科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
ジェンダー論/Gender Studies |
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授業コード /Class Code |
A003911002 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月3(後期)/MON3(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
山口 真紀/YAMAGUCHI MAKI |
科目区分 /Course Group |
【共通教育科目】 〈リベラルアーツ領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LIBERAL ARTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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山口 真紀/YAMAGUCHI MAKI | 共通教育センター |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義では、私たちが長いあいだにつくりあげてきたジェンダー意識(社会的・文化的につくられた性差)とそれを支える社会構造について理解し、それがいかに人々を束縛しているかを捉え、どうすればそれらを変えることができるかについて考えることを目的とします。性差をめぐる「常識」を問い直す視角を得ることは、自分自身の生活や未来を考える上で役に立つだけでなく、周りの人たちの生きやすさを考える手立てともなります。 本科目は、全学DPにおける、広い教養を身につけ、豊かな人間性や社会性の涵養を促す科目に位置付けられるものでです。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・ジェンダーやセクシュアリティをめぐる概念、歴史について正確な知識を得ることができる ・性別をめぐる「常識」に対する客観的な視点と、なぜそのような「常識」が生まれてきたのか/維持されてきたのかを考察する視点を身につけることができる ・ジェンダーをめぐる現代社会の諸問題について理解し、自分の言葉で論じることができるようになる |
授業のキーワード /Keywords |
ジェンダー、セクシュアリティ、ジェンダー・アイデンティティ |
授業の進め方 /Method of Instruction |
①本講義の主な連絡(講義資料、課題やミニレポートの回収、休講等)は、dotCampus等のオンラインで行いますので、必ず確認するようにしてください。 ②時勢および受講生の関心を優先するため、必ずしもシラバスとおりに進むものではありません。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
本講義(「ジェンダー論」)では、前期に実施された「男女共同参画推進論」と、政治や労働に関して等、同じ主題を扱うことがあります。「ジェンダー論」では、「男女共同参画推進論」で学んだトピックの背景にある社会構造について、ジェンダー研究やフェミニズムの成果を基礎とした理論的・学術的議論を中心に講義します。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
・講義の予習・復習として、ジェンダー平等と社会のかかわりについて、日頃から知ろうとしてください。 ・自身の身の周りの出来事と社会とのかかわりについて考え、ニュースや新聞、誰かの書き物に対してジェンダー平等の視点から批評を試みてください。 ・事前学習は30分・事後学習は1時間程度を目安としてください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
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成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・授業後のミニレポート40点 ・課題(中間試験30点・最終課題30点)60点 *ただし、受講生の数があまりに多い場合は成績評価方法を変更する可能性があります。第1回で可能性の程度を共有した上で、第3回までに正式に決定します。 |
テキスト /Required Texts |
講義では考えるきっかけやヒントとして、下記の素材を使用します。 1)ニュースなどの現代的なトピック 2)ドキュメンタリーなどの映像資料 3)論文・小説・漫画などのテキスト資料 講義内で指示した素材については、必ず予習をしてください。 |
参考図書 /Reference Books |
講義中に適宜紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | 本講義の進め方を確認する。現代社会における性差をめぐる課題と、それを考えるためのキー概念を理解する。 | |
2 | 第2回 | ジェンダー概念 | ジェンダー概念が明らかにした「性差と社会」をめぐる視座について理解する。 | |
3 | 第3回 | フェミニズムの思想と実践① | 第一派フェミニズムの潮流を確認する。欧米および日本における女性参政権運動を概観し、運動と社会の関係について考える。 | |
4 | 第4回 | フェミニズムの思想と実践② | 第二派フェミニズムの潮流について確認する。日本のウーマン・リブの運動及び主張がどのようなクリティカルな視点を持っていたのか、当時の女性たちの言葉をもとに考察する。 | |
5 | 第7回 | 国民国家/家族 | 国民国家の形成と女性の地位について、歴史とその変遷を確認する。また近代家族の成立と女性の家事労働・ケア労働の不可視化について理解する。 | |
6 | 第5回 | 労働/科学 | 現代社会においてなぜ女性が労働市場から排除されるのかについて理解する。また、科学が女性をどのように「本質的なもの」として位置付けてきたかを確認する。 | |
7 | 第6回 | 表象 | 身の周りのメディアにおける広告および物語においてどのようなジェンダー表象がなされているか確認し、それがなぜ「問題」とされるのかを理解する。 | |
8 | 第8回 | 映像視聴① | ジェンダーを題材にした映像を視聴する。 | |
9 | 第9回 | 映像視聴②/中間試験 | ジェンダーを題材にした映像を視聴する。中間試験を実施する。 | |
10 | 第10回 | セクシュアル・マイノリティ① | ジェンダー・アイデンティティおよびセクシュアル・オリエンテーションの概念を理解する。 |
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11 | 第11回 | セクシュアル・マイノリティ② | セクシュアル・マイノリティをめぐる社会の側の課題を理解する。 | |
12 | 第12回 | 男性学 | 女性学を経由して近年興隆している「男性学」が提起した「男らしさ」を定義する諸概念について理解する。 | |
13 | 第13回 | 性暴力 | 性暴力の実態と「性の神話(タブー視)」について理解する。 | |
14 | 第14回 | 差別とは何か | 差別概念について確認する。また、インターセクショナリティやマイクロアグレッションの概念を理解する。 | |
15 | 第15回 | 講義のまとめ:共生 | 講義のまとめとして共生のための社会構想について考える。最終課題を提出する。 |