科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
現代社会と人権/Modern Society and Human Rights |
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授業コード /Class Code |
A004001001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
金2(後期)/FRI2(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
岡本 篤尚/OKAMOTO ATSUHISA |
科目区分 /Course Group |
【共通教育科目】 〈リベラルアーツ領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LIBERAL ARTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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岡本 篤尚/OKAMOTO ATSUHISA | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
演習 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業は、全学DPに掲げる「幅広い知識に基づいて、他者および異文化を理解することができる」ようになること 、「さまざまな問題を発見し、それを解決する方策を導くことができる」ようになること及び「生涯にわたって学び続けることができる」ようになることを目指すものです。 戦争は最大かつ最も深刻な人権侵害をもたらします。この授業では、戦争による様々な人権侵害について学んでいくことを目的としています。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
戦争による主な人権侵害について、基本的な説明ができるようになる。 |
授業のキーワード /Keywords |
戦争と女性 戦争と人権 戦場の暴力と狂気 PTSD 境界なき戦争 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
① この授業では、1つの主題(テーマ)について2~3回の授業で取り上げていきます。1回目の授業で主題に関連する映像資料を視聴したり、文献資料を読み込んでもらい、その感想を提出してもらいます。2回目ないし3回目の授業で主題について担当教員が解説した後、受講生どうしで質疑応答や意見交換をしてもらうことで授業を進めていきます。 ➁ この授業は、教員と受講生、受講生相互の質疑応答や討論によって授業を進めていきますので、各回の授業までに、受講生自身が各回の主題(授業テーマ)について十分予習をしてくることが求められます。 ③ この授業では、 授業内容(授業で使用するレジュメやパワーポイントの内容や資料映像、板書の内容等を含む)について、著作権保護のため、スマートフォンやモバイル機器、カメラ等を用いて録画・録音・撮影等を行うことや、インターネット上で閲覧可能な状態にすることを厳禁します。これらに違反した場合は、課題レポート等の成績の如何にかかわらず、単位を認定しない場合があります。障害等のため授業内容の録画・録音等を行う特段の必要がある場合には、事前に必ず担当教員の許可を得てください。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
① 戦争について学んでいくためには、世界と日本で実際にどのような戦争や内戦が生じているかについて、毎日、新聞やテレビのニュースなどを通じて積極的に知ろうと努力してください。 ② この授業では、複数の異なる立場に立って考えることのできる多角的な視点やより冷静かつ客観的で俯瞰的な視点も大切にしたいと思っています。ですから、この授業を受講される方は、思い込みや偏見にとらわれることなく、最も弱い立場にある人々の視点、多角的・俯瞰的な視点などを大切にし、他人の意見も尊重してください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
各回の授業までに、授業で取り扱うテーマや関連知る資料映像・資料文献などを指示しておきますので、「事前学習課題」として授業までにきちんと予習しておいてください(1週間あたりで2~3時間程度)。 また、世界と日本で起こっている「現在進行形」の戦争や内戦について、毎日、新聞やテレビのニュースなどで積極的に情報を収集・分析しておいてください(毎日30分程度)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
課題レポート、リアクション・ペーパー。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
成績評価は、課題レポート75%、リアクション・ペーパー、授業中の質疑応答など授業への積極的貢献度25%の割合で行います。 成績評価の基準は、戦争による主な人権侵害について、基本的な理解ができているかどうかです。 課題レポートを作成するに当たって、 Chat GPTなどの生成AIを使用したり、他人の著作(著書・論文)やインターネット上のコンテンツの内容等を無断で引用(=盗作)したことが判明した場合には「D評価(不可)」としますので注意してください。 |
テキスト /Required Texts |
テキストは特に指定しませんが、第2回授業までに、第2回授業~第4回授業で取り上げるスヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』(岩波現代文庫、2016年)を読んでおいてください。この本にはマンガ版(小梅けいと『戦争は女の顔をしていない①~③』(KADOKAWA、2020年))もあります。読んでおくのは、活字版でもマンガ版でも、どちらでもかまいません。また、アレクシェーヴィチの本を原作とする映画『戦争と女の顔』(2019年)もできれば、是非見ておいてほしいと思います。 |
参考図書 /Reference Books |
この授業にあわせて是非読んでおいていただきたい、この授業の全体を通じて特に重要だと思われる2冊の本です。 ジョン・W・ダワー『容赦なき戦争――太平洋戦争における人種差別――』(平凡社ライブラリー、2001年)。 なお、各回の授業テーマに関する参考文献は、開講後に適宜指示します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | この授業で扱うテーマと、この授業の進め方について説明します。 | |
2 | 第2回~第4回 | 戦争は女の顔をしていない | これまで、戦争はもっぱら男性の視点から語られてきました。ここでは、女性の視点から戦争を記録したスヴェトラーナ・アレクシェーヴィチの『戦争は女の顔をしていない』(2016年、岩波書店)を導きの糸として、戦争における暴力と狂気について考えていきます。 | |
3 | 第5回・第6回 | 標的にされる「弱きものたち」 | 現代の戦争や内戦では、これまで、国際法で保護されてきたはずの学校や病院が主な攻撃目標とされます。ここでは、学校や病院が、そして、子どもや女性が主な標的とされる現状について考えていきます。 | |
4 | 第7回・第8回 | 戦場の狂気①兵士とPTSD | 「戦場」は、兵士たちにとっても精神的にも肉体的にも最も過酷な場にほかなりません。戦場から帰還した帰還兵の多くが深刻なPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苛まれている問題について考えていきます。 | |
5 | 第9回・第10回 | 戦場の狂気②拷問と虐待 |
「現代の戦場」では、捕らえた「敵」に対して過酷な拷問や虐待などが日常的に行われています。ここでは、これらの問題について考えていきます。 | |
6 | 第11回~第13回 | さあ、戦争を始めよう~嘘と謀略と扇動 | ベトナム戦争、アフガニスタン戦争(2001年)、イラク戦争(2003年)、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争などを素材に、国家がどのようにして戦争を始めるのかについて考えていきます。 | |
7 | 第14回・第15回 | 境界なき戦争 | 現代の戦争では、「軍人」と「民間人」、「軍事」と「市民生活」、「軍需」と「民需」などの境界が完全になくなる「境界なき戦争」となっています。ここでは、「境界なき戦争」によって「人間の尊厳」の蹂躙状況や人権の侵害状況がどのように変わっていくのかについて考えていきます。 |