科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
造形論・色彩論/Formative and Color Studies |
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授業コード /Class Code |
A004991501 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月2(後期)/MON2(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
新田 恭子/NITTA KYOUKO |
科目区分 /Course Group |
【共通教育科目】 〈リベラルアーツ領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LIBERAL ARTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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新田 恭子/NITTA KYOUKO | 共通教育センター |
授業の方法 /Class Format |
講義、演習、実技 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、建学の精神「真理愛好・個性尊重」、及び広い教養を身につけ、豊かな人間性や社会性を涵養するというDPに則り、共通教育科目として専門的な学びの基礎となる造形と色彩に関する知識を習得することを目指しています。 かたちや色が人間の知覚と心理に及ぼす作用を、講義と演習を通じて理解し、状況に応じて使いこなせるようになることを目的とします。 指示にしたがって作業を丁寧におこない、観察力、判断力と集中力を養います。 この授業の担当者は、繊維造形作家として国内外の美術館やギャラリーでの作品発表する経験を20年以上続けている、実務経験のある教員です。作品制作と展示をおこなう実務経験をもとに、形や色が効果的に用いられている作品例を提示しながら、造形や色彩が人間の視覚に及ぼす作用などについて具体的に解説するものとします。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1. 色について学び、色の組み合わせによる視覚効果を意識して使えるようになる。(知識、技能) 2. デザインされた物の形と色から、制作者がそれをどんな人にどのように見せたいと考えているのかを読み取ることができる。(技能) 3. ユニットを組み合わせて平面の画面や、立体の多面体をつくりながら、形と色の組み合わせによる表現をおこなう。(技能) 4. 丁寧な作業を積み重ね、材料となる紙や色々な道具を使いこなせるようになる。(態度・習慣) 5. 制作物を魅力的に見せる仕上げ、展示、撮影方法を考え、実践できる。(技能、態度・習慣) |
授業のキーワード /Keywords |
色、光、心理、形、言葉、手作業 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義形式で説明をおこなった後に、演習形式でトーナルカラーなどの素材を使って制作をしながら、学びを深めます。 演習には、トーナルカラーなどを素材として用い、筆記用具、定規、カッターナイフ、カッターマット、はさみ、糊、マスキングテープなどの道具を使います。毎回、次回授業に必要な素材と道具を知らせますので、各自忘れることなく、準備して持参してください。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
素材や道具は他の受講生と共有することはできません。持参物を忘れた者は演習できないことから、演習にあてた時間のパーセント(例えば演習が45分だとすると50パーセント)を欠席扱いとして累計し、100パーセントで欠席1回とします。 素材となるトーナルカラーB6判93色(約700円)はテキストと共に、大学内の書店売店にて購入してください。 演習課題の表現と作者の意図について、視覚を言語化しながら、受講生同士で共有します。 授業で取り組んだ課題とレポートは、必ず全てを提出してください。 美術に関して、中学校程度の知識と学習経験を有することを前提とします。 身の回りにある色彩や造形を、普段から観察、分析する習慣をつけることを勧めます。 また、美術館の作品展示を鑑賞することからも多くを学べるので、機会があればぜひ足を運んでください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事前にテキストの該当部分を読んでから、授業に臨んでください。(30分程度) 授業後は授業の内容を整理し、演習(課題とレポート)を完成させます。(90分程度) 理解が不十分であると感じた点は、出席カードに記載するか、教員に質問するなどして、あいまいなままにしておかないようにしてください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の授業時に、出席カードを提出してもらいます。 演習で取り組んだ課題とレポートは、必ず全て提出してもらいます。 提出課題が適切に制作されていない場合は、再制作したうえで再提出してもらいます。 個人の制作意図が大きく反映される演習課題については、相互に鑑賞する機会を設ける予定です。 色彩について、教科書で学んだ内容についてのレポートを提出してもらいます。(授業中にレポートのテーマと提出日を発表します。) |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
出席カードの記載内容 (10パーセント)、 到達目標1.についての演習課題とレポート(30パーセント)、 到達目標2.についての演習課題とレポート(20パーセント)、 到達目標3.についての演習課題とレポート(20パーセント)、 全ての演習課題から、到達目標4.と5.について総合的に評価します。(20パーセント) |
テキスト /Required Texts |
『色彩ルールブック 色を上手に使うために知っておきたい基礎知識』 武川カオリ著 パイ・インターナショナル 2016年 2000円+税 トーナルカラー B6判93色組 約700円 日本色研事業株式会社 |
