授業では普通の知識だとその疑問点までたどり着かない所まで深掘りする時が面白かった。(人文) |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
毎回の講義が終わるごとに「振り返り」を提出(65%)、プレゼン課題の評価(30% 5段階)、定期試験(20%)の割合で、3種類の成績を総合評価します。講義の振り返りには各回5点を配点しますが、毎回満点とは考えずに、減点があるものと思って、自分の評価基礎点を積み上げていって下さい。定期試験は行いますが、これまでの評価に何点加点できるかというものとして考えて下さい。 配信した講義資料の中にいくつかの問いを設ける場合もありますので、それに解答することも加点とします。 講義の振り返りには、授業内容のまとめを記すのではなく、授業を受けて自分の中でどのような発見があったのか、何が知的興味を刺激したのか、もう少し深掘りしたい部分や疑問点など、各自の意見や考えを記してください。(単に講義内容をまとめるだけのものは評価点0〜1点です。) ※数回の授業を受けて、「振り返り」をどのように書いたらよいのか?と思った場合は、共通教育の「ライティング・なんでも教室」で相談してみて下さい。先輩たちもお世話になっていました。 ※ 先輩からのコメント ・なるほどと思ったことに対して、なぜそう思ったのかを考えるのが大学に入ってから初めてのことで、難しく感じた。振り返りで400字強のレポートを書くのも大変だった。しかし、歴史のより専門的な内容を知ることができるし、毎回知らないことを学べるので授業の難易度は満足している。歴史好きで文章力を伸ばしたいと考えている人なら取るべき授業だと思う。(人文) |
テキスト /Required Texts |
特に指定しない。 |
参考図書 /Reference Books |
北村 厚『教養のグローバル・ヒストリー』ミネルヴァ書房 同 『20世紀のグローバル・ヒストリー』ミネルヴァ書房 (本学人文学部の先生で、大変わかり易い概説です。授業の予習や授業後の後追い学習で関係ページを読んでみて下さい。) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンスと講義 「近代日本はどこの国の何を取り入れたのか?」 |
大学での学び方(ノートテイク術、成績評価、課題の説明) 岩倉遣欧使節団とお雇い外国人が導いた文明開化・西洋化。 |
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2 | 第2回 | 工業化が変えた英国社会 | 英国の産業革命によって社会はどのように変わっていったのか? 工業化を初めて経験した英国で何が起こったのか。歴史は暗記物ではない、論理的に考える科目として、産業革命を題材に基本的なトレーニングをしてみましょう。 |
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3 | 第3回 | アメリカ建国史 | アメリカを理解するためには、State(州)の独立性を理解する必要があります。 合衆国憲法成立の事情と南北戦争の経緯に、アメリカの特徴があらわれています。 |
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4 | 第4回 | アメリカはいつ世界一になったのか? | 南北戦争の後、世界史の教科書では、突然、「第一次大戦の勝敗に影響を与える強大国」として再登場して驚きませんでしたか?…アメリカはいつどのように強大化していったのでしょうか? | |
5 | 第5回 | ユダヤ民族史 (アメリカのユダヤ人) |
ナチのユダヤ人迫害は有名ですが、そもそもなぜユダヤ人は差別されてきたのでしょうか?古く長いユダヤ迫害の歴史を知ることで、私たちの知らないアメリカの姿が見えてきます。 | |
6 | 第6回 | フランス植民地帝国の矛盾 | 自由と平等の民主主義と人権の国家を創出した仏は、フランス革命を進めながら植民地を支配するという大きな矛盾を抱えていたのです。 インドをめぐる英との植民地争いに敗れた後、フランスはどうなったのでしょうか? |
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7 | 第7回 | 仏のアルジェリア支配 (20世紀仏の最大の危機) |
仏は地中海の対岸にある植民地アルジェリアに対して、特別な関わり方をしていったことで、第二次大戦後にヒトラーによる占領以上の危機を迎えます。 |
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8 | 第8回 | 多民族国家の崩壊1 「ハプスブルク帝国」 |
ヨーロッパの名門貴族 オーストリア=ハプスブルグ帝国を、多民族国家という視点から第1次大戦前後を中心に見てみると、民族問題の考え方が分かります。 陸続きに国境線を抱え、大国に挟まれた位置にある中欧のチェコ、スロバキア、ハンガリーが、生き残るために選択した苦渋の歴史。 |
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9 | 第9回 | 多民族国家の崩壊2 「オスマン帝国」 |
異なる民族をどのように一つの国としてまとめるのか? オスマン帝国はイスラム教を使ってまとめていました。受講生の多くは、きっとこの国でも「言語」の重要性に気づかされると思います。親日国トルコの底流にある歴史です。 |
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10 | 第10回 | ドイツとは「地理上の名称に過ぎない」 | 二つの世界大戦の主役となったドイツ帝国の成立は、日本の明治維新とほぼ同じ時期でした。明治の元勲たちを敬服魅了させたビスマルク、彼が重視した外交方針は、現在のドイツにも生きています。 | |
11 | 第11回 | ヴァイマール共和国とナチ党 | 憲法を学ぶと必ず出てくる一つのお手本がヴァイマール憲法です。その憲法を持つ国でどのようにヒトラーのナチ党は台頭していったのか?選挙や有権者の意識を考えながら、現代の世界で台頭してきたポピュリズム(大衆迎合主義)を考えてみましょう。 | |
12 | 第12回 | 第二次大戦とドイツの戦後処理 | 戦後の20世紀世界を決めていったヤルタ会談は、冷戦理解の基本です。 ドイツは敗戦国として戦争責任にどう向き合ったのか、日本との違いを考えます。 |
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13 | 第13回 | 冷戦期の世界 | アメリカが社会主義のソ連と世界を二分して覇権争いをした冷戦期。アメリカは世界の警察官として、どのように外交政策を行っていたのか?日本の復興と重ねながら後期の「近現代史概論Ⅱ」であつかうアジアに視点を導いていきます。 | |
14 | 第14回 | プレゼン課題講評(予定) | 提出されたプレゼン課題の優秀作品を発表し、ストーリーの展開や画面レイアウト、参考資料の用い方など、パワーポイントを使ったプレゼンのアドバイスをします。 | |
15 | 第15回 | オーストラリアの大きな決断 | 語学留学やワーキングホリデーで人気の豪州は、21世紀の日本にとって需要なパートナーになります。 |