科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
日本と世界の民族音楽/芸術演習B/Japanese and World Ethnic Music |
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授業コード /Class Code |
A003952001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
月4(前期)/MON4(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
松井 拓史/MATSUI TAKUSHI |
科目区分 /Course Group |
【共通教育科目】 〈リベラルアーツ領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LIBERAL ARTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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松井 拓史/MATSUI TAKUSHI | 共通教育センター |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
「民族音楽」と聞くと、何らかのイメージやサウンドが思い浮かぶと思います。しかし、なぜそれが「民族音楽」だと言えるのでしょうか。この問いを押し進めると、「民族」とか「音楽」とはいったい何なのかという根本的な問題に突き当たります。これは言い換えれば、「民族」とか「音楽」というものが、これまでどのような人たちによってどのような視点から定義されてきたのか、という問題でもあります。当授業で扱うのは、この根本的な問題に取り組むための事例で、私たちが漠然と抱いている「民族音楽」というもののイメージについて考え直すきっかけとなるものです。 民族音楽に限らず、身の回りにある「当たり前」に疑問を持ってみるというのは、私たちが暮らしている社会に潜むさまざまな問題に気づいたり発見したりするための第一歩としてとても有効な態度です。溢れかえる情報に流されることなく、1つのテーマについてさまざまな角度からじっくりと考え、関心や意見を自分自身の言葉で表現できる能力を身につけてもらいたいと思います。(全学ディプロマ・ポリシー全般に該当) |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・「民族音楽」という概念がこれまでどのように作り上げられ、語られてきたのか理解する。 ・受け取った情報を事実として鵜呑みにするのではなく、その内容を批判的に吟味できるようになる。 ・個人的な関心や疑問、意見を自分自身の言葉で表現することができるようになる(コメントやレポート) |
授業のキーワード /Keywords |
民族音楽、民俗音楽、ポピュラー音楽、中東欧、ナショナリズム、社会主義 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
教員による講義を基本としますが、受講者数によっては発表をしてもらったり、事前にテキストを読んできてもらうこともあります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
音楽の専門的知識(楽譜が読める、楽器が演奏できる、など)は必要ありません。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
1週間に1時間程度 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎授業後にコメントを提出してもらいます。また、学期末にレポート課題を提出してもらいます。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業への理解度や関心度、学期末レポートの内容を総合して評価します。理解度や関心度は、授業後に提出してもらうコメントをもとにします。 |
テキスト /Required Texts |
購入の必要はありません。 |
参考図書 /Reference Books |
授業中に適宜紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 1 | ガイダンス | 授業の趣旨、全体の流れについて。 | |
2 | 2 | 「日本の伝統音楽:完全ガイド」? | 日本の伝統音楽を紹介している英語のサイトを読み、その内容が私たちの持つイメージと合っているか/ずれているか考える。 | |
3 | 3 | 比較音楽学(19世紀後半〜) | 学問としての民族音楽研究がどのように成立したか。 | |
4 | 4 | 民族音楽学 | 民族音楽研究がどのように変質してきたのか。 | |
5 | 5 | 音楽の民族性? | 作曲家による、音楽の中に特定の民族性を見出すという行為について。 | |
6 | 6 | 想像の民族音楽/現実の民族音楽 | 「○○の民族音楽」などとして作り上げられるイメージと、その実態について。 | |
7 | 7 | 境界線の結婚式 | 結婚式で演奏される音楽について。 | |
8 | 8 | ユダヤ、シャガール、ショスタコーヴィチ | ユダヤの民俗文化と芸術の接点について。 | |
9 | 9 | 社会主義期の民俗舞踊団① | 社会主義期にソ連・東欧で設立された民俗舞踊団について。 | |
10 | 10 | 社会主義期の民俗舞踊団② | 同上。 | |
11 | 11 | 民族的/民俗的ポピュラー音楽① | 中東欧地域などでみられる、民族的/民俗的な要素を用いたポピュラー音楽について。 | |
12 | 12 | 民族的/民俗的ポピュラー音楽② | 同上。 | |
13 | 13 | ワールド・ミュージック | 学術会と音楽産業分野における「ワールド・ミュージック」の登場。 | |
14 | 14 | フォーク・リヴァイヴァル | 民俗文化への再注目を促す諸現象について。 | |
15 | 15 | まとめ | 授業内容の総括。 |