参考図書 /Reference Books |
『カラーユニバーサルデザインガイドブック』 株式会社文化総合研究所(現:株式会社トータルメディア開発研究所) 企画・編集NPO法人Color Universal Design Organization(CUDO) (現:特定非営利活動法人カラーユニバーサルデザイン機構) 協力埼玉県県民生活部文化振興課 発行 平成18年 『プロとして恥ずかしくない 新・配色の大原則』ヤマダジュンヤ 他 著 MdN BOOKS出版2016年 『みんなで楽しむ おりがみつき 多面体おりがみ』 布施知子著 日本ヴォーグ社 2018年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 1 | あなたと色、私の造形 | あなた自身と色の関わりを探る。 造形表現の可能性に注目する。 本授業についての説明をおこなう。 |
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2 | 2 | 多様な色の世界 | 色の多様さ、そして色と色の名前の関係に注目する。 トーナルカラーの93色と向き合い、それぞれの色から受けるイメージについて言葉で描写する。 |
この授業以降、トーナルカラーB6判93色組が必要です。後期授業教科書販売時に、教科書と共に早めに予約、購入しておくようにしてください。 |
3 | 3 | 色と光、色のしくみ | 光と色の関係、色の3要素について学ぶ。 トーナルカラーを用いて、12色相環を制作する。工夫しながら、丁寧に作業する。 |
この授業以降、授業指定の教科書が必要です。後期授業教科書販売時に、早めに予約、購入しておくようにしてください。 |
4 | 4 | 色の本質 | 様々な混色、色の名前、色を知覚するしくみなどについて学ぶ。 混色に関する演習をおこなう。工夫しながら、丁寧に作業する。 |
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5 | 5 | 身の回りにある色 | 自然の中にある色、天然の顔料や染料から得られる色、それぞれの色が持つ文化的、心理的な意味について学ぶ。 3種の色の対比画面を制作し、隣接する色同士が干渉し合う様子を観察する演習をおこなう。 工夫しながら、丁寧に作業する。 |
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6 | 6 | 色の連想とイメージ、色の感じ方 | それぞれの色がもつ特性を知り、特定の色に対して万人が共通して持っているイメージや感じ方を意識する。 トーナルカラーを用いて、暖かい色と寒い色の組み合わせを対比させながら制作する演習をおこなう。工夫しながら、丁寧に作業する。 |
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7 | 7 | 色の力とメッセージ | 意識しているかどうかに関わらず、人間の心理に働きかける色の力とメッセージの内容に注目する。 トーナルカラーを用いて、味や香りを感じる色を組み合わせた画面を制作する演習をおこなう。工夫しながら、丁寧に作業する。 |
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8 | 8 | 配色の基本① | 様々な配色の技法について学ぶ。 トーナルカラーを用いて、2種類の3色配色とそのバリエーションを複数制作する演習をおこなう。工夫しながら、丁寧に作業する。 |
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9 | 9 | 配色の基本② | 様々な配色の技法について学ぶ。 トーナルカラーを用いて、対照的な2種類の配色とそのバリエーションを複数制作する演習をおこなう。工夫しながら、丁寧に作業する。 9回目までの授業で学習した色彩の知識を用いて、ポスターまたはフライヤーのデザインを分析した結果をレポートに書く課題について発表する。 |
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10 | 10 | 葉っぱの世界 | 落ち葉とトーナルカラーを用い、これまで学んだ色彩の知識を役立てながら、落ち葉を主役にして、画面を構成する演習をおこなう。工夫しながら、丁寧に作業する。 | |
11 | 11 | タングラム | タングラムのフォーマットを用いて、形と色彩を組み合わせた表現に挑戦する。 これまで学んだ色彩の知識を役立てながら、ユニットを並べ替えていろいろな形を作れる、長い歴史のあるパズル、タングラムで画面を構成する演習をおこなう。工夫しながら、丁寧に作業を進める。 |
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12 | 12 | 多面体おりがみ① | トーナルカラーを用いて、折り紙でつくった複数のパーツを組み上げる、多面体おりがみの手法で立体作品を制作する演習をおこなう。 これまで学んだ色彩の知識を役立てる。指示書を読み解きながら、丁寧に作業を進める。 完成後、色彩、背景、構図などを工夫して画像を撮影する。 |
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13 | 13 | 多面体おりがみ② | トーナルカラーを用いて、折り紙でつくった複数のパーツを組み上げる、多面体おりがみの手法で立体作品を制作する演習をおこなう。多面体おりがみ①で制作したものよりもパーツの数が多く高度な技術を要する造形をおこなう。 これまで学んだ色彩の知識を役立てる。指示書を読み解きながら、丁寧に作業を進める。 完成後、色彩、背景、構図などを工夫して画像を撮影する。 |
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14 | 14 | 作品の鑑賞①(色彩編) | 鑑賞をおこなう。視覚を言語化しながら、表現されていること、表現しようとしたことを受講生同士で共有し、学びを深める。 | |
15 | 15 | 作品の鑑賞②(立体編)とまとめ | 鑑賞をおこなう。視覚を言語化しながら、表現されていること、表現しようとしたことを受講生同士で共有し、学びを深める。 全15 回の授業を通してのまとめをおこなう。 |