科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
薬の科学Ⅱ/Pharmaceutical Sciences Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
A004101501 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金1(前期)/FRI1(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
中本 賀寿夫/NAKAMOTO KAZUO |
科目区分 /Course Group |
【共通教育科目】 〈リベラルアーツ領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LIBERAL ARTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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中本 賀寿夫/NAKAMOTO KAZUO | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
<主題>| この授業は、全学ディプロマ・ポリシー(DP) に示す5項目のうちの1および3を目指す。|| 薬は健康な生活を送るため、また病気になった際には健康な生活をいち早く取り戻すために、欠かすことができないものです。では、なぜ薬を服用すると、熱が下がったり、痛みが和らいだりするのでしょうか?| 本講義では、薬とは何か?体内に吸収された薬がどのように作用し、有効な効果を発揮するかについて、代表的な疾患をあげて、その治療薬の作用メカニズムをわかりやすく解説します。さらに、今後の生活に役立つような幅広い薬の知識を習得してもらうために、食品と薬の飲み合わせ、薬の副作用などに関する話題を提供し、薬を正しく安全に使用するための基本的な知識を深めます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.医薬品、一般医薬品、ジェネリック医薬品について説明できる。2. 薬の種類や服用方法を理解できる。3.薬と食品の飲み合わせについて、具体例をあげて説明できる。4.代表的な疾患(風邪症候群(インフルエンザを含む)、片頭痛やがん性および神経障害性疼痛、糖尿病、花粉症や食物アレルギーなどのアレルギー疾患、うつ病などの精神疾患、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患)に対する薬の効果(薬理作用)や副作用を説明できる。5.緩和ケアについて説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
病気、薬、治療 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
PowerPointを用いた講義形式、(概ね2時間程度の予習・復習が望ましい) |(* ただし、コロナの状況により、Zoomへ変更となる可能性あり。その際はドットキャンパスから連絡をします。) |
履修するにあたって /Instruction to Students |
オフィスアワー:随時受け付けます。(事前にメールで連絡すること)| メールアドレス: kazuo-n アットマーク pharm.kobegakuin.ac.jp |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事前学習として、授業内容に関する医療関連の新聞やニュースの記事を読むこと。(目安として1時間)|事後学習として、講義の対象であった疾患や薬物治療について、復習すること。(目安として1時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義中に適宜指示します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
成績評価: 小テスト 20%、レポート 20%、定期試験60% に基づいて評価する。|小テストは第8回目(験範囲:第1回〜第7回の講義内容)と第14回目 (験範囲:第8回〜第14回の講義内容)に行う。レポート課題は、15回目の授業時に行う。||定期試験は記述式の問題(持ち込み不可)||毎回出席カードを提出してもらいます。|原則、遅刻したものには出席カードは配りません。|授業中の私語は禁じます。 |
テキスト /Required Texts |
プリントを配布します。 |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 1 | ガイダンス:薬とは何か? | 薬とは何か?について解説する。薬の歴史、新薬誕生までのプロセス、医薬品、一般医薬品、ジェネリック医薬品について学ぶ。 | |
2 | 2 | なぜ薬は効くのだろうか? | 薬が体の中でどのように吸収、分布、代謝、排泄されるのかについて学ぶ。また、薬の各種剤形についても学ぶ。 | |
3 | 3 | 薬と食品の飲み合わせについて | 医薬品と健康食品との相違点などについて学ぶ。また、薬と食品の相互作用について、具体例をあげながら解説する。 | |
4 | 4 | 熱をさげる薬について | 熱をさげるメカニズムについて解説し、その予防および治療薬について学ぶ。 | |
5 | 5 | 痛みに効く薬(1)—基礎知識— | 痛みとは何か?痛みが伝わる機序やその治療薬について学ぶ。 | |
6 | 6 | 痛みに効く薬(2)—頭痛— | 片頭痛、緊張型頭痛などが生じるメカニズムやその治療薬について学ぶ。 | |
7 | 7 | 緩和ケアについて | がん性疼痛や神経障害性疼などの痛みについて紹介し、現時点で有効とされている治療薬について学ぶ。また、緩和ケアに関する考え方を理解し、生と死について考える。 | |
8 | 8 | かゆみに効く薬について|||(小テストを含む、第1回〜7回の講義内容) | かゆみのメカニズムやその治療法について学ぶ。さらに、食物アレルギーについて、国内外の事例を取り上げ、予防や対応策についても学ぶ。 ||小テスト(試験範囲:第1回〜第7回の講義内容) | |
9 | 9 | 依存について(薬物、アルコール、ゲームやスマホなど) | 世界の薬物乱用の現状、危険ドラッグなどの薬物中毒時の症状や対応策について学ぶ。ドーピングについて理解を深め、防止策および予防策について学ぶ。 |さらに、アルコール依存や最近話題のスマホ依存やゲーム依存についても触れる | |
10 | 10 | うつ病の薬物治療について | うつ病の病態、その症状およびその薬物治療について学ぶ。 | |
11 | 11 | 生活習慣病の薬物治療について | 生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症や非アルコール性脂肪性肝炎など)の薬物治療とその予防法について学ぶ。 | |
12 | 12 | 慢性閉塞性肺疾患(COPD)および禁煙治療薬について | タバコが主な原因で発症する慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病態およびその治療薬について説明する。また、禁煙のための治療およびその治療薬について学ぶ。 | |
13 | 13 | アンチエイジングについて | 市場に出ているアンチエイジング関連の医薬品について紹介し、長寿関連因子やそれを活性化する食品や薬について学ぶ。口臭、体臭や薄毛についてもふれる | |
14 | 14 | インフルエンザおよび新型コロナウイルス感染症の現状について ||(小テストを含む、第8回〜14回の講義内容) | インフルエンザウイルスの特徴、感染経路およびこれまでの歴史について学ぶ。また、新型インフルエンザが出現する機構についても解説します。さらに、インフルエンザ治療薬やワクチンについても学ぶ。 ||新型コロナウイルス感染症の現状についても触れます。||小テスト(試験範囲:第8回〜第14回の講義内容) | |
15 | 15 | フィジカルアセスメントと総まとめ|(レポート課題含む) | バイタルサイン(呼吸、体温、脈拍、血圧、意識)について学ぶ。また、救急医療現場等で用いられているトリアージの意味や方法について学ぶ。|最後に、第1回目から第15回目までの総括およびレポート課題に取り組む。 |