科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
男女共同参画推進論/Promotion of Gender Equality |
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授業コード /Class Code |
A004951001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金2(前期)/FRI2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
山口 真紀/YAMAGUCHI MAKI |
科目区分 /Course Group |
【共通教育科目】 〈リベラルアーツ領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LIBERAL ARTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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山口 真紀/YAMAGUCHI MAKI | 共通教育センター |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
男女共同参画とは、性別にかかわらず全ての人が生きやすい社会を志向するものであり、キャリア選択、労働環境、家庭内責任、政策判断等、個人が社会で出会うさまざまな場面において実践されるものである。本講義では、日本の「男女共同参画社会基本法」の理念を理解し、そのうえでジェンダーギャップ指数において未だ低い順位である日本の課題について様々なトピックを通して検討する。 本科目は、全学DPにおける、広い教養を身につけ、豊かな人間性や社会性の涵養を促す科目に位置付けられるものである。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
①法や制度だけでなく、職業や社会生活の諸領域に偏在する性差にまつわる課題を分析し、男女平等の理念に基づく社会の在り方を構想することができる。 ②講義を通して、現代社会における性差の構造について理解し、課題解決に向けて思考・実践する力を身につけることができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
ジェンダー平等、ジェンダーギャップ指数、男女雇用機会均等法、男女共同参画社会基本法 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
①本講義の主な連絡(講義資料、ミニレポートの回収、休講等)は、dotCampus等のオンラインで行いますので、必ず確認するようにしてください。 ②外部の方を招聘した講演会を実施します。 ③時勢および受講生の関心を優先するため、必ずしもシラバスとおりに進むものではありません。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
本講義(「男女共同参画推進論」)と後期に実施する「ジェンダー論」は、政治や労働に関して等、同じ主題を扱うことがあります。本講義は、ジェンダー平等について、その歴史、制度、実践に着目し、それらの実際を理解するためにドキュメンタリー等の映像資料を多く使用し、また企業の方を招いた講演会も開催します。一方「ジェンダー論」では、ジェンダー研究やフェミニズムの成果を基礎とし、理論的・学術的議論を中心に講義します。両講義を受講することで、ジェンダー平等についてのより深い理解を得ることができます。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
・講義の予習・復習として、ジェンダー平等と社会のかかわりについて、日頃から知ろうとしてください。 ・自身の身の周りの出来事と社会とのかかわりについて考え、ニュースや新聞、誰かの書き物に対してジェンダー平等の視点から批評を試みてください。 ・事前学習は30分・事後学習は1時間程度を目安としてください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の授業後に、内容にかかわる課題を出します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
毎回のミニレポート(100%) |
テキスト /Required Texts |
指定しません。 |
参考図書 /Reference Books |
講義中に適宜紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 男女共同参画(ジェンダー平等)の概要について理解する。授業の進め方を確認する。 | |
2 | 第2回 | ジェンダー平等の歴史① | 日本におけるジェンダー平等の歴史を学ぶ。「大日本帝国憲法」「明治民法」「日本国憲法」において女性の権利がどのように位置付けられてきたのかを外観し、1985年に批准した国連「女性差別撤廃条約」における日本の課題について理解する。 | |
3 | 第3回 | ジェンダー平等の歴史② | 日本におけるジェンダー平等の歴史を学ぶ。男女雇用機会均等法から女性活躍推進法に至るまで、社会を変えるために女性が社会にどのように働きかけてきたのかについて理解し、関連するドキュメンタリーを視聴する。 | |
4 | 第6回 | セクシュアル・ハラスメント | 「セクシュアル・ハラスメント」の歴史と制度、意義について理解する。関連するドキュメンタリーを視聴する。 | |
5 | 第4回 | ジェンダー平等と政治(ジェンダー・ギャップ指数) | 日本の議員における女性の比率についてデータを参照し、なぜ女性議員が少ないのかについて考える。アファーマティブ・アクションや、政治において多様性を確保することの意味について理解する。 | |
6 | 第7回 | ジェンダー平等と教育(ジェンダー・ギャップ指数) | 職業や文理選択、高等教育への進学率における女性比率を参照し、幼児からはじまる教育の「隠れたカリキュラム」について理解する。 | |
7 | 第8回 | スポーツと女性 | 義務教育の中の「体育」の授業に注目し、スポーツと女性の関係について考える。 | |
8 | 第9回 | 選択的夫婦別姓 | 日本における夫婦同姓と選択的夫婦別姓制度の議論を概観し、関連するドキュメンタリーを視聴する。 | |
9 | 第5回 | ワーク・ライフ・バランス | 子育て・介護と仕事の両立はなぜ難しいのか。データを参照しつつ現在の制度について理解する。 | |
10 | 第10回 | ジェンダー平等と経済(ジェンダー・ギャップ指数) | 採用率、賃金格差、管理職比率等のデータを参照し、日本社会における女性の雇用・労働の課題について考える。 | |
11 | 第11回 | コロナ禍と女性 | コロナ禍において顕在化した女性の負担について学び、関連するドキュメンタリーを視聴する。 | |
12 | 第12回 | 神戸学院大学「男女共同参画フォーラム」 | 兵庫県経営者協会・女性産業人懇話会(VAL21)と協働し、兵庫県下の企業の方をお招きする。企業における女性活躍・ダイバーシティの推進の実践について学ぶ。 | |
13 | 第13回 | ジェンダー平等と保健(ジェンダー・ギャップ指数) | 女性の健康、とりわけ「性と生殖に関する健康と権利」(セクシュアル・ヘルス/ライツ)について学び、日本および世界の課題について理解する。 | |
14 | 第14回 | 生理の経験・「生理の貧困」 | 生理の経験、「生理の貧困」についてのドキュメンタリーを視聴し、課題と対策について考える。 | |
15 | 第15回 | まとめ | 男女共同参画社会の実現のための課題について考える。 